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ただ本を借りるだけの場所ではないんですよね。
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投稿日:2023/02/06 |
つい最近、私たちの住む町にも新しい図書館ができました。
絵本コーナーには電車の形をした読み聞かせスペースがあり、子供たちが嬉しそうに出入りしたり、お母さんと並んで座って絵本を読んだりしています。
本物の電車ではないけれど、あの「並んで座って読む」という心地よさが味わえ、子供たちに大人気です。
「でんしゃとしょかん」は本物の車両で、しかも団地の中の公園に置かれているとのこと。夢がありますよね。
いいなぁ、乗りたいなあと、絵本と乗り物が大好きな4歳の息子が電車の絵に食いつきます。そんな弟のために、お兄ちゃんは、くめがわ電車図書館への行き方を調べてやっていました(笑)
図書館というのは、単に本を貸りるだけの場所ではないのですよね。建物の中に本を置くだけでは人は集まらないだろうなと思います。
私にとって図書館とは、滞在して読書を楽しんだり、調べ学んだり、誰かと静かに言葉や心を通わせたりしながら、自分を取り戻したり、ホッとする時間を得たりする、そういう大切な居場所です。
でんしゃとしょかんの町のみなさんにとっても、きっとこの居心地のよい場所は、そこに集う方々の憩いの場所であり、長く心の拠り所となっているのだと感じました。
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何回見ても笑っちゃう。
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投稿日:2023/02/04 |
まだまだ右と左がむずかしい4歳の息子と読みました。途中から10歳のお兄ちゃんも混ざってきましたが、今時の学校では「右向け右」なんてしないのですね。
「だからさ、兵隊さんがさ」から説明して、絵本を読む前に子供たちの前で私が右向け右を見せるなどしてしまいました。だって面白さが分からなかったらもったいない!(笑)
「これはオチがわかったぞ!」とお兄ちゃんは言い、「おうまさんをみちゃだめ!」と4歳くんはさけびます。確かに予想通りの展開ではありますが、それでもゲラゲラ笑ってしまうのは、絵本の中のキャラクターの表情やしぐさが本当に面白く描かれているおかげです。何回見ても笑ってしまいました。
みんな隊長になりきって「ばっかもーん!!!」「おはしをもつほう!!!」とワイワイしながら読めてとても楽しかったです。
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恋の行方も気になっちゃう!スイート(笑)な絵本
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投稿日:2023/02/04 |
おいしそうなのはもちろんですが、お菓子たちがみんなとってもチャーミング。すぐに子供たちのハートはわし掴みですよ。絵が素敵なんです。
「ケーキ婦人のお店の生クリームの屋根は食べられるんだろうか?」「マカロンの水色は何味なんだろうか?」と、お菓子が気になる息子たちは、お話をなかなか先に読み進められず「おいしそうだなー」とお菓子を眺めながら行きつ戻りつして楽しみました。
私は、和洋リーダーたちの間に化学反応も生まれつつあるように思え、気がかりで気がかりで2人の展開ばかり見ちゃいました(笑)
ケーキの貴婦人が和装してどら焼きの親分とデートしている絵がめちゃめちゃよかったです。そうなのね、そうなったのね!と独り言つ私に「お母さん何をぶつぶつ言ってるの?」と怪訝そうな顔の息子たち。ニヤニヤしながら「なんでもない」って答えました。
勝手な大人の解釈というか願望満載な気もしますが(笑)つぶあんの生どらが大好物な私にとっては、このお話の展開には大満足でした。食べたくなっちゃったなぁ。
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授業のクリエイティビティに驚かされる。
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投稿日:2023/02/01 |
いい学校なんです。私も行ってみたい!
キツネの先生方がとってもオシャレでかっこいいんですよね。校長先生は麻の詰襟、先生方はフロックコートやモーニング(しかも白!)を着ていて、賢治の時代、先生が尊敬に値する知的な職業であったことが伺えます。
どの先生の授業も知性と実践がきちんとかみ合う素晴らしいもので、私もこれは参観したいなと思いました。キツネ小学校の先生のように、知性や品性を保ち、生徒にもリスペクトされるような職業であれば、現代の人間も先生になりたい人、たくさん居そうだな。
一番考えさせられたのは、白モーニングの先生の「修身と護身」の授業でした。別々に教えると結果がよくないから、一緒に行うというのです。
キツネにとっての護身はワナを逃れる方法。その授業の導入に「最高の偽(うそ)は正直なり」という格言が説かれるのです。え、どういうこと?と私も引き込まれます。先生うまいな、と感心しました。
この格言はまた「正直は最良の方便なり」とも言い換えられると先生は言います。人間が、一番キツネのかかりやすいワナは、いかにも罠だと分かる昔からのキツネの罠だと言っていると先生は続けて教えます。ワナに気を付けなさいと教えるだけでなく、なんと哲学的な思考時間を与える授業なんだろうとこのクリエイティブな授業展開がとても面白いと感じました。
野山を歩きつくしながら頭の中にイマジネーションと知性が交錯して広がる賢治の世界が、かわいらしく不思議でよく考えるとちょっと怖い奥深い独特の童話となって表現される。彼のキャリアの中に教職があったこともまた、この世界を面白くするエッセンスとなっているのだろうと思いました。
大切なことはいつも動物に語らせる宮沢賢治の作品、存分に楽しめるお話です。
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優しいハグを思わせるお話
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投稿日:2023/01/30 |
言語を獲得しても、人間にはノンバーバルコミュニケーションが大事だなと再認識するお話でした。
