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授業のクリエイティビティに驚かされる。
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投稿日:2023/02/01 |
いい学校なんです。私も行ってみたい!
キツネの先生方がとってもオシャレでかっこいいんですよね。校長先生は麻の詰襟、先生方はフロックコートやモーニング(しかも白!)を着ていて、賢治の時代、先生が尊敬に値する知的な職業であったことが伺えます。
どの先生の授業も知性と実践がきちんとかみ合う素晴らしいもので、私もこれは参観したいなと思いました。キツネ小学校の先生のように、知性や品性を保ち、生徒にもリスペクトされるような職業であれば、現代の人間も先生になりたい人、たくさん居そうだな。
一番考えさせられたのは、白モーニングの先生の「修身と護身」の授業でした。別々に教えると結果がよくないから、一緒に行うというのです。
キツネにとっての護身はワナを逃れる方法。その授業の導入に「最高の偽(うそ)は正直なり」という格言が説かれるのです。え、どういうこと?と私も引き込まれます。先生うまいな、と感心しました。
この格言はまた「正直は最良の方便なり」とも言い換えられると先生は言います。人間が、一番キツネのかかりやすいワナは、いかにも罠だと分かる昔からのキツネの罠だと言っていると先生は続けて教えます。ワナに気を付けなさいと教えるだけでなく、なんと哲学的な思考時間を与える授業なんだろうとこのクリエイティブな授業展開がとても面白いと感じました。
野山を歩きつくしながら頭の中にイマジネーションと知性が交錯して広がる賢治の世界が、かわいらしく不思議でよく考えるとちょっと怖い奥深い独特の童話となって表現される。彼のキャリアの中に教職があったこともまた、この世界を面白くするエッセンスとなっているのだろうと思いました。
大切なことはいつも動物に語らせる宮沢賢治の作品、存分に楽しめるお話です。
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優しいハグを思わせるお話
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投稿日:2023/01/30 |
言語を獲得しても、人間にはノンバーバルコミュニケーションが大事だなと再認識するお話でした。
ちょっと気難しい赤ちゃんだった上の子は、発語が遅く癇癪も多めで、初めての育てる生き物にどう接するのが正解なのかよく分からなくて、いつもいつも抱っこしてくっついて安心してもらっていました。少しずつ言葉でやりとりできるようになってからも、言語化できない気持ちがありそうなときは、抱っこでくっついていたなぁと絵本のふたりを見て懐かしく思いました。
今は手をつながなくても、言葉で気持ちが伝え合えるようになり、言語化のスキルもつき、発した言葉で心がつながる実感もあり、言語はすごいと思います。
その一方で、たまに「かわいいなー」と大きく育った息子をハグしたり、頭や頬をなでたりするのも私にとって、また愛おしく大切な時間です。
どちらも大切なんだなと気付かされる、優しいハグのようなお話です。
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英語の読み聞かせを体感して興味がわきました
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投稿日:2023/01/30 |
息子が「なにこれ」ってパラパラめくり「読むとこ少なっ!簡単やったで」とすぐに返してきました(笑)
「わはは、そういう本じゃないねん」といって、息子たちに台本を参考に読み聞かせてみました。「なるほど、こうやって言葉がけして興味をひいたりしたらいいのか、日本語の絵本と一緒だな」と気付かされるよい建て付けになっているなと思いました。喋れないけど朗読はしたい私にはありがたかったです。
音声データもあるので無理に自分で読まなくてもいいんですが、私のように「やってみたいけどどうやって?」というママにとってもおすすめしたいなと思いました。
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作者のお住まいが気になるくらいハマりました(笑)
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投稿日:2023/01/29 |
「こわいからやだ!!!」と表紙を見て逃げだした息子たちにお構いなく絵本を広げ、私がひとり読み聞かせをはじめてみたところ、逃げた先からちょっとずつちょっとずつ近寄ってきて、気づけば「ちびっこきょうりゅうかわいい♪」と私の両隣りに息子たちが座ってお話の先を聞きたがっていました(笑)
リアルな描写に読んでいる私もドキドキさせられっぱなしでしたが、こどものティナを送り届けようと北に進むトリケラトプスのパパがかっこよくてしびれました。
お話の続きがとても気になった10歳のお兄ちゃんが「大阪の人だって!」と気付き「どこにすんでるの?」と4歳の弟が会いに行きたがるぐらいにはハマった模様です。
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没頭できることが見つかると、退屈に思うヒマなんてない。
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投稿日:2023/01/28 |
上の息子がまだ幼稚園に入る前のころ「おかあさん、何したらいいかわからない」と言われて、「むむむ、子供を退屈にさせてる私ダメな母親、、、」と悩んだものです。
この「たいくつなにちようび」を読んだとき、そういえば私は編み物に没頭していたなぁ、と思い出しました。人と交わったり外で遊ぶことがあまり好きではなかった私は、本を読んだり工作や手芸に夢中になって、気づけばお外は真っ暗、という幼稚園児でした。
息子も、いつしか自分の好きなイラスト描きやプログラミングや読書に目覚め、気づけば「やりたいことが多すぎて時間がない!」とぼやくようになりました(笑)
「つまらないなら、おもしろくしちゃおうよ!」
この発想に気付けたら、人生は毎日がワクワクの繰り返しなのだろうと思います。
