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絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  大人の心にも響く おはなし絵本(2024年3月 新刊&おすすめ絵本)

連載

2024年3月 新刊&おすすめ絵本

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学校や職場で新年度がはじまる春。今まで慣れ親しんだ場所を離れることへの不安や、新しい環境での戸惑いや緊張を感じるのは、子どもも大人も同じです。変化の季節特有の落ち着かなさに、少し立ち止まりたくなったなら、開いてほしい絵本があります。

新しい場所で少女の世界が広がる様子を色彩の広がりとともに描いた絵本。お別れの予感を抱きながら、いとしいものを見つめる絵本。困難な状況に想像力で立ち向かう子どもたちを描いた絵本。子育てに奮闘するお母さんをやさしく抱きしめてくれる絵本。

大人になり、絵本の絵と文章の背景にある感情や世界の手触りまで想像できるようになりました。絵本の奥に広がるメッセージが琴線に触れたとき、湧き上がってくる感情は心の土壌を耕してくれる。その豊かさは、どんな環境でも自分を見失わない強さになると信じています。大人の心に響く絵本は、いつしか子どもの手に渡り、いつかきっと彼らのお守りにもなるはずです。

引っ越してきた少女の世界が外に開かれていく様子を、色彩の広がりで表現した『おとなりのだれかさん』。新しい環境が始まる人に

  • おとなりの だれかさん

    出版社からの内容紹介

    壁の向こうに広がる世界 少女の空想を美しくえがいた絵本

    引っ越しをしてきた少女が、あたらしいお家で「おとなりさん」について考えをめぐらせます。そばにいるのに、かすかな声や、足音、パタンと閉まるドアの音がきこえてくるばかりで、なんだかとらえどころがないおとなりさん―—。

    わたしの へやの てんじょうは だれかの ゆかだし、
    わたしの ゆかは だれかの てんじょう。
    もし、かべを つきぬけて てを のばせれば、
    ほんとうに だれかに さわれるかも。
    その だれかは、あたらしい おとなりさん!

    想像と夢と現実が入り混じった世界が、最初、色彩をおさえて描かれ、少女の世界がひらいていくにつれ、絵もまたあざやかに色づいていきます。

大きくなっていく女の子と年老いていく飼い猫。それでも、彼女はたくさんのことを教えてくれる。『ナナのおけいこ』

  • ナナのおけいこ

    出版社からの内容紹介

    飼っているネコのナナが、
    だんだん年をとって、
    いろんなことがわからなくなった。

    何度もごはんを食べたがるし、
    ヘイにのぼれなくなるし、
    あたしにかみついたりもする。

    でも、ナナはずっと、
    まるでもう一人のおかあさんみたいに、
    あたしに、いろんなことを
    教えてくれた。
    ナナのおけいこ。
    それは、今も変わらない…。

    大きくなっていく女の子と、
    年をとっていくネコ。
    すぎていく時間の
    いとしさとせつなさが伝わる、
    むねを打つ絵本です。

    老いを描いたロングセラー絵本
    『だいじょうぶだいじょうぶ』の
    いとうひろしが贈る、
    感動の1冊。

この書籍を作った人

いとう ひろし

いとう ひろし (いとうひろし)

1957年東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。独特のユーモラスであたたかみのある作風の絵本・挿絵の仕事で活躍中。おもな作品に 「おさるのまいにち」シリーズ(講談社刊、路傍の石幼少年文学賞受賞)、「ルラルさんのにわ」シリーズ(絵本にっぽん賞受賞)「くもくん」(以上ポプラ社刊)、「あぶくアキラのあわの旅」(理論社刊)、「ごきげんなすてご」シリーズ、「ふたりでまいご」「ねこと友だち」「マンホールからこんにちは」「アイスクリームでかんぱい」「あかちゃんのおさんぽ@A」「ねこのなまえ」(以上徳間書店刊)など多数。「ふたりでまいご」の姉妹編、「ふたりでおるすばん」が徳間書店から11月に刊行予定!

好きすぎて、魚を食べ物と思えないねこ。同じく小鳥が好きすぎるねこに出会い……。共有する喜びを描いた『ひみつのたからもの』

  • ひみつのたからもの

    出版社からの内容紹介

    街で、ほかのネコから「一緒に魚を食べよう」と誘われたネコ。断って帰っていくネコに、ほかのネコたちは、「ネコなのに魚が食べたくないなんて、へんなやつだなあ」とうわさします。でも、ネコは魚が嫌いなのではなくて、食べたくないほどに大好きなのでした。「好き」の気持ちをだれにも話せなかった魚好きのネコでしたが、ある日、同じように、「ことりが好きなんてへんなやつ」と言われているネコに出会い…。

この書籍を作った人

豊福 まきこ

豊福 まきこ (とよふくまきこ)

東京都出身。武蔵野美術大学造形学部卒業。広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、フリーランスのイラストレーターに転向。新聞・雑誌・バレエ専門誌・児童書籍の挿絵など幅広く手がける。

