谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本
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絵本紹介
2021.09.27
広い外の世界、見たことも行ったこともない新しい世界への興味が高まる3歳以上の幼児さん。読み聞かせも大好きで、物語の世界に全身で入りこみ、まるでおはなしの世界の登場人物になったかのように楽しみ、心をどんどん豊かにしていきます。
だからこそ、予想もできないことや、不可思議な出来事が起きる展開には大喜び! そんな風に楽しめる3、4、5歳向けの絵本をたっぷりお届けします。
出版社からの内容紹介
「きたよ! きたきた! あれに のるんだ!」
サトシン&羽尻利門のコンビがおくる、とある一家の、はじめての列車旅行。
おとうさん、おかあさん、おとうと、そして「ぼく」。
4人家族が、列車に乗って、小旅行に出かけます。
列車を待つ駅のホーム、乗り換え、駅弁、鉄橋、車窓の景色……。
見るもの、聞くもの、どれをとってもワクワクがとまらない子どもの気持ちが、みずみずしいセリフと美しい絵にのって、ページいっぱいに広がります。
ラストには、読者をアッと驚かせる楽しい展開がある、かも!?
読めばきっと、家族で列車旅行に出かけたくなる、ほのぼのと楽しいおはなしです。
■著者紹介
作:サトシン
1962年、新潟県生まれ。広告プランナー、専業主夫、フリーのコピーライターを経て絵本作家になる。
『うんこ!』(絵・西村敏雄、文溪堂)で第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞など、多数受賞。
そのほかの作品に『でんせつのきょだいあんまんをはこべ』(絵・よしながこうたく、講談社)、『わたしはあかねこ』(絵・西村敏雄、文溪堂)、『ふしぎなあおいふく』(絵・ドーリー、ポプラ社)などがある。
作家活動のほか、新しい親子のコミュニケーション遊び「おてて絵本」の普及にも力を入れている。
大垣女子短期大学客員教授。
絵:羽尻利門(はじり としかど)
1980年、兵庫県生まれ。京都育ち。立命館大学国際関係学部卒。
児童書や絵本、教科書の挿絵の分野を中心に幅広く活動中。
児童書作品に『坂の上の図書館』(作・池田ゆみる、さ・え・ら書房)、『天国にとどけ!ホームラン』(作・漆原智良、小学館)、絵本作品に『ごめんなさい』(作・サトシン、ポプラ社)、『花まつりにいきたい』(作・あまんきみこ、本願寺出版社)などがある。
作と絵を手がけた『夏がきた』(あすなろ書房)は、平成29年度厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選出された。
現在、徳島県阿南市在住。日本児童出版美術家連盟会員。
この書籍を作った人
1962年、新潟県生まれ。広告制作プロダクション勤務、専業主夫、フリーのコピーライターを経て、絵本作家に。作家活動の傍ら、新しいコミュニケーション遊び「おてて絵本」を発案、普及活動に力を入れている。現在、大垣女子短期大学客員教授を務める。『うんこ!』(文溪堂)で、第1回リブロ絵本大賞、第20回けんぶち絵本の里びばからす賞、第3回MOE絵本屋さん大賞受賞、第4回子どもの絵本大賞 in 九州、第5回書店員が選ぶ絵本大賞受賞。絵本の作品は、他に、『ヤカンのおかんとフトンのおとん』(佼成出版社)、『きみのきもち』、『とこやにいったライオン』(共に教育画劇)『おれたちはパンダじゃない』(アリス館)『せきとりしりとり』(文溪堂)など。その他著書として『おてて絵本入門』(小学館)など。
出版社からの内容紹介
おもちゃ屋の地下に、秘密の新種生物をつくる実験室があり、そこに、ネズミとゾウのかけあわせ「バーナバス」もいます。「失敗作」のレッテルを貼られたバーナバスでしたが、何とか仲間たちと地下から脱出することに成功しして…
【―ぼくは<しっぱいさく>?<かんぺき>じゃないかもしれない。】
バーナバスは半分ネズミで、半分ゾウの人工ペット。ここは、ペットショップの地下にある人工ペットの研究所。<しっぱいさく>の烙印を押されたバーナバスは作りなおされる運命に…。でも、バーナバスは自由を求め、できそこないの仲間たちと力を合わせて危険な冒険にのりだします。
主人公のバーナバス以外にもできそこないの人工ペットが多数登場しますが、それぞれユニークなキャラクターが魅力的です。モンスターズインクやセンダックの絵本が好きな方にも是非ご覧いただきたい絵本です。
【2020年カナダ総督賞・絵本賞、Amazon U.S.A 2020ベスト絵本】など数多くの賞を受賞!【世界10か国以上】で翻訳出版!世界的絵本作家【ファン・ブラザーズ】による珠玉の冒険ファンタジーです。同著『夜のあいだに』に続いて、原田勝(はらだまさる)氏の訳で日本語版の刊行が実現しました。
<ここがスゴイ!>
●何回も読み返したくなる!
