新刊
そうじきの なかの ボンボン

そうじきの なかの ボンボン(フレーベル館)

世界にはまだ、誰も知らない不思議とすてきでいっぱい!

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話題
ぼく、いいたい ことが あるの

ぼく、いいたい ことが あるの(評論社)

やっと言えた「さようなら」…心を揺さぶる絵本。

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ちゅら。

その他の方・60代・千葉県、男の子27歳

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ちゅら。さんの声

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自信を持っておすすめしたい 美しい心が美しい表情を作る。  投稿日:2009/09/15
みにくいおひめさま
みにくいおひめさま 作: フィリス・マッギンリー
絵: 中川 宗弥
訳: 間崎 ルリ子

出版社: 瑞雲舎
りっぱなお城、優しい王様とお后様。
贅沢なおもちゃ、ドレス、ごちそう。
全てに恵まれて幸せいっぱいに思える、
おひめさまのエスメラルダ。

でも、唯一恵まれていないのは、うつくしくないこと。
鼻はツンと上を向き、
口は面白く無さそうにへの字、
瞳はいつも輝きがありませんでした。

賢い物知り博士のお医者様でも治せません。
もう「魔法」にすがるしかない・・・

しかし、この物語の素晴らしいところは、
魔女も魔法使いも出てこないところです。

おひめさまを「美しくします」と言うグッドウィット夫人は、
魔女などではありませんでした。
美しい5人の娘を育てる、貧しい普通のお母さんです。
ただ、グッドウィット夫人は大切なことを知っていたのです。
三月が三度過ぎる間、エスメラルダにそれを教えてくれました。

美しい心は、美しい表情となってその人の魅力を引き出すのです。

40年前に出版された本を復刊するにあたり、
出版技術が変わっているにもかかわらず美しい挿絵の色合いもそのままです!
一見地味なこの児童書を、こんなにも美しく復刊して下さった
瑞雲舎さんの企業理念が、きっと美しいのだと思います。

この良書が、たくさんの子ども達に読まれますように。
参考になりました。 6人

なかなかよいと思う なるほど。日本語って面白い!  投稿日:2009/09/10
アブさんとゴンザレス
アブさんとゴンザレス 作: 斉藤 洋
絵: 高畠 那生

出版社: 佼成出版社
一枚の注意書き看板。
「あぶないからはいってはいけません」

大人なら「危ないから 入っては いけません」とすんなり読むでしょう。
でも、本当にそう書いてあるのかな?
何かの不思議な呪文だったりして・・・

一枚の看板から始まる、不思議な世界。
バイタリティー溢れる“アブさん”との出会い。
魔法のようなピンクのワゴン車でのドライブとアルバイト。

アブさんって、もしかして神様?

斉藤洋さんの奇想天外なお話に、高畠那生さんのシュールな絵。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい みんなに望まれて生まれてきた、幸せ。  投稿日:2009/09/10
おいで、フクマル
おいで、フクマル 作: くどう なおこ
絵: ほてはまたかし

出版社: 小峰書店
フクマルは子犬です。
誰かに「おーい、おいで」と呼ばれてこの世に生まれてきました。

みんなが可愛がってくれます。
そのみんなに、フクマルは尋ねます。

「ぼくを呼んでくれたのは、おとうさん?」
「ぼくを呼んでくれたのは、お兄ちゃん?」

みんなが静かに、優しくしてくれます。

愛されて望まれて生まれてきたことを、読む子ども達に伝えてくれる絵本です。
子ども達にとって、一番の幸せを届けてくれます。
参考になりました。 4人

自信を持っておすすめしたい 秋の夕焼けに包まれる絵本。  投稿日:2009/09/03
あしたてんきになあれ
あしたてんきになあれ 作: 荒川 薫
絵: 長 新太

出版社: 福音館書店
この絵本の主役は靴か?と思うような表紙です(^^;
ともこが蹴り上げた赤い靴が、高々と空へ登っていきます。

蹴り上げた靴が、すぐに履けるように上を向いて着地したら晴れ。
裏返しなら雨。
横になって立ったら雪。
そんな天気予報遊び、しましたね。
今日初めて教えてもらった、ともこ。

「あ〜したてんきに なあ〜れ!」と、3回も繰り返し占います。
だって、明日は遠足なんだもの!!

結果は・・・

晴れ!

晴れ!!

・・・雪!?

まだ、セーターも着ていない、ススキの穂も若いこの季節。
雪が降るはずがないと思いながらも、心配でいっぱいになるともこ。
秋空を見上げて、雲にお願いします。

懐かしく、可愛らしい絵本です。
前半は、秋空と原っぱの寒色。
後半は、秋の燃えるような夕焼けが鮮やかです。

お話も可愛らしく素敵ですが、長新太さんの絵が迫力満点。
秋の夕焼けに包まれる絵本です。

最後、お母さんの一言にほっとしますね。

福音館で特製版が出ています。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 神宿る、山の不思議。  投稿日:2009/09/02
天の鹿
天の鹿 作: 安房 直子
絵: スズキ コージ

出版社: 復刊ドットコム
鹿撃ち名人の猟師、清十さんは不思議な鹿と出会う。
ものをいう、鹿だ。
名人の清十さんでも、撃つに撃てないような気高さを持った立派な牡鹿。

命と引き替えに鹿の市へ連れて行き、何でも買える金貨を1枚くれた。

なんとも不思議なお話なのだが、神が宿り、天狗もいるといわれる山の中。
こんなこともあるかも知れない、と思う。
山に生きる清十さんが素直に受け入れているから、読む方もすんなりと入っていけるのだろう。

