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いろいろたべもの

いろいろたべもの(偕成社)

シルエットから食べものをあててね!『おせち』が大好評の作者の最新刊!

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渡”邉恵’里’

その他の方・40代・東京都

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自己紹介
アートや本が大好きで、子どもの頃よりも、今、絵本を楽しんでいます。

膠原病患者です。
(混合性結合組織病、関節リウマチ、シェーグレン症候群)
その他、間質性肺炎、甲状腺機能低下症があります。

読書は安全に楽しめる趣味の一つですが、せっかくなので、インプットだけではなく、アウトプットもしてみようと思い、レビューを書いています。
大人のための読書案内の、参考になればうれしいです。
好きなもの
演芸(落語、講談、浪曲、手品、お笑い、大道芸など)
読書(いろいろな本を読みます)
図工(絵画制作、手芸なども)
アートセラピー
東京の街歩き、下町や銭湯巡り、昔風の建物見学
喫茶店・カフェ
料理、自宅で「同居」しているぬか床とのお付き合い
6月は、梅仕事とラッキョウ漬けに精を出す(予定)
ひとこと
大人も楽しめる絵本を探しています。
図書館内のカフェや自宅でゆっくり、絵本を楽しみます。
絵本は誰でも楽しめるアートで、ちょっとした異空間に安全に旅行できます。
年齢に関係なく、いろいろな本を楽しむ事が好きです。

読書は、私のような持病のある人も、入院中も楽しめるステキな娯楽ですね。

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渡”邉恵’里’さんの声

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自信を持っておすすめしたい 人間は、本当はよい部分もあると、信じたくなる一冊   投稿日:2017/03/01
世界で一番の贈りもの
世界で一番の贈りもの 作: マイケル・モーパーゴ
絵: マイケル・フォアマン
訳: 佐藤 見果夢

出版社: 評論社
1914年、戦場の最前線でクリスマス休戦となった実話に基づく物語です。
古道具屋で机を買った主人公が見つけたのは、第二次世界大戦中に戦場にいた夫から妻に送った手紙でした。
手紙の中には、クリスマスにイギリス軍とドイツ軍が自主的に戦争を休んで、温かい交流をしたことがかかれていました。
その手紙を、主人公は手紙の持ち主に返しに行くのですが…

戦争という愚かな行為の中、たった一日だけ、両軍の兵士たちが正気に戻ったように、私には感じられました。
戦争をテーマにした話は、悲惨だったり、悲しかったり、怒りに満ちたものだったりして、いろいろな形の人間の愚かさが表現されているものが多いと思います。
しかし、この作品は、戦争中に、いかに普通の人々が平和を願っていたかがわかります。兵隊の多くは、普通の人で、それぞれに家族があり、仕事があり、普通の生活がありました。両軍とも、個人的には何の恨みもなかった様子が伝わってきます。

私の一番好きなセリフはこれです。
「この戦争を終わらせる方法が解ったよ。サッカーの試合で、勝負を決めればいい。サッカーなら、だれも死なずにすむ。親を失う子もない。夫を失う妻もない」

小さな絵本ですが、書かれていることの内容は、非常に深く、心にしみます。
美しい絵が、夢のように奇跡の物語を紡ぎだしてくれます。
このような形で、戦争は二度としてはならないと、メッセージを送ってくれる本は貴重です。
人間の良心がもっと表現されて、世界が平和になって欲しいと思わずにいられません。まだ、世界には戦争があります。どうか、未来には戦争がないように!
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なかなかよいと思う 壮大な水の旅を、写真で体験   投稿日:2017/02/28
【新装版】科学のアルバム 水 めぐる水のひみつ
【新装版】科学のアルバム 水 めぐる水のひみつ 著: 塚本 治弘
出版社: あかね書房
じっくりと腰を落ち着けて読みたい、歯ごたえのある一冊です。
水がいろいろと形を変えて、地球中を巡っていることがえがかれています。
宇宙から撮影したり、上空から撮影した写真を見ていると、自分も水になって空中を漂っているような気分。
文章の内容は、少し難しいかもしれませんが、ゆっくりじっくり読み進めていき、
頭の中でイメージを膨らませて、味わってみました。
漢字にルビがふってあるので、科学が好きな人はぜひ、挑戦して欲しい。
昭和の小学校の教科書のような、ちょっとレトロな雰囲気の本ですが、
これが逆に、真剣に勉強しようという気持ちになります。

