ある春の日、「ぼく」はおばあちゃんの家へ、はじめて一人で向かいます。おばあちゃんに電話で教えてもらったとおり、田舎道をまっすぐまっすぐ・・・。途中、いろいろな“はじめて”に出会いますが、ぼくは臆せず歩き続けます。「ここがおばあちゃんのおうちかな?」最後にのぞいたお家で待っていたのは・・・。 たっぷりの余白・やわらかい色彩で描き出され 春の空気感と光が全体に広がります。文章は「ぼく」のセリフのみ。「絵が語る」1冊です。
主人公の「ぼく」はおばあちゃんの家に行くために、言われたとおりまっすぐまっすぐ歩きます。まっすぐの道しか見えないのか、すぐそばに橋があってもいくつを脱いで川を渡り、ゆるやかな道があっても丘をまっすぐ登って降りて。
こどもらしい、とてもまっすぐな気持ちが伝わってくるステキなお話です。
この本を「まっすぐまっすぐ」と呼ぶ息子は主人公の「ぼく」になりきっているようです。途中お花があればいっしょにクンクンとかぎ、イチゴがあればいっしょにぱくっと食べ、馬小屋に驚くと「あぁ!びっくりした〜!」。そして最後におばあちゃんの家で出される大きなチョコレートケーキと牛乳を「パクパク、ごくごく」します。
毎回、最低3回はリクエストされます。
中盤で、これまでの道のりを振り返るかのように、遠くから、かなり引いた視線で絵が描かれていますが、「あれー、ちっちゃいねぇ」と息子は不思議そう。
その次に丘を後ろ向きに登る場面がありますが、ここも「まっすぐじゃないねぇ、反対に行っちゃうねぇ・・・」と不思議そう。
距離感とか方向の感覚は、2歳の息子にはなかなか理解できないようです。もう少し時間がかかるかな。 (りよさん 30代・ママ 男の子2歳)
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