おむつを脱いだら、おしりまるだし。何もはかず逃げまわる。
お風呂からあがったら、なかなか服を着ない。
すっぽんぽんのまま、いつまでもあそんでる。
男の子なんてとくにそう。かぜひくから!と怒っても、どこふく風。
子どもって、どうしてそんなに裸が好きなんでしょう!?
表紙には、頭に3本髪の毛を立てた、裸んぼうの男の子。
ぼうしをポイ
ズボンもポイ
シャツもポイ
パンツもポイ
ぜーんぶポイしてすっぽんぽん。
藤本ともひこさんの描く青い絵筆の勢いにのり、風にのり、
山から山へ、川から川へ、ひゅーひゅる、ひゅーひゅるる
おらぁ、かぜこぞうだーい!
しまからしまへ、ななつのうみを、ざーぶら、ざーぶらら
おらぁ、うみぼうずだーい!
かぜよふけ。うみよきけ。
中川ひろたかさん作の七五調のじゅもんのような文章。
なかなかおむつをはかない1歳の娘は「あむーい(寒い)、おぉー、あむーい!」と叫んでニコニコページをめくっていました。
巻末付属の「すっぽんぽん」の歌(楽譜)は親のきもちを歌にしたよう。
「すっぽんぽん すっぽんぽん
おしりまるだし すっぽんぽん (略)
せかいでいちばん すきなこと
どうしてどうして そうなるの
どうしてどうして そうなるの」
ほんとにねえ、どうしてそうなっちゃうの。
でも、すっぽんぽんが好きなきもち、ちょっと親もわかるな〜。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む