初版は1978年ですが、すでに「地球の水危機」について書かれています。
未だに、衛生的で安全な水を利用できる人は限られていることや、
人口増加によって食料や水不足、環境破壊などについても書かれていて、
本当に考えさせられます。
70年代よりも、今は、技術も進んでいて、インフラの整備などが進んでいる場所も増えたかもしれないけども、まだまだ人類は深刻な問題を抱えています。
環境や地球について、子どもたちにも、もちろん大人にも知って欲しいと思いました。

地球の奇跡に驚き、水の偉大さを知って壮大な気持ちにもなります。
また、現実の深刻な問題を知って、どうしたらいいかわからなくて悲しくもなります。
両方の体験が、必用だと思います。
未来を担う子どもたちには、地球の仕組みを知って、現在人類が抱えている問題を知って、自分はどうしたらいいか?何ができるか?を考えて、行動できるようになってほしいと、この本を読んで思いました。
もちろん、大人が読んでもステキな発見がたくさんある本です。もう一度、地球の事について学びなおしたくなります。
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自信を持っておすすめしたい 妖精みたい   投稿日:2017/02/25
世界のともだち(4) フィンランド 雪と森の国のカオリ
世界のともだち(4) フィンランド 雪と森の国のカオリ 文・写真: 松岡 一哲
出版社: 偕成社
ムーミンの国の人の暮らし、ということで楽しく見物しました。
どこかおとぎの国じみた、不思議な美しい写真が多く、
出てくる人たちも妖精のように見えてしまいます。

北欧独特のカラフルなデザインやファッションは、雪の中でよく映えますね。
私はこの本を見るまで、どうして北欧のデザインはあんなにカラフルで美しいのか不思議に思っていましたが、雪景色は白一色なので、色がきれいなものが欲しくなるのだろうかと思ったら、納得できました。

フィンランドはとても一人一人の個性が尊重されているように見えました。
宗教の授業があって、それぞれの宗教によって勉強する内容が違ったり、
給食は自分で好きなものを自分で取って食べるとか、
自分の意見をしっかり持って生活していて、しっかりしていますね。

さすがに寒い国らしく、大量に着こんで学校に通ったり、寒いから部屋の中は本当に温かくしていたりしていて、ステキです。
サンタクロースの本場らしく、クリスマスが本当に温かく、家族がみんな幸せになっている風景に癒されます。本物はやっぱり違う。

妖精みたいな美しい人たちなのに、イタズラ全開で、クリスマスの飾りつけがふざけて全然進まないとか、うるさすぎてお母さんによく怒られるとか、その辺は普通の子どもで安心。現代っ子だけど、なかなかレトロな感じもあって、全部お洒落で面白い。
ムーミンの世界は本当にあったのかもしれない。
おじいちゃんが日本人だったり、この一家は素敵なところばかり。私もフィンランドに移住したくなりました。
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自信を持っておすすめしたい 不思議な生き物の、おどろきの賢さ   投稿日:2017/02/24
かしこい単細胞 粘菌
かしこい単細胞 粘菌 作: 中垣 俊之
絵: 斉藤俊行

出版社: 福音館書店
南方熊楠の伝記を読んだ後、「粘菌」の事を知りたくて手に取った一冊。
子ども向けの本だと思って、侮ってはいけない!
研究者の真摯な態度と、粘菌に対する深い愛情と洞察力が感じられる、清々しい作品です。

生物の分類や、細胞の仕組みなどが、一目でわかるカラフルなイラスト。
理系の人の、独特の語り口が、読んでいるだけで頭が良くなったような錯覚を楽しめる文章です。

この本をゆっくり、じっくり読んでいると、粘菌の面白い個性がたくさん発見できます。一番面白かったのは、粘菌は好き嫌いがはっきりしていてること。
バニラの匂いは嫌いとか、電気のマイナス極が好きとか、変な性格を連想させます。粘菌を毎日世話している研究者の、苦労が垣間見えて、微笑ましいです。
あれこれ、好き嫌いをして、はっきりとダメなものはダメと言い、嫌なものからはさっさと逃げる…本当に、人間にそっくりな生き物で、面白かったです。