作品は細かく世界観が作りこまれています。
例えば、主人公のバーナバス以外にも、個性的な人工ペットが20種類以上登場。
お気に入りの一匹を探しながら読んでみては?
●読み応えたっぷり!
全部で72ページの大長編。
1ページごとの文章は少なめに、心地よいテンポと頭に入りやすい文にこだわりました。
総ルビで読みやすく、特に就学前の幼児から小学校低学年生くらいの少し長めの絵本に挑戦したい方におすすめです。
さらに絵にもずっと見ていたくなる細やかで美しい描きこみがたくさん。
文章にも絵にもたっぷり浸れる、大満足の一冊です。
●ワクワク、ドキドキのストーリー展開
「しっぱいさく」のバーナバス。自由を求めて行動した先に待っているのは…?
スリル満点の物語は、人生の夢や希望、それに伴う葛藤や友情を温かく描いています。
子どもだけでなく大人も、映画を観るような感覚で楽しめます。
<著者・ファン・ブラザーズより>
『バーナバスの だいだっそう』を日本のみなさんにもおとどけできること、たいへんうれしく思います! わたしたち兄弟は、心から楽しんでこの物語を考え、絵を描きました。どうかみなさんにも楽しんでもらえますように。
<訳・原田勝氏より>
『夜のあいだに』に続いて、大好きなファン兄弟の作品を翻訳する機会をいただき、うれしいかぎりです。この本は、原作のカバーを見たとたん、ガラスびんの中から、じっとこっちを見ているバーナバスの瞳に心をつかまれてしまいました。物語はスリリングな脱走劇ですが、「みんな、ちがっていてあたりまえ、助けあって前をむいて進んでいこう」というメッセージがこめられています。でも、なにより、個性ゆたかに描きわけられた、二十種類をこえる〈できそこない〉の人工ペットたちの絵がとっても楽しい。どれも、まねして絵に描きたくなる「かわいい(?)」ペットたちばかり。読者のみなさんには、ページをめくりながら、好きなキャラクターの絵をたくさん描いてほしい!
<作・ファン・ブラザーズ>
テリー、エリック、デヴィンの三兄弟。カナダ・トロント在住の作家・画家。子どものころから物語やキャラクターをいっしょに考えていて、今作は兄弟3人で作った初めての絵本。
テリーとエリックは、著書に『夜のあいだに』(原田勝 訳、ゴブリン書房)、『海とそらがであうばしょ』(増子久美 訳、化学同人)。絵を担当した本に『くらやみのなかのゆめ』(さくまゆみこ 訳、小学館)。
<訳・原田勝(はらだまさる)>
1957年生まれ。東京外国語大学卒。埼玉県在住。英語圏の児童書・ヤングアダルト作品の翻訳を手がける。主な絵本の翻訳に『星の使者』(徳間書店)、『夜のあいだに』(ゴブリン書房)、『セント・キルダの子』(岩波書店)、『ぼくは川のように話す』(偕成社)などがある。
主人公のバーナバス以外にもできそこないの人工ペットが多数登場しますが、それぞれユニークなキャラクターが魅力的です。モンスターズインクやセンダックの絵本が好きな方にも是非ご覧いただきたい絵本です。
出版社からの内容紹介
たまねぎぼうやは、のんびりやさん。いつもみんなから、ちょっと遅れてしまうのを気にしています。
でも、突然現れたかいじゅうと仲良くなって遊んでいたら…。
自分も周りの人も知らなかった、隠れていた力に思いがけず気づくことってありますよね。
一人ひとりの個性を大切に認めあう喜びが、ほのぼのと伝わります。
この書籍を作った人
石川県金沢市に生まれる。グラフィックデザイナー、イラストレーター、装丁家を経て絵本作家となる。絵本のテーマに犬や猫のすばらしさや、ペットとの別れや死、いじめなど喪失に関するものが多い。現在はとある山奥の大自然の中で愛犬と暮らしている。「そめごろうとからす」「なかまってさいこうさ」(至光社)「天国からやってきたねこ」「わたしから、ありがとう。」(岩崎書店)「ねこさんどうしてないてるの」(小学館)「もしも、そばにいぬがいたら」「グルグル ぼくのだいじなおもいで」(偕成社)「はじめてのおわかれ」(佼成出版社)ライター利岡裕子氏との共著「犬から学ぶ心のレッスン」(講談社)「犬とつきあう本」「猫とつきあう本」(偕成社)「さようなら、ありがとう、ぼくの友だち」(岩崎書店)エッセイ「子犬のワッハ」(講談社)「やっぱり犬が好き」(PHP研究所)など。
出版社からの内容紹介
謎のネコに選ばれた子どもだけがもらえる不思議な豆のお話。
登場する子ネコは56匹。けんかしたり、かくれんぼしたり、まねっこしてたり……。探してみてください!
