白井音子

その他の方・60代・新潟県

  • Line

白井音子さんの声

70件中 31 〜 40件目最初のページ 前の10件 2 3 4 5 6 ... 次の10件 最後のページ
なかなかよいと思う おじいちゃんは?   投稿日:2020/07/25
とんでいった ふうせんは
とんでいった ふうせんは 作: ジェシー・オリベロス
絵: ダナ・ウルエコッテ
訳: 落合 恵子

出版社: 絵本塾出版
ぼくが「ぼうや」と言われた時の戸惑いとショックは
いかばかりのものだったろうと思いを馳せながら
では、おじいちゃん本人の気持ちはどうだったのだろうと考えます。

母の風船は、いま、手を離れていくばかりです。
手にしていたはずの風船のひもが
知らぬうちになくなっていることに気づき
娘である私や、孫である息子達より
当の本人が、その事を嘆いて泣くのです。
「代わりに覚えておくよ」と言っても不安を和らげることはできず
無力感でため息が出ます。

認知症って
何もかも忘れてわからなくなってしまうんだと思っていましたが
そうではなくて、わからないことが少しづつ増えてはいくけれど
変わらずに、わかることはわかっているのです。

昨日の風船、5分前の風船さえ飛んでいくのに
5歳の時に母親と死別した悲しみの風船は握り続けたまま
思い出しては涙をこぼします。

訳者の落合恵子さんのあとがきには、
初めて「おかあさん」と呼びかけられたときの衝撃と動揺は…
の一節がありますが
私は母の「おかあさん」になれたら
少しは力になれるだろうかと淡い望みを抱いているのです。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う みんなの宝だから   投稿日:2020/07/15
パパぺんぎんとたまご
パパぺんぎんとたまご 作: フランス・クアトロム
絵: ザビエル・ブロンカード
訳: 木坂 涼

出版社: マイクロマガジン社
同じパパぺんぎんの話
『とうさんのあしのうえで』が思い浮かびました。
4カ月も飲まず食わずで卵を温め続ける皇帝ペンギンの過酷な子育てに
感銘を受けたものですが
こちらのパパぺんぎんは、ちょっとおとぼけで脱力。
ラストは、
「しろくまさん、あんたんとこもかい!?」と
思わず「ぷっ」となりました。
でも、3羽一緒なら
みにくいアヒルの子みたいにはならないね。

私の住む街には
「子どもは地域の宝」という標語の看板が掲げられています。
うちの子も、お隣の子も、よその子もみんな宝。
地域のみんなで育てていけたら、と願うから
ぺんぎんの赤ちゃんも、しろくまの赤ちゃんも
我が子と思って育てられたらいいよね、パパぺんぎん!
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 「大好き」が見える   投稿日:2020/05/14
NIPPER−His Master’s Voice−(ニッパー ヒズマスターズヴォイス)
NIPPER−His Master’s Voice−(ニッパー ヒズマスターズヴォイス) 作: 石浦 克
出版社: JVCネットワークス
母の勤め先のそば
街の電気屋さんの店先にこの犬がいました。
仕事が終わるのを待っていたのでしょう
小さかった私は
自分ほどもある黒い耳の犬のところへ行っては
なぜたり、のぞきこんだりしていた記憶があります。
どこか懐かしさが漂う絵柄に遠い日を思い出しました。
テレビの上にも小さな犬がいたものだから
あの犬が聴いているのは
テレビの音だとばかり思っていました。

大好きな人の声って
その人がそこにいなくても
耳の底にいつもあって、しみついて
ふとした時によみがえる。
だから、ニッパー
蓄音機から流れた声にじっと耳を傾けたのでしょう?

先日、珍百景で
ご主人を亡くした黒い犬が真っ白になったという話が流れていました。
あの犬の毛色も
忠犬ハチ公が待ち続ける姿も
そして、ニッパーが声に傾げた首も
「大好き」という気持ちって、目に見えるんだ。
参考になりました。 1人

自信を持っておすすめしたい 理科+家庭科+生活科   投稿日:2019/02/06
あずき
あずき 作: 荒井 真紀
出版社: 福音館書店
2月になったので『かえるをのんだととさん』を読み、
「豆まきに何の豆撒くか知ってる?」と尋ねると、
「だいず!」
「だいずってどう書くかわかる?」に「大きい豆!」と口々に。
「それじゃあ小さい豆って書いて何て読む?」
―5年生、知ってる子がいました!