難しい言葉も出てくるし、わりと頭を使って読み進めていく感じがあり、
ちょっとした脳のトレーニングになりました。
数学と、生物の授業を一緒に受けているような、そんな絵本。
最後に関東地方のJRの鉄道路線図を、粘菌に描かせたりして、遊び心もいっぱい。ユーモアたっぷりの作者は、イグノーベル賞を2回受賞したという。
ユニークな人でした。

小学校中級から、となっていますが、大人が読んでも十分面白い本です。
これが読めて、理解できるなら、小学校中級って、相当頭がいいのだなあ〜と思います。変な生き物なので、興味をもって読めると思います。
(あ、私が、あまりに出来がわるいだけかも…)
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自信を持っておすすめしたい 昭和の銭湯マニア☆必見です!   投稿日:2017/02/24
おもちのおふろ 新装版
おもちのおふろ 新装版 作: 苅田 澄子
絵: 植垣 歩子

出版社: Gakken
あの昭和の、レトロ銭湯独特の雰囲気を余すところなく伝えてくれる一冊。
これ、今の子どもたちにわかるかな?
わからなくても、なんだか不思議な懐かしさを感じるかもしれない。
自分も子どもの時、どう考えてもその時代に生きていないのに、昔の雰囲気のものに対して不思議な懐かしさを感じた経験があります。
だからきっと、子どもたちも、銭湯に一回も行ったことがなくても、楽しめると思います。

絵本は絵と、文章(ことば)と、両方の楽しみがありますが、この本はどっちも素晴らしい!
絵は、いろんな小道具や洒落があちこちにあるので、まるで宝探しのような面白さがあります。銭湯の壁に貼ってある張り紙一つとっても、「入浴料 やさい50円、すし100円」などと、つっこみどころ満載。「え〜、どうしてぇ〜!?」「これなあに?」「このひと変!」などと、ページをめくるたびにつっこみまくりで、忙しい読み聞かせタイムになるのではないでしょうか?

もちろん、一人でじっくり読んでも楽しめます。
江戸っ子のお寿司たちが、しょうゆの足湯に入るシーンが、落語的。
「くぅー、しょうゆが しみるぜ」 名台詞です。よく出てきなな、どのネタ?
その後、どうなったのか気になって仕方がないのが、食パンにお餅がひっついた件。
語られていないが、数々の面倒くさい問題が持ち上がっていそう…
しかし、下町の人たちなので、大概のことは、謝ったら水に流してくれそう。
どうなんだろう…
キャラクターがたっているので、主人公たち以外の人にフォーカスして、あれこれ想像してみる楽しさもあり、いろんな楽しみ方ができる絵本です。
そして、これを読んだ後は、銭湯に行ってみたくなりますね。ぜひ、本物の銭湯にも行ってみてください。
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なかなかよいと思う ファンキーな海水浴場に、ようこそ!   投稿日:2017/02/24
おもちのかいすいよく
おもちのかいすいよく 作: 苅田 澄子
絵: 植垣 歩子

出版社: Gakken
「おもちのおふろ」の次のお話。
どっちから先に読んでも大丈夫。おふろは冬のお話で、海水浴はもちろん夏のお話。年中、楽しくてのんきで素敵な二人のお餅たちです。

やはりどう見ても昭和の雰囲気で、懐かしの海の家(のような売店)が、ほうぼうにあって、サザエさん一家が居ても違和感がないような、そんなのんきな浜辺です。
ちょっとハワイっぽい人もあって、気分はトロピカル。
これを見ていると、浜辺でコーラでも飲みたくなるような、焼きトウモロコシでも食べたくなるような、「祭り」っぽい雰囲気が盛り上がってきます。

やはり登場人物がふるっている。
たくさんの個性的なキャラクターが出てくるので、見ているだけでも楽しい。
見ていると、野菜は野菜御一行様、パンはパン、すしはすし、弁当関係は関係者一同でまとまってきています。めいめいが、団体旅行をしているのが、ちょっと昔風でおかしい。一人でたたずんでいるヤツとか、カップルとか、やばい集団とか、険悪な雰囲気の一家とか…そういう、目のやり場に困る連中はいませんので(笑)
いくつのお子さんにも安心しておススメできます。