出版社からの内容紹介
緑色のカエル、赤色の鳥、青色のトカゲ…。いろんな色の友達が犬のくろちゃんにたずねます。「くろちゃん、何色が好き?」。まっ黒なくろちゃんの答えは……。
この書籍を作った人
1975年北海道生まれ。絵本作家。繊細さと大胆さを併せ持つ作風が編集者の注目を集めるようになり、2012年『しろねこくろねこ』(学研)『やまねこのおはなし』(作・どいかや/イーストプレス)でデビュー。『ぼくだよぼくだよ』(理論社)など。2013年ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)にて『しろねこくろねこ』が金のりんご賞を受賞する。
出版社からの内容紹介
きょうは学校のマスコットをきめる日。トラとフクロウのどちらがいいか、子どもたちが投票するのです。ジョージがものまねをしたり、ステッカーをくばったりしたので、みんなは大よろこび。箱のあなに紙を入れるのっておもしろそう! ジョージが勝手な絵をかいて「投票」するのをみて、子どもたちは意外な行動にでます。
この書籍を作った人
ハンス・アウグスト・レイ(1898-1977)マーガレット・レイ(1906-1996)ハンスはドイツのハンブルクに生まれ、幼い頃から、絵を描くことと動物が大好きでした。マーガレットも同じ町の生まれ。ともにドイツ系ユダヤ人の家庭で、家族同士の交流もありました。ハンスは第一次大戦中、ドイツ軍の兵士として従軍。戦後は大学で哲学や医学、外国語を学びますが、1924年、深刻な経済不況のためブラジルのリオデジャネイロに渡り、親戚の会社で働きはじめます。 マーガレットは美術学校を卒業後、写真家になりますが、ヒトラーが政権を握ると、ドイツを去ってブラジルへ渡り、1935年にハンスと再会します。ふたりは広告代理店をはじめ、まもなく結婚。新婚旅行先のヨーロッパでパリが気に入り、そのまま住み着きます。そして、ある雑誌の載ったハンスのユーモラスなキリンの絵がきっかけで、最初の絵本『きりんのセシリーと9ひきのさるたち』が誕生します。ふたりは、そのなかに登場する知りたがりやのこざるを主人公にしたお話を作りはじめます。第二次世界大戦がはじまり、1940年6月、ついにナチス・ドイツ軍がフランスに侵攻してきたとき、ふたりはその絵本の原稿とわずかな荷物だけを持ってパリを脱出、4か月かけてアメリカのニューヨークへたどり着きます。おさるのジョージの最初の絵本が出版されたのはその翌年でした。以来、ハンスとマーガレットは共同で、ジョージやその他の楽しい絵本をつぎつぎと生みだしました。
この書籍を作った人
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている。訳書に、『としょかんライオン』(岩崎書店)、『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)、『いっしょにおつかい』(岩波書店)、『いもうとガイドブック』(少年写真新聞社)、「ちいさなエリオット」シリーズ(マイクロマガジン社)など、多数。
出版社からの内容紹介
いけない! みんな はなれて
コロナの なかで どう すごせばいいの?
ぼくたちと たのしく まなぼう!
遊んでいたら、みんなが集まってきて「みつ」になります。あぶない!マスクをしてみんなはなれて。手をあらったら、おうちに帰りましょう。明るい未来を信じて、コロナの今を、かわいい動物たちと楽しくすごそう!