鹿はあるものを探し続けて、清十さんの娘三人を次々と誘って鹿の市へ連れて行く。
三人それぞれの性格がしっかりと書き込まれていて惹きつける。

このお話は、ハッピーエンドなのだろうか。
切ないラストなのだろうか。
読む者に委ねられているようだ。

安房さんの魅力的なお話に、スズキコージさんの絵が非常に効果的だ。
色彩のない版画のようなの絵が、より多くの想像を広げている。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 小学5年生の終戦を綴る。  投稿日:2009/08/27
昭和二十一年八月の絵日記
昭和二十一年八月の絵日記 作: 山中和子
出版社: トランスビュー
神戸に住む、小学5年生の少女が綴った、終戦1年目の夏休み。
昭和21年7月21日から8月31日までの絵日記を、原色のまま本にしたそうです。

正しく美しい日本語で、戦後の日常が、とても几帳面に書かれています。

内容は、配給のこと、畑で取れた野菜のこと、学校のこと、兄弟のこと、代用食のこと、など。
毎日の食べ物のことが、たくさん出てきます。
しかし、小学生の絵日記なのです。

高学年から中学生に、手にとって読んで欲しい本です。
日付毎の現代語訳も載っています。

大人の方には、養老孟司さんの解説もじっくりと読んで欲しいと思います。
養老孟司さんは、著者の2学年下。鎌倉で過ごしておられました。

著者が私家版で作った本を、出版社が養老孟司さんの解説を加え、市販本として出版しました。

是非全国の学校図書館に置いて欲しい、貴重な戦争資料です。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい すとんと、心に落ちる絵本。  投稿日:2009/08/26
とんぼとりの日々
とんぼとりの日々 作: 長谷川 集平
出版社: 復刊ドットコム
トンボを捕まえるのが苦手な少年二人。

ほかの子達のように、トンボの羽をむしったり、アタマを取ったりしてみたい!
でも、一匹も捕まえられない。

ある日、転校してきた少年が、捕虫網ではなく不思議な道具を作って、
あっという間に大きなトンボを捕まえてくれた!

羽むしろうか!アタマ取ろうか!!ワクワクした。
でも、間近に見ると、トンボって可愛い。
可哀想だ、逃がしてやろう。

『 ・・・・・ トンボは嬉しそうに大空を飛んで行きました』

そんな終わりを想像しつつ、ページをめくると、、、


子どもは遊びの中で、無邪気で可愛く優しい一面もあれば、
容赦のない残酷さを垣間見せることがありますね。

この絵本のように、昆虫の羽をむしったり分解してみたり。
アリを踏みつぶしてみたり、ダンゴムシを水につけてみたり。

どうしてそんなことをするの?
命を大切と思わないの?うちの子は残酷なのか・・・
男の子のお母さんなら、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

そんな長年の心のつかえが、すとんと落ちた絵本です。

長谷川集平さんが、この絵本で教えてくれました。
思い出させてくれた、のかもしれません。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい タンゲくんは、男だ!力強い絵本。  投稿日:2009/08/26
タンゲくん
タンゲくん 作・絵: 片山 健
出版社: 福音館書店
(たぶん)野良猫だったタンゲくん。
ふら〜っとやって来て、自分で「この家に住む」と決めたようです。

タンゲくんは、なんとも男らしいのだ。

勇ましくて、カッコいい。
でも、家ではちょっと甘えん坊。
どこかにいそうな男子です^^
そして、母性に目覚めた主人公の温かい眼差し。

何も言わないお父さんとお母さんは、楽しそうに晩酌しています。
お姉ちゃんもタンゲくんにとても優しい。

こんな家だから、タンゲくんは「決めた」んだろうなぁ。

迫力満点、幸せいっぱいの絵本です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 想像する力は、生きる力。  投稿日:2009/08/21
おとうさんのちず
おとうさんのちず 作・絵: ユリ・シュルヴィッツ
訳: さくま ゆみこ

出版社: あすなろ書房
戦火を逃れ、着の身着のままで見知らぬ地で暮らす親子三人。
貧しく、食料も乏しい毎日。

ある日、お父さんはわずかばかりのお金を持ってパンを買いに行く。
夕方、帰ってきたお父さんはパンではなく一枚の大きな地図を買ってきた。
お腹を空かせたお母さんとぼくは、がっかりした。

なぜ、地図なのだろう?
しかし、この地図を部屋の壁に貼ると・・・
何の希望もない日々を送っていたぼくの目の前に、たくさんの色が。
そして、想像の世界が広がったのです。

ひとかけらののパンで、どれだけ空腹が満たされるでしょう。
どのくらいの活力になるでしょう。

おとうさんの地図は、ぼくに想像の世界を与え、想像は希望となりました。
そして、希望は生きる力となりました。

おとうさんは、人間にとって大切なことが何なのか、知っていたのです。
そしてぼくに与え、教えてくれました。

どんな状況にあっても、大切なものを見失わずにいる。
そんな人間でありたい。

心に残る絵本です。
参考になりました。 8人

自信を持っておすすめしたい たねもしかけもございます。  投稿日:2009/08/13
てじな
てじな 作・絵: 土屋 富士夫
出版社: 福音館書店
くりぬき窓の、しかけ絵本です。
このしかけ窓が、効果的。

お次はなに!?と、ワクワクさせてくれます。

子どもと一緒に、呪文を唱える・・・

あんどら いんどら   うんどら!

次のページでビックリの変化!!
呪文のあとのページめくりは、是非もたつかずにサッッ!と。

「てじな」というより魔法にかけられたような気持ちになります。

子どもが喜ぶこと間違いなし、の絵本です。

アヤシイおじさんのお茶目な退場も、なかなか^^
参考になりました。 1人

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