海水浴場で迷子になる、というリアルなお話ですが、最後はあっと驚く結末。
迷子を探すのも、迷子になるのも、誰でも経験していると思うので、
けっこう、ハラハラドキドキしてしまいますよ。

それにしても、こんなに明るくて楽しい浜辺があるなら、是非とも行ってみたい!
絵本を見ていると、季節に関係なく、海に行きたくなります。
楽しい海辺の思い出があってもなくても、だれでも気軽に楽しめる作品です。
泳げなくても大丈夫!
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自信を持っておすすめしたい ぷちぷちはじける言葉   投稿日:2017/02/21
えだまめきょうだい
えだまめきょうだい 文: 苅田 澄子
絵: わたなべ あや

出版社: アリス館
こんなぷちぷちした冒険なんて、はじめて。
声に出して読んで、音の面白さを味わってもよし。
表紙から、裏表紙まで、全部なめまわすようにじっくり見て、絵を楽しむのもよし。小さい子(保育所くらい)から楽しめると思います。

ページをめくる時、次は何がでてくるか?ワクワクします。
枝豆兄弟が、大豆になるのが嫌だ!という理由で(どうしてかは不明。いいじゃん、大豆。)
島を飛び出して、新天地を探すという単純なお話なのに、どうしてこんな風にいろんな事が起きて、奇想天外なキャラクターが出てくるのか。作者と画家の空想力のすばらしさ、ユニークさに感動しました。

それぞれ、食べ物や台所用品のキャラクターが実に個性的。
私は、目玉焼きがあんなに了見が狭いなんて思わなかったですね…
カップケーキはふっくらふくらんでいるだけあって、身も心も大きく、リッチになったらしい。金持ち、ケンカしない。ふくれるもの、案外いいものかもしれない。
ぐつぐつ島のおでんたちを見ていると、あのみっしり満員な感じが、お相撲さんたちを連想させます。おでんを見るたびに、この島の事を思い出すでしょう。

他にもページ数の関係で、詳しく描かれていない(と思われる)楽しい島がいっぱい。それぞれの島について、好きに想像できる余地もあって、物語がどんどん膨らんでいきます。
読み終わっても、また読みたくなります。
あ、あの島の、あのキャラクターはどうなっているの?と気になって、またページをめくったり。
最期の見返しに、キャラクターが全員出ているので、それを見ながら、もう一度全員を確認しに戻ったり。一冊で相当楽しめる絵本でした。
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自信を持っておすすめしたい 変だけど、面白いぞ〜    投稿日:2017/02/19
ドキドキ! ミイラ大集合
ドキドキ! ミイラ大集合 出版社: 理論社
ミイラの写真は一つもないので、怖くないから大丈夫!(残念?)
小学校の理科の先生が、大のミイラ・マニアで、ミイラのフィギアを作って、自宅がミイラ博物館状態というのが、素晴らしい。
マニアの心意気を思う存分見せつけてくれます。

作者がいろいろな資料を本当に、真剣に読み込んで、ちゃんと咀嚼してから、漫画に表現していることが伝わってきます。いよっ!名人芸!
小学生くらいの読者を想定した表現で、きちんとありのままを伝えつつも、残酷すぎたり、ショックすぎたりする表現は抑えているという絶妙なさじ加減。
これなら子どもにも安心して見せられると思いました。
もちろん、大人が読んでも面白い。子どもに買ってあげるつもりだったのに、結局、親が夢中になってしまうような、そんな雰囲気を感じました。

ミイラって、漫画やゲームのキャラクターになっていたりするから、意外と、こどもは知っていたりしますね。自分が子どもの頃も、ミイラが出てくるゲームや、テレビのクイズ番組などを見て、興味をもっていました。
だいたい、あの包帯ぐるぐるは、どうやって巻いているのか?どこから巻いているのか?どのくらい包帯を使っているのか?どうしてそんなことをしたのか?
・・・などなど、疑問は尽きません。好奇心の塊だった小学校時代に、私の時は、こういう良心的な本がなかったので、結局、大人向けの科学や歴史のコーナーなどの本を見て、気持ち悪い写真にびっくりしたり、難しい文章に悩まされたりして、子どもならではの探求を断念した思い出があります。
今はこんないい本があって、うらやましいですね。

