人気ののりもの絵本シリーズに、みんなが大好きな救急車が登場です!
まちの消防署の司令室で電話が鳴りました。
「こうえんでけがをしたひとがいます。きゅうきゅうしゃをおねがいします。」
さあ、救急車の出番です。おなじみの白い車両に、ヘルメットをかぶった救急隊員たちが飛び乗りました。出動!
ライトをつけてサイレンを鳴らして、ピーポーピーポー。
けが人の元まで、大いそぎ。
現場に到着し、けがを調べて応急手当。いそいで病院へ運びます。
ほっとしたのもつかの間、こんどは町外れの家に、急病人です。
苦しそうなおじいさんを、山向こうの大きな病院まで運ばなくてはなりません。
「よし、ドクターヘリをよぼう。」
バラバラ、バラバラ……グイーン。ヘリならけわしい山もひとっとび!
救急車は、こんなふうに病人やけが人を、毎日いっしょうけんめい運んでいるのですね。
消防署内、救急車内、担荷やストレッチャーで患者を運ぶ救急隊員などが、鈴木まもるさんのあたたかいタッチでリアルに描かれています。
ストーリーや場面の中で、救急車・救急隊員の仕事ぶりがよくわかり、かっこよさが伝わってくるのは本書ならでは。
裏表紙では、運転席や、救急隊員の服装・持ち物が図解されています。運転席でマイクや警光灯などのボタンがずらっと並んでいるのを見ると、わくわくしちゃいますよ。
同シリーズの竹下文子さん・鈴木まもるさんコンビの作品に、『ピン・ポン・バス』『はしれ! たくはいびん』『がんばれ! パトカー』『ざっくん! ショベルカー』『おはよう! しゅうしゅうしゃ』などがあります。
乗り物好きなお子さんはぜひ読んでみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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竹下文子と鈴木まもるコンビによる、のりもの絵本の新刊です。「ピーポーピーポー」というサイレンが聞こえると、大人も子どももあたりを見回し、つい救急車の姿をさがします。そこにはいろいろなドラマがあるのですが、救急車は病気や怪我を治してくれるために、日夜働く強い味方。呼ばれたところにいつも急いでかけつけてくれます。
この絵本では救急車だけでは助けられず、病人を山の向こうの大きな病院に運ぶため、ドクターヘリが登場! 大空を舞う姿は力強いヘリコプターの音が聞こえてくるようで臨場感たっぷりです。
絵のなかには、シリーズの他の絵本に登場しているお店や車がいろいろあって、探すのも楽しい。シリーズ人気の「ピン・ポン・バス」はどこにいるでしょう?
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