題名の「ず」の濁点が小豆なのがキュートです。
「あんこ好き!」「こしあんがいい」「うまそ〜」等々
表紙から反応上々。
小豆の成長に「さやえんどうみたい」
黄色い花いっぱいのページでは「バラの花みたい」
主に男の子たちが反応してくれました。
かがくのともって、
子どもも大人も「へ〜」っとびっくりすることを
教えてくれますよね。
この本は生物学上の知識だけじゃなく、
あんこの作り方や
おめでたい色の風習にもふれてくれていて、情報満載です。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 忙しいって   投稿日:2018/07/23
青い花
青い花 作: 安房 直子
絵: 南塚 直子

出版社: 岩崎書店
子どもだった頃
いや、学生鞄を持っていた頃もまだ
「かさやさん」があって
傘やカバンがこわれると、修理してもらいに行ったものです。
今よりも何倍も大事な1本、大事なひとつだった気がします。

安房さんのお話は大好きで
けれど朝の読み聞かせには
読むにも、しっとり味わうにも時間が足りないようで躊躇っていました。
それでもその日は高学年。
紫陽花の季節に誘われて
『きつねの窓』以来、何年かぶりに『青い花』に挑戦!

女の子を誘ってデパートに生地を買いに行く場面で
男の子がポツリと「不審者!?」…!!!
あーなんと、そういう時代か…
安房さんが生きてらしたら
どんなにか驚かれたことでしょう。

立心偏に亡くすの忙しいって
心をなくすと書くと言われますが
本当だなぁと思います。

憧れだった真っ白いレースのカーテンも
それを揺らす風を感じたり
それを通したらすっかりやわらかくなる陽ざしに目を細めたりする余裕がなければ
ただの白いカーテンで
かかえることも、つま弾くことも、うっとりながめることさえしなければ
ギターもただのギターです。
機械的に作られる青いかさたちが
海の色にも空の色にも似ていない
ただの青いかさなのと同じように。

最初の青いかさをていねいになおした時
かさやの若者に
なくした心が戻ってきたのでしょう。
そして
雨にぬれるあじさいの花を
小さい青いやねの家に
そっといれてあげたんじゃないかな。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う メアリー・スミスは、どうやって?   投稿日:2018/06/10
メアリー・スミス
メアリー・スミス 作・絵: アンドレア・ユーレン
訳: 千葉 茂樹

出版社: 光村教育図書
6月になると
雨の本、傘の本、歯磨きの本、紫陽花の本…と、あれこれ迷うのですが、
「時の記念日もあったっけ」と今年は、この本を読み聞かせに選びました。

読む前に
「みんなは、どうやって起きてる?」と聞くと
「お母さんに起こしてもらってる」「目覚まし時計で!」とわいわい。
「自分で起きてるよ」と胸を張る子も。
「目覚まし時計が、まだすごく高かった頃のお話です」で始めました。

百発百中、抜群のコントロール、
すたすた歩く健脚、あれはかなりの時速ですよね。
毎日仕事を終える時間がぴたり同じという正確さ。
まさに職人技!
目覚めたのを確認してから次へ
というのもさすがプロ!

最後のノッカーアップについての説明も読んでから
最初の写真に戻って
「これが、メアリー・スミス。ほんとにいた人なんだって」
と言うと
「え〜!?」
一番驚かれてたのは先生だったみたい。

ところで
メアリー・スミスその人は
どうやって起きてたんでしょうね?
気になって仕方ない。
夜勤の方みたいに
昼間に寝て、夜は仕事に出かけるまで起きてたのかなぁ?
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい いつだって会える   投稿日:2018/03/06
せいちゃん
せいちゃん 作・絵: 松成 真理子
出版社: ひさかたチャイルド
ボランティア仲間が3人
たて続けに引越された淋しい春に出会った『せいちゃん』。

