保育園や幼稚園に慌しく子どもを預ける朝。 「いやだよう。ママが いっちゃったよう」 特に新しいお友達が増える春の時期になると、あちらこちらからこんな大きな泣き声が聞こえてきますよね。 あっくんもそのひとり。その泣き姿は何とも豪快です。 あっくんより小さなお友達から大きなお兄さんお姉さんまで、みんなが何とかしようとかまってきますが、 泣き声はかえって大きくなるばかり。 そのやりとりがまた本当に実際に目の前で見ているかと錯覚を覚えるくらい、リアルで微笑ましいのです。 子ども達の動き、言葉、表情まで・・・どうしてここまで描けちゃうのでしょうね! そして、外には本当の雨が降ってきて・・・。
幼い子ども達にとって、家族と離れる瞬間はつらい時間。当然ですよね。それは家族にとっても同じ。 でも、子ども達は案外強いのです。保育園での様子を見ているとわかります。 そしてこの絵本には、子ども達のそんな生き生きとした姿で溢れています。 あっくんもきっと明日には誰かをなぐさめてあげたりしているんじゃないかな。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
「いやだよう。ママが いっちゃったよう」あっくんは泣きました。 お友達が つぎつぎ やって来ます。 雨もふってきました。あっくんの雨は、止むのでしょうか・・・
おひさま保育園の朝、ママと別れたあっくんは、寂しくて涙が止まりません。 そんなあっくんを、思い思いに元気づける保育園のお友達。 小さな励まし合いが、素敵な変化を起こします。
子どもたちのいきいきとした表情に出会えます。保育園生活が分かります。 朝、子どもに泣かれて困っているお母さんを助けます。
なにかとすぐ泣いてしまう、泣き虫っこの娘。
あっくんの姿が自分に重なるのか、よく「読んで」と選んでくる1冊です。
親としては、朝の登園時にギャン泣きされ、後ろ髪をひかれる思いで仕事へ向かった日々を思い出します。
涙が止まらないあっくんを心配するお友達の姿は、まさに娘の時と一緒で「こうゆう優しい子いるよね」と親子で共感しながら読めました。
物語後半の豪快に泣くあっくんと自然の雨をかけた発想は面白く、最終的には、天気もあっくんも晴れて元気に遊ぶ姿にほっこりします。 (とぴママさん 30代・ママ 女の子3歳)
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