■□■作者・timatimaさんのメッセージ■□■
まだまだ終わりませんね。こんな時だから、三密も楽しく避けましょう。密のページには何人いるかな? このページにいたこの子は他のページではどこにいるかな? なーんていう楽しみもありますよ。手をあらって、おうちで楽しんでね! いま、みんなでがまんすれば、コロナが流行する前よりいい未来がきっと待っている。なぜならコロナが教えてくれたこともいっぱいあるから。
出版社からの内容紹介
「せめて想像の中だけでも、子どもたちに解放感を味わってもらいたい」という作者・中川素子先生の熱い想いに、弊社が強く共感したところから制作がスタートした絵本です。
新型コロナウイルス感染症が収束したアフターコロナの期待感を高める、喜びにあふれた作品です。
出版社からの内容紹介
『勇者になる本』を見つけたトミーは、勇者になろうとジャングルに出かけたよ。すると、ゾウが出てきて通せんぼ。綱引きで勝負をしないと通してくれないんだって。そこでトミーは本を開いた。そこに書いてあったのは、ヨガでゾウのポーズをとる方法だったんだ。トミーはゾウになったり、フラミンゴになったり、船になったり、ライオンになったりしながら4つの力を手に入れた。読者も体を動かして、ヨガを体験できる絵本。イメージがふくらみ、おはなしの世界をいっそう楽しめます。親子で楽しめるヨガポーズ27種類を掲載。
出版社からの内容紹介
何枚も何日も画用紙を黒く塗りつぶし続ける男の子。ついに塗りつぶすのをやめたときに、うまれたものは……? 想像力・創造力を考える絵本。
読み聞かせ4歳から。ひとり読み6歳から。
この書籍を作った人
1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部中等美術科卒業。児童出版美術家連盟会員。主な作品に『ゆきのひのころわん』他ころわんシリーズ(ひさかたチャイルド刊)『手ぶくろを買いに』『ごんぎつね』(偕成社)『おかあさんの目』(あかね書房)他多数の作品がある。
みどころ
パンダツアーと聞くと、パンダを見にいくツアーを想像しそうですが、違うんです。こちらは、パンダのパンダによるパンダのためのバスツアー。お客さんも、運転手さんも、バスガイドさんもみんなパンダ。乗るバスまでがパンダの形をしています。「プスン プスン パッパの パンダー!」のかけ声とともに、深海トンネルや美術館、お菓子工場など、いろいろな名所を巡ります。
細かく描き込まれたカラフルなイラストが楽しい、のはなはるかさんが作り出す世界は、ワクワクの連続。各ページでは「パンダツアーのみどころ」として3つの探し絵が出題されます。深海トンネルでは「こうらにほうせきのついたカメがいるらしいよ」とか、温泉では「めいぶつおんせんたまごをたべてみて」といったように、遊び心をくすぐるお題の数々。かわいいイラストの探し絵は、子どもだけでなく、大人も夢中になってしまうはずです。
探し絵の他にも、ユニークな描き込みがたくさんあるので、読むたびに違う発見がありますよ。お気に入りのキャラクターを見つけて、ストーリーを楽しむのもいいですね。ツアー客の中には、子沢山の「パーカーかぞくパンダ」、絵を描き続ける「がかパンダ」、演奏を続ける「アコーディオンパンダ」などなど、気になるパンダたちがいっぱい。ページを行ったり来たりして、パンダたちがどんなふうにツアーを楽しんでいるのか、じっくり観察してくださいね。
この書籍を作った人
野花 遥 絵本作家、美術作家。1989年生まれ。東京藝術大学修士課程修了。絵本作品に『たくさんの たくさんの たくさんの ひつじ』『109ひきの どうぶつマラソン』(ひさかたチャイルド)『うさぎマンション』『ペンギンクルーズ』(くもん出版)がある。
みどころ
「ママ よんで」
りくが持ってきたのは、一冊の絵本。それは、ママが生まれる前からうちにあって、おばあちゃんに繰り返し読んでもらった物語。
―― むかし、東のほうに小さな国がありました。王と女王は力を合わせて国を治め、人々はよく働き、みんな楽しく暮らしていました。明るい瞳を持ち、歌うのが好きな一人娘のラミラは、人々から愛されていました。
ところが、ラミラが10歳になった頃、国が大変なことになったのです。雨が一滴も降らなくなったのです。
ラミラは、王と王女からある使命を授かります。それは、ずっと遠く西の方にある大きなりんごの木の実をもらってくることで……。
「ラミラえらいね、ママ」
「そうだね、ゆうかんだね。」
自分より少し大きいだけのラミラの果敢な冒険物語。何度も読んだはずなのに、りくもママも何回だって一緒にドキドキします。ラミラが歌えば二人も歌い、ラミラが凍えていれば心配をし、ラミラが喜べば二人の瞳も輝きだすのです。