ちょっと気難しい赤ちゃんだった上の子は、発語が遅く癇癪も多めで、初めての育てる生き物にどう接するのが正解なのかよく分からなくて、いつもいつも抱っこしてくっついて安心してもらっていました。少しずつ言葉でやりとりできるようになってからも、言語化できない気持ちがありそうなときは、抱っこでくっついていたなぁと絵本のふたりを見て懐かしく思いました。
今は手をつながなくても、言葉で気持ちが伝え合えるようになり、言語化のスキルもつき、発した言葉で心がつながる実感もあり、言語はすごいと思います。
その一方で、たまに「かわいいなー」と大きく育った息子をハグしたり、頭や頬をなでたりするのも私にとって、また愛おしく大切な時間です。
どちらも大切なんだなと気付かされる、優しいハグのようなお話です。
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英語の読み聞かせを体感して興味がわきました
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投稿日:2023/01/30 |
息子が「なにこれ」ってパラパラめくり「読むとこ少なっ!簡単やったで」とすぐに返してきました(笑)
「わはは、そういう本じゃないねん」といって、息子たちに台本を参考に読み聞かせてみました。「なるほど、こうやって言葉がけして興味をひいたりしたらいいのか、日本語の絵本と一緒だな」と気付かされるよい建て付けになっているなと思いました。喋れないけど朗読はしたい私にはありがたかったです。
音声データもあるので無理に自分で読まなくてもいいんですが、私のように「やってみたいけどどうやって?」というママにとってもおすすめしたいなと思いました。
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作者のお住まいが気になるくらいハマりました(笑)
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投稿日:2023/01/29 |
「こわいからやだ!!!」と表紙を見て逃げだした息子たちにお構いなく絵本を広げ、私がひとり読み聞かせをはじめてみたところ、逃げた先からちょっとずつちょっとずつ近寄ってきて、気づけば「ちびっこきょうりゅうかわいい♪」と私の両隣りに息子たちが座ってお話の先を聞きたがっていました(笑)
リアルな描写に読んでいる私もドキドキさせられっぱなしでしたが、こどものティナを送り届けようと北に進むトリケラトプスのパパがかっこよくてしびれました。
お話の続きがとても気になった10歳のお兄ちゃんが「大阪の人だって!」と気付き「どこにすんでるの?」と4歳の弟が会いに行きたがるぐらいにはハマった模様です。
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没頭できることが見つかると、退屈に思うヒマなんてない。
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投稿日:2023/01/28 |
上の息子がまだ幼稚園に入る前のころ「おかあさん、何したらいいかわからない」と言われて、「むむむ、子供を退屈にさせてる私ダメな母親、、、」と悩んだものです。
この「たいくつなにちようび」を読んだとき、そういえば私は編み物に没頭していたなぁ、と思い出しました。人と交わったり外で遊ぶことがあまり好きではなかった私は、本を読んだり工作や手芸に夢中になって、気づけばお外は真っ暗、という幼稚園児でした。
息子も、いつしか自分の好きなイラスト描きやプログラミングや読書に目覚め、気づけば「やりたいことが多すぎて時間がない!」とぼやくようになりました(笑)
「つまらないなら、おもしろくしちゃおうよ!」
この発想に気付けたら、人生は毎日がワクワクの繰り返しなのだろうと思います。
「刺繍でこんなこともできるのか!」とため息の出るような美しいステッチの絵を眺める私のそばで、下の子がなぞなぞの本に没頭しています。それぞれに夢中になれることが見つかるまで、焦らずに見守っていきたいな、なんて思います。
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誰かを幸せにしてあげたいと願う気持ちが育まれるお話
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投稿日:2023/01/22 |
ガレットデロワなんてオサレなお菓子を食べさせたこともないから興味ないかな、と思ったのですが、表紙のお菓子の絵がおいしそうということで「読んで!読んで!」と強くリクエストされ、一緒にページをめくりました。すると、いきなりパイの中に突っ込まれるお人形目線でお話が始まり、子供たちはハートを掴まれっぱなし。ミリーが女の子のピースに取り分けられるのか、ハラハラしながらお話を聞いていました。
ちっちゃなお人形が「誰かを幸せにしてあげられるのかしら」と真剣に思い悩む姿に、私は一番心を奪われました。当たりくじ自身の思いは確かにそうかもしれない、と新鮮に感じましたし、そんなふうに誰かの幸せをていねいに願って作られたお菓子をいただいてみたいものだと思いました。
お正月、おせちのデザートにいただくのだと作者の石井さんがあとがきで書いておられ、それは素敵な習慣だなと思ったので、来年は我が家も!とカレンダーにこそっと書き込んでみました。誰かを幸せにしてあげたいと願う気持ちが育まれるイベントにできたらいいなと思います。
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我が子のセンス・オブ・ワンダーを育んでいきたい
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投稿日:2023/01/22 |
レイチェルカーソンのセンス・オブ・ワンダーという本にときめき、自然に思いを馳せた少女時代を思い出しました。こんな風に育ったレイチェルだから、沈黙の春という世界に刺さる問題提起ができたのだということが、分かりやすく伝わる絵本です。
目まぐるしく変化する世の中で、私たちはその日を生きるために忙しく過ごしています。しかし、ときには地球の持つ長い時間の流れを感じ、そこに少なからず存在する命の連続性を、地上にいる生物の一個体として理解するひとときを得たいものだなぁと思うのです。
レイチェルの育ったような環境は正直身の回りでは得られませんが、都会の片隅で育まれるセンスオブワンダーはきっとある。庭にやってくる野鳥を愛でたり、公園の四季の移り変わりを観察したりして子供たちに伝えてきたい。大人の私も、そんな気持ちになるような一冊でした。
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