難民になった兄妹は、希望を捨てずに進み続ける。戦争の悲しみや辛さに想像力で立ち向かう子どもを描いたイラン発の絵本『きみは、ぼうけんか』

  • きみは、ぼうけんか

    出版社からの内容紹介

    わたしとおにいちゃんは、戦火をのがれて「ぼうけん」の旅にでた。「本にはね、どんな風や雨のなかでも、ぼうけんかはあるきつづけます、ってかいてあるよ」ぼうしと1冊の本を手に、おさない兄妹は破壊された家から、「ぼうけんかのまち」をめざし旅立ちます。おにいちゃんの言葉にささえられ、たどりついたのは・・・。2021年ブラチスラバ世界絵本原画展金牌受賞。苦しい道を「希望」という物語に書きかえる、イラン発・平和を考える絵本。

この書籍を作った人

愛甲 恵子

愛甲 恵子 (あいこうけいこ)

東京外国語大学大学院修士課程修了後、10か月のイラン留学を経て、2004年より美術家フジタユメカとともにサラーム・サラームというユニット名で、イランの絵本やイラストレーターを紹介する展覧会などを開催している。訳書に『フルーツちゃん!』『ごきぶりねえさんどこいくの?』(ともにブルース・インターアクションズ)など、再話に『ノホディとかいぶつ』(福音館書店)、『アリババと40人のとうぞく』(ほるぷ出版)、『2ひきのジャッカル』(玉川大学出版部)がある。

赤ちゃんは、泣く。そんな当たり前のことすらつらかった。夜泣きの時期を乗り切るお守りのような絵本『あかちゃんは・・・』

  • あかちゃんは…

    みどころ

    あかちゃんは、泣く。
    昼間はもちろん、夜中にだって、泣く。
    おっぱいを飲んで、げっぷをして。
    うんちもして、おむつをいやがって。

    あかちゃんは、泣く。
    とんとんしても、よしよししても、ゆらゆらしたって、
    泣くときは、泣く。

    「なんで なくの?」

    あかちゃんは、泣くのが仕事だから。
    もしかしたら、泣くことで運動しているかもしれないし、考えたり、歌っているつもりかもしれないよね。

    絵本の中でユーモラスに描かれるあかちゃんのパワーに触れながら、夜泣きに泣かされる日々が、少しでも和らぎますように。いつか思い出した時には、きっと愛しくて仕方のない日々になっているはずです。

大人になった今こそ聞きたい、他と違うのねずみのはなし。谷川親子の詩とピアノ音楽、市原悦子さんが吹込を担当『英日CD付英語絵本 フレデリック Frederick』

  • 英日CD付英語絵本 フレデリック Frederick

    出版社からの内容紹介

    冬にむけて食べ物を集める野ねずみたち。何もしていないように見えるフレデリックですが…。
    あざやかで透明感のある色づかい,大胆で洗練されたフォルムで子どもたちから愛されているレオ・レオニの絵本。
    ちいさな主人公と広大な世界の対比の中で,生命の輝きを歌うメッセージが魅力です。作品世界をひろげるのは,詩人・谷川俊太郎氏の日本語訳と谷川賢作氏のピアノ音楽。レオニ作品では初の親子コラボレイションです。

「英日CD付 英語絵本」シリーズ

この書籍を作った人

レオ・レオニ

レオ・レオニ (れおれおに)

1910年オランダ アムステルダム生まれ。イラストレーター、グラフィックデザイナー、および絵本作家として、米国でもっとも活躍した芸術家のひとり。「あおくんときいろちゃん」(至光社刊)「スイミー」「フレデリック」「アレクサンダとぜんまいねずみ」「さかなはさかな」「うさぎをつくろう」「じぶんだけのいろ」(以上好学社刊)などの作品がある。1999年没。

この書籍を作った人

谷川 俊太郎

谷川 俊太郎 (たにかわしゅんたろう)

1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。

いつかきっと思い出す、子育ての慌ただしく幸せだった日々。いつでも戻っておいで、と温かい声が聞こえる『また あえるよ』

  • また あえるよ

    出版社からの内容紹介

    母の果てしない愛があふれる、韓国のベストセラー絵本

    母親は我が子のために何でもしてあげたいと思い、幼い子どもは母親のそばにいることを望みます。しかし、いずれ親元を離れ、子ども自身の足で歩いていかなければならない瞬間が訪れます。すべての親子の成長と旅立ちを応援する、愛にあふれた絵本。韓国で多くの母親の支持を得たベストセラー作品で、プレゼントにも最適です。

この書籍を作った人

アンニョン・タル

アンニョン・タル (あんにょんたる)

水が流れる風光明媚な山の中の学校で視覚デザインを、遠くの海辺の村の学校でイラストを学び、現在はイラストレーター、絵本作家として活躍している。おもな作品に『すいかのプール』(訳:斎藤真理子、岩波書店)、『おばあちゃんの夏休み(할머니의 여름휴가)』(第57回韓国出版文化賞)、『なぜっていうと(왜냐면…)』、『こんにちは(안녕)』、『ゆきのこども(눈아이)』などがある。

【動画公開中】

文:栗田奈緒子 編集:木村春子

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