人気絵本「きょうりゅうたち」シリーズ第7巻。
今回のテーマは、「安全」です!
ダイナミックな恐竜たちが、絵本の画面からはみ出る勢いで暴れまわります。
と言っても、彼らが暴れているのは、家の中や庭、道路。
はさみを振り回して走っているのはコスモケラトプス 。
ヒパクロサウルスは、階段を1段抜かしで駆け下りてるし、アラモサウルスはスピードを出した自転車でよそ見……!?
「おーっと、あぶない!」
子どもたちはドキッ、大人は目を覆いたくなるようなヒヤリとする場面が続きます。
だけど、安心してください。
「きょうりゅうたちは ほんとは もっと おりこうさん。」
道を渡るときは、お母さんとしっかり手をつないで、信号が青になるまで渡りません。
プールでは、お父さんが見えるところで遊びます。
絵本の後半で、 恐竜たちは身をもって正しいふるまいを教えてくれるんです。
このシリーズでは、恐竜たちが、子どもたちのやんちゃな姿を体現して描かれています。
なるほど、だから動きも表情も見れば見るほどユーモラス。
生き生きとした手や膝こぞうに、むちっとした太もも……。ほら、どこかの誰かさんに見えてきませんか?
僕(うちの子)みたい、なんて親子で笑っちゃいそうです。
ケガや事故の危険だけでなく、ハイキングには水筒を持っていくことや、困ったときの連絡先を知っておくことなど、現代の生活で安全に過ごすための大切なことを、小さい子にもわかりやすく教えてもらえるのも、心強い!
「のびのび たのしく あそぼうね、うちの かわいい きょうりゅうちゃん。」
元気いっぱいの子どもたちに贈る、おまもりのような絵本です。
今作でも新しい10種類の恐竜たちが登場します。出演する恐竜の名前が、絵の中に隠れているのも、このシリーズのお楽しみ。
英語の名前と日本語の名前が両方、絵のどこかにひそんでいるので、探してみてくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
続きを読む