トラの魅力たっぷりの物語(読み物)
実際のトラは、勇ましくて強いイメージがありますが、物語の中でのトラはどんな風に描かれているのでしょう。トラのイメージそのままの強そうなトラもいれば、あれ? 意外にもユーモラスなトラが多いみたい? そしてトラが出てくる名作として読んでおきたいお話といえば『山月記』がありますね。トラの魅力がたっぷり詰まった物語を集めました。
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豊臣秀吉が天下をおさめていたころ、大坂城には虎がいたという。その虎のえさとして集められたのか、大坂の街から犬が一匹もいなくなったらしい……。大阪市内や大阪府の北部にある能勢町で言い伝えられてきた話をもとにした歴史エンターティメント。
竹やぶに住む、ものぐさで食いしんぼうのトラ、その名をトラノ・トラゴロウといった。ある日、トラゴロウが野原で山のどうぶつたちとあそんでいると、きつねが大きなたるをひっぱってやって来た。なんでも、一つのものと二つに増やす機械だというが……。楽しいトラゴロウのお話が7話。
とらは、オリから出してくれた おじいさんを、たべようとしました! そのとき、おじいさんは、とらに こう言いました。「とらさん! そのまえに、だれかに ちょっと きいてみたいんだ。おまえさんが、わしを たべるというのが、むちゃでないかどうか、きいてみたいんだよ」
ある日、突然町にあらわれたトラ。キチンと正装をして、トランクをぶらさげて、お行儀よく町を歩くトラの目的は……? トラがレストランに行ったり、図書館に行ったり……。不思議がいっぱいのわくわくファンタジー。
1歳になったばかりの妹にかかりっきりのおかあさん。ヒロはいらいらして「こわいトラだぞ おひげぴんぴんの らんぼうトラだぞ アイちゃんなんて、たべられちゃえっ」と、アイちゃんのベッドにトラの絵を描いてしまいました。するとその晩……。
ベンガル虎の少年は、一人前の虎になって、名前をつけてもらうために、旅に出ました。ユニークな冒険物語。
草むらの中から突然あらわれた、一頭の虎。なんと、人間の言葉を話しだした!その正体は、驚きの人物で……。(「山月記」)文豪・中島敦の、教科書にものっている名作を、分かりやすい言葉で2作収録。
虎に変身してしまった男が、かつて望んだ詩人としての名声と、その挫折を語る。中島敦がわずか2年の作家人生の中で残した名作『山月記』のほか、『名人伝』『李陵』を収録。
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