くちぶえを吹きながら、きつねくんが登場です。
きつねくんは、「うそつききつねくん」。
ねみちゃんがにこにこ顔で「おいしいケーキをつくって みんなをよびましょう」と買い物している姿を見て
「どうせぼくなんかよんでくれないんだ。そうだ!」
勝手にすねちゃったきつねくんは、どうしたかというと・・・?
きつねくんのうそにだまされて、ねずみくんは大慌て。
仲間のみんなも、いっしょに大慌て。
ねみちゃんのうちにいくと、なにも知らないねみちゃんは、にこにこしてみんなにケーキを出してくれます。
もちろん、あのうそつきさんにも。
そこでねずみくんは・・・?
あらら、にこにこしておいしいものを作ってくれるねみちゃんを、泣かせることはないでしょ!ねずみくん。
くやしいな、(誰かを)うらやましいな、と思っても、そういうときにうそをつくと、結局、あとでもやもやした気持ちが残っちゃいますよね。
うそをついて「しまった」とばつが悪くなる気持ちや、「悪かったなあ」という気持ち。
そんな気持ちが、絵本のなかに素直にあらわれています。
『ねずみくんのチョッキ』にはじまる人気シリーズ第29作目のお話です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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