子どもの好奇心を安全に満たせる上、歴史や地理、人間の気持ちなど、いろいろな要素の勉強も自然にできてしまう素敵な本です。
ミイラに対する作者の温かい気持ち、真摯な態度が伝わってきます。
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自信を持っておすすめしたい 心温まる、5つの短編   投稿日:2017/02/19
Little Selections あなたのための小さな物語(3) ロマンティック・ストーリーズ
Little Selections あなたのための小さな物語(3) ロマンティック・ストーリーズ 編著: 赤木 かん子
出版社: ポプラ社
いろいろな形の、上質なロマンスが味わえます。
巻末に、編集者が後味のいいものを選んだ、と書いてある通りです。
物語は、想像していた以上に緻密で、豊かで、素敵な世界。
ラストがどれも幸せになるので、寝る前にちょっとした読書として読むのにもおススメできます。

このリトルセレクション・シリーズは、若い人向けに編まれた短編集ですが、
大人が読んでも十分に面白い!
物語として読みごたえがある作品や、漫画も入っているので、自分の読解力に応じて、読みやすいところから始められます。
小学生の中、高学年くらいから、おススメします。中学生なら十分楽しめると思います。
ロマンスなので、ちっちゃい子どもにはちょっと早いかもしれませんが、
おませな早熟ちゃんは、どんどん読み進められるかも…漢字が読めれば(笑)

泥棒ロマンス、あの世のロマンス、SFロマンス、日本の古典ロマンス、宇宙人ロマンス?…ロマンスの形がいかにたくさんあるかが、よくわかります。
ありきたりの恋愛ものではない、特殊な舞台設定が、ステキです。
どの作品も人物に感情移入しやすく、あり得ない展開なのに、妙に生々しくて、物語が生きていることを感じました。

ハードな描写や、暴力的な部分はないので、子どもが読んでも安心です。
でも、親の方がはまるかも。
どの作品も、その作家の別の作品も読んでみたいと思ってしまいまして、
今後、読むべき本が急に増えて、忙しくなりました。
恋愛やロマンスなどが苦手な人にもおすすめです。
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自信を持っておすすめしたい 考える力が鍛えられる物語たち   投稿日:2017/02/18
Little Selections あなたのための小さな物語(2) 安楽椅子の探偵たち
Little Selections あなたのための小さな物語(2) 安楽椅子の探偵たち 編著: 赤木 かん子
出版社: ポプラ社
これを書いている私は、探偵小説やミステリーなどは苦手です。
登場人物が3人以上いると、もう誰が誰だか、どういう関係なのか、覚えておけなくなって、更に込み入った事件が発生したりした日には、完全にお手上げです。
そのため、普段は長編ミステリーはまず読みません。

しかし、この短編集は、そんなミステリー音痴にも読みやすくできています。
4つの話が入っていますが、どれもタイプが違う、個性的な物語で、
最期まで興味をもって読み切ることができました。
外国の話が3つ、日本の話が1つ。
外国の話は、行ったことがない海外の、分化や人の感じ方・考え方の違いを楽しめました。
「登場人物を探す作者」(作・フィリス・ベントリイ)のお話が、一番、印象に残りました。この話は、他の作品と違って、2つの話が同時に進行して、最後に思いがけない結末を迎えるという話の作りがお洒落でした。
出てくる人物のセリフやしぐさなどが、昔の外国の、今とは違った社会のありかたや物の考え方を空想させてくれて、タイムトリップしたような気分です。

一番最後に収められた日本人作家の作品「多すぎる証人」(作・天藤真)は、1990年代を思わせる実にリアルな作品。生活感があり、人物が本当に目の前に生きて動いているような躍動感が感じられました。重度の脳性麻痺の少年が、事件の解決の助けとなるという設定も、斬新です。

推理もの、ミステリーものを読んでみたいけど、ハードルが高いと感じている人なら、年齢を問わずおススメしたい一冊です。(小さい子どもには、ちょっと難しいかな)
文章の中に難しめの言葉があったり、言い回しが時代が買っていたり、文学的な表現が多いので、読解力が鍛えられます。ちょっとした読書のトレーニングになると思うのでので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
参考になりました。 0人

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