遠くに行っちゃえば、会えなくなっちゃえば
人間だから、忘れてっちゃうこともあるさ。
でも、一度つながった絆は、案外と頑丈で
会おうとさえ思えば
いつだって、いくらだって会えるんだよ
そう、せいちゃんとかっくんが教えてくれました。

だから
読み聞かせに行くマンモス校
来年度からふたつの学校に分かれることになって
毎日毎日、教室で会っていた友達とお別れする3年生に聞いてもらいました。

毎日は会えなくなっても、ずっと友達。
いつだって会いにいけるんだよって伝えたくて。
ちりん ちりん…こころに響いて届きますように。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う 大きくて重宝   投稿日:2017/09/29
大きな大きな絵本 ドライブに いこう(チャイルド本社刊)
大きな大きな絵本 ドライブに いこう(チャイルド本社刊) 作・絵: 間瀬 なおかた
出版社: チャイルド本社
低学年中心に集まるおはなしかいで読みました。

谷川や滝では
みんなで赤いオープンカーとドライブファミリーを探しました。
「停まってた!」「いた!岩のとこ」

野原では「とんぼ捕ってる!」

森では、ふくろう、くま、いのしし…
たくさんの動物達を見つけて教えてくれました。

ブルルン ルンルン
快適に走ってきたドライブですが
雲の中は、助手席のお父さん(森から、お母さんと運転、交替してたんですね)も不安そう。
ブロロン ブルブル は声のトーンを落として読みました。

そうして、頂上!雲がはれて―
ジャーン!
4ページ分の見開きは壮観。
灯台のそばの出発点から
花畑→谷川→滝→湖→野原→森と
ドライブしてきたところを辿りました。

山と雲の形にカットされた頁が重なって
奥行きができて面白いです。

70人くらい集まったので
細かいところまでよく見える大型絵本は重宝しました。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う ともしびのよう   投稿日:2017/09/23
ぽちっと あかい おともだち
ぽちっと あかい おともだち 文: コーリン・アーヴェリス
絵: フィオーナ・ウッドコック
訳: 福本 友美子

出版社: 少年写真新聞社
あーこんなにも自然にミキとともだちになれてしまうなんて!
女の子がうらやましい。

言葉がなくても、いやむしろ、言葉がないから
かまえることなく、すぐにともだちになれてしまうのかな。

ミキ!私も少女に返って赤い手袋で会いに行ったら
一緒に遊んでくれますか?

「ぽちっとあかい」手袋も
「ぽちっとあかい」女の子も
雪の中に、ぽっと灯ったともしびのようです。
読み終えれば、私の心にもまた、ともしびひとつ灯ってた。
参考になりました。 0人

なかなかよいと思う りんごのあとから…は「ごはん」!?   投稿日:2017/09/05
おべんとうばこの なかから
おべんとうばこの なかから 文: 中川 ひろたか
絵: 岡田 よしたか

出版社: 世界文化社
朝の読み聞かせで3年生と読みました。

「〜のあとから」は、ひとつ前のページに引越しさせてもらって
ページをめくる前に読み
みんなの声を聞いてからめくりました。

なす、すいか、かきは、あちこちから声が上がり
当たるとニコニコ嬉しそう。
でも、かきのあとは、「きゅうり」でしたし
りんごのあとは、「ごはん!」「ごはーん!」。
そりゃそうだ。
おべんとうですもん、「ごはん」は外せませんよねぇ。

夏から秋にかけての食べ物が多いので
今がちょうど読み頃だったかなと思います。

悲しいかな、楽譜がうまくよめないので、歌えませんでした。
でも、最終頁は、思わず私作曲で歌っちゃいました。

参加型で一緒に読め
メインの本のまえに注目してもらえて重宝しました。
参考になりました。 0人

70件中 31 〜 40件目最初のページ 前の10件 2 3 4 5 6 ... 次の10件 最後のページ

編集長・磯崎が新作絵本を推薦!【NEXTプラチナブック】

出版社おすすめ


全ページためしよみ
年齢別絵本セット