かよた

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かよたさんの声

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なかなかよいと思う はかなく美しい時間   投稿日:2011/08/07
すきまのじかん
すきまのじかん 作・絵: アンネ・エルボー
訳: 木本 栄

出版社: ひくまの出版
絵の雰囲気とタイトルに惹かれて、図書館で借りてきました。
作者のアンネ・エルボーさんは『おつきさまは よる なにをしているの?』という絵本で、99年ボローニャ・ラガッツィ賞を受賞した絵本作家。その他にも、数々の栄誉ある賞を受賞しているそうです。

太陽の時間と闇の時間の間の、ほんのわずかな『すきまのじかん』のお話。
すきまのじかんは、いがみ合ってばかりの太陽の王様と闇の女王様の間にはさまれて、ひっそりと暮らしています。
そんなある日、よあけのおひめさまの話を聞き、こっそり会いに行ってみることにしたのです。

優しい雰囲気でありながら、どこか力強さを感じる絵。
擬人化されたそれぞれの時間が、とても魅力的に描かれています。
小さいお子様の読み聞かせにはあまり向いていないかもしれません。
子どもが寝静まった後、夫婦でそっと開いてみる…そんな読み方も素敵だと思います。
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ふつうだと思う 刻まれていく歴史   投稿日:2011/08/07
百年の家
百年の家 作: J・パトリック・ルイス
絵: ロベルト・インノチェンティ
訳: 長田 弘

出版社: 講談社
アメリカの絵本作家・詩人であるJ・パトリック・ルイスさんと、世界的に有名なイタリアの絵本画家ロベルト・インノチェンティさんの作品。

1656年に建てられ、廃墟になっていた家が主人公。やがてある家族が移り住み、家に新しい命が吹き込まれます。
結婚、子どもの誕生、そして死…家はそこに住む人々をただ見守り続けます。

丁寧に描き込まれた絵、淡々と語られていくお話とその口調が歴史の重さを感じさせます。
この本に描かれているのは、人々の平凡な生活。決して特別なものではありません。しかし、そんな日常こそが歴史となり、刻まれていくものなのだと思います。
小さいお子様に読み聞かせるには文章が少し難しい部分もありますが、絵だけでも十分楽しめる絵本。
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なかなかよいと思う 今を大切にしたい   投稿日:2011/08/01
おじいちゃんがおばけになったわけ
おじいちゃんがおばけになったわけ 作: キム・フォップス・オーカソン
絵: エヴァ・エリクソン
訳: 菱木 晃子

出版社: あすなろ書房
『この絵本が好き! 2006年版』の海外翻訳絵本部門で第1位に選ばれた作品。

天使でもなく、土でもなく、おばけになってしまったおじいちゃん。
この世にわすれものがあると、人はおばけになるらしい。
おじいちゃんは孫のエリックと一緒に、わすれものを探し始めます。

死とは何かー私自身その答えは分かりませんし、そもそも答えなんてないのかもしれません。
しかし、命あるものにはいつか死が訪れ、残されたものはそれを受け入れなければなりません。大人でも難しいことなのに、子どもであればなおさらだと思います。
エリックはおじいちゃんが大好きで、大切に思っていたからこそ、受け入れることが出来たのではないでしょうか。
ただ死を恐れるのではなく、だからこそ今を大切にしたいと思える絵本でした。
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なかなかよいと思う 本物になることと幸せになること   投稿日:2011/07/23
ビロードのうさぎ
ビロードのうさぎ 作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵・訳: 酒井 駒子

出版社: ブロンズ新社
原作はマージェリィ・W・ビアンコさんの『The Velveteen Rabbit』
1922年に刊行されて以来、世界中で翻訳されて読み継がれてきたお話です。
その名作が酒井駒子さんの抄訳・挿絵によって絵本化されたもの。

クリスマスに男の子のもとにやってきたビロードのうさぎ。
心から大切にされたおもちゃは本物になれるという話を耳にします。
男の子と過ごす時間はうさぎにとって大切なものへと変わっていきますが、別れは突然やってきたのです。

酒井駒子さんのノスタルジーな挿絵がお話の切なさを引き立たせているように思います。
うさぎが言う本物と、馬が言う本物、そして私たちが考える本物。
うさぎは幸せだったのかな…そんなことを考えさせられるお話でした。
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なかなかよいと思う 消えることのない痛み   投稿日:2011/07/23
キャラメルの木
キャラメルの木 作: 上条 さなえ
絵: 小泉 るみ子

出版社: 講談社
自己の体験をもとに家族のふれあいの大切さを訴え続けている上條さなえさん。
彼女のお母様は、いつも戦死した夫の会社製のキャラメルを前掛けのポケットに入れていたそう。
この作品はそんなお母様からの伝言だと言います。

夏休みに小学生のしんのすけくんがおばあちゃんから聞いた話。
それは戦争中、病気の弟についてしまった嘘のお話でした。
嘘をついたことをずっと後悔していたおばあちゃんに、しんのすけくんは…

戦争を背景としたお話でありながら、暗い感じはなく、心がじんわりと暖まるようなお話でした。
嘘のひとつやふたつ、誰でもついたことがあると思います。
仕方のない嘘であっても、ずっと心の片隅にシミのように残ってしまうものです。
戦争も同じ。消えることなく人の心に残っていくものなんだと感じました。
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