「りくはここが好き」
「ママが好きなのはね…」
そんなやり取りをしているうちに、絵本は、まぶしく輝くあの最後の場面へ。……なんて美しいのでしょう! 踊るラミラも、見守るりくとママも、それを読んでいる私たちも、しばらく恍惚の時間を過ごします。そして言うのです。
「もっかい よんで」
絵本をテーマとした絵本。作者は編集者として子どもの本の仕事にずっと関わられてきた南谷佳世さん。初めて手がけるこの物語の世界をどこまでも深く広げているのは、絵本作家として、画家として、活躍されている大畑いくのさん。読んでいるうちに、今自分が入り込んでいるのはラミラの話なのか、りくとママの時間なのか、わからなくなってくる不思議な構造になっているのだけれど。
どちらだっていいのです。
そう、これは「私たちの絵本」ですから。
この書籍を作った人
1973年、神奈川県横浜市生まれ。アメリカ・ワイオミング州のウェスタンワイオミングコミュニティカレッジで油絵を学ぶ。2005年、東京・中野での初個展以来、数々の個展、グループ展、ライブペインティング、挿画の仕事で活躍中。主な作品に、『貝になる木』(編集工房くう)『そらのおっぱい』(スズキコージ/文 農文協)『ハナノマチ』(白泉社)『土神ときつね』(ミキハウス)などがある。
出版社からの内容紹介
少女がバイソンに出会ったのは4歳の春の日。少しずつ心を通わせていったふたりは、それからながい時間をともに重ねていきます。いくつもの冬を越えてつづくしあわせな時間……。ですが、ある冬の雪の日、バイソンは現れませんでした。喪失と、そのあとにおとずれる心のやすらぎを優しさのなかに描いた絵本です。フランス、ル・モンド紙書評で、「このガヤ・ヴィズニウスキ初の絵本は、絵も言葉も繊細で洗練され、まぶしいばかりに美しい」と激賞。
出版社からの内容紹介
もりに きたのは どうぶつたちが はじめてみる しろい いきものだった。
そいつは まいにち はっぱを あつめていたんだ。
どうして? なんのために?
アカデミー賞を受賞したアニメーション作家であり、
イラストレーターでもあるショーン・タンが「新たなる才能の出現」と認めた絵本作家のデビュー作。
現代社会における大きな問題をシンプルな物語と
魅力的なイラストレーションで描きだした、共感と受容の絵本です。
この書籍を作った人
東京在住。英米文学翻訳家。主な訳書に『おじゃまなクマのおいだしかた』(岩崎書店)、『龍のすむ家』シリーズ(竹書房)、『だれも知らないサンタのひみつ』(あすなろ書房)、『パディントン、映画に出る』(WAVE出版)、『ルイスと不思議の時計』(静山社)など。共著に『13歳からの絵本ガイド』(西村書店)など。
みどころ
子どもたちがもう寝てる夜のこと。大きな食いしんぼうのくまが背の高い松の木に登っています。
「あむ あむ おいしい。 もっと たべたいな」
木に絡まったやまぶどうの実を食べているのです。くまは夢中になるうちに、どんどん木の上に登っていきます。あまり嬉しくないのは、松の木の方。何しろ上の方は細くなっているのです。このままじゃ大事な枝が折れてしまう。重さに耐えられなくなった松の木は、全身をばねのようにしならせて、くまを夜空に……はねあげた!
「びょーん」
空の彼方へ飛んでいく、くま。その勢いで「ずぼ!」と突き抜けたのは雨雲。すると!?
静かなはずの真夜中に巻き起こる大騒動。きっかけは、もちろん飛ばされたくま。彼の行く先々で、とんでもない展開が繰り広げられ、見たこともない光景が次々に。ところが、どうでしょう。読者の方といえば、驚きがすぐにワクワクに変わり、気がつけばうっとり……なんて美しいのでしょう。
いえいえ、これはやっぱり間違っている。気がついたのは、夜明けになって顔を出したおひさまです。大きな声で号令をかけるとともに、今日も無事に朝がやってきますよ。
お話に夢中にさせてくれるきっかけは、作者アヤ井アキコさんの描く「くま」。なんと言っても、大きな身体ととぼけた表情のギャップが魅力的。こんなに愛らしい騒動だったら、何度でも読みたくなっちゃいますよね。
この書籍を作った人
1967年、北海道生まれ。絵本画家、童画家。一橋大学社会学部卒業(社会人類学専攻)。印刷会社勤務の傍ら美学校造形基礎教場に通う。 退社して同校シルクスクリーン工房に3年間在籍。月刊漫画誌「ガロ」入選('95年)を機に漫画家兼イラストレーターとなる。2007年頃から、子ども向けの創作に専念。子どものためのお絵描き教室やワークショップの手伝いなどをしながら、絵本作家を志す。絵本に『山菜の絵本』(農文協)、『月宮殿のおつかい』(幻冬舎メディアコンサルティング)など。