「刺繍でこんなこともできるのか!」とため息の出るような美しいステッチの絵を眺める私のそばで、下の子がなぞなぞの本に没頭しています。それぞれに夢中になれることが見つかるまで、焦らずに見守っていきたいな、なんて思います。
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誰かを幸せにしてあげたいと願う気持ちが育まれるお話
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投稿日:2023/01/22 |
ガレットデロワなんてオサレなお菓子を食べさせたこともないから興味ないかな、と思ったのですが、表紙のお菓子の絵がおいしそうということで「読んで!読んで!」と強くリクエストされ、一緒にページをめくりました。すると、いきなりパイの中に突っ込まれるお人形目線でお話が始まり、子供たちはハートを掴まれっぱなし。ミリーが女の子のピースに取り分けられるのか、ハラハラしながらお話を聞いていました。
ちっちゃなお人形が「誰かを幸せにしてあげられるのかしら」と真剣に思い悩む姿に、私は一番心を奪われました。当たりくじ自身の思いは確かにそうかもしれない、と新鮮に感じましたし、そんなふうに誰かの幸せをていねいに願って作られたお菓子をいただいてみたいものだと思いました。
お正月、おせちのデザートにいただくのだと作者の石井さんがあとがきで書いておられ、それは素敵な習慣だなと思ったので、来年は我が家も!とカレンダーにこそっと書き込んでみました。誰かを幸せにしてあげたいと願う気持ちが育まれるイベントにできたらいいなと思います。
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我が子のセンス・オブ・ワンダーを育んでいきたい
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投稿日:2023/01/22 |
レイチェルカーソンのセンス・オブ・ワンダーという本にときめき、自然に思いを馳せた少女時代を思い出しました。こんな風に育ったレイチェルだから、沈黙の春という世界に刺さる問題提起ができたのだということが、分かりやすく伝わる絵本です。
目まぐるしく変化する世の中で、私たちはその日を生きるために忙しく過ごしています。しかし、ときには地球の持つ長い時間の流れを感じ、そこに少なからず存在する命の連続性を、地上にいる生物の一個体として理解するひとときを得たいものだなぁと思うのです。
レイチェルの育ったような環境は正直身の回りでは得られませんが、都会の片隅で育まれるセンスオブワンダーはきっとある。庭にやってくる野鳥を愛でたり、公園の四季の移り変わりを観察したりして子供たちに伝えてきたい。大人の私も、そんな気持ちになるような一冊でした。
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子供を叱った日の夜に1人で読みたくなる絵本です
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投稿日:2022/05/31 |
3歳と9歳の息子に読みました。小さくてふわふわの動物さんがたくさん出てきて、ページをめくるごとに「かわいいなー」「さわりたいなぁ」とため息まじりにつぶやいている息子たちの声が聞こえました。
子供に語り掛ける口調のお話なのかなと思ったのですが、
昼間、強い言葉で子供を叱ってしまった日の夜などに、大人の私が1人静かに読みたい絵本でもあるなと思いました。
そのままでいい、いてくれるだけでいい、かわいい、大好き、あなたの幸せを願ってる。そういう気持ちを取り戻し、子供たちの寝顔を見ながら、いいこいいこと頭をなでてから眠りにつけば、次の日はまた優しい笑顔のお母さんで朝を迎えられそうです。
あなたはそのままでいいんだよ、と子どもに声掛けをしてあげるとき、私もまたその言葉に救われる。そんな優しく温かい気持ちになれる本です。
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このスケール感と角度は飛行船ならでは!
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投稿日:2022/02/28 |
おでかけを全然していない日々に慣れてしまって、動画や写真で旅行の代替物を見ることにも慣れてしまって、わりと油断しながら「そのたぐいのやつやろ?」って思ってページを開いたら、すごい不意打ちでした。
いやもう感動的。
人と建造物と飛行船の大きさのコントラストと、飛行船でなくては見られない角度からの表現が、なんともエキサイティングな構図を生み出していて、その壮観ぶりにワクワクし通しでした。
モンサンミッシェルにクフ王の墓を投影させたり、そのスケールの大きさを肌で感じさせる工夫に「なるほどー!」と思わせるところもあり、面白かったです。
旅行、色々収まったらまた行ってみてもいいかもな、という気持ちが復活してきたように思います。
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てぶくろをしたくなる本
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投稿日:2022/02/28 |
赤くてふわっふわの手編みの手袋の絵がなんともあたたかそうで、3歳の息子が「ぼくのてぶくろどこだっけ」と自分のキャラもののてぶくろを握りしめながら私の読み聞かせに耳をすましていました。
ていねいに編まれた手袋が、暖炉の日の前で乾かされている絵を見ると、自分の手抜き育児を振り返りたくない気持ちにもなるのですが(笑)、お母さんが女の子を慈しみながら育てている風景が思い描かれて、素敵な日常だなぁと感じました。
「そうか。手袋は毛糸でできているしな」などと当たり前のことをつぶやきながらも、なくなった手袋が廃棄されたり朽ちていくことなく大切に森の仲間たちに使われていることを嬉しく思ったりしました。
手編みだと、なくしても片方編んであげられるという、ポンコツ母の私からすると想像もつかない魔法のような手法があることにも感動しました(笑)
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