新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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doru

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doruさんの声

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自信を持っておすすめしたい 言葉の奥に隠れた土俗性を読み解くと・・・   投稿日:2010/08/13
牛女
牛女 作: 小川 未明
絵: 高野玲子

出版社: 偕成社
牛女ってけっこう重い話だなと思いました。今では差別語として使われている言葉を扱っているし牛女という名前のイメージからして、なんとなく土俗性というか土地と切っても離れないものがある。牛女は最初の数ページで死んでしまう。だけどもその数ページで子どもをどれぐらい可愛がっていたか、またこの二人はどんな生活をしたか、言葉には書かれていないけどわかるような気がする。
子供は村人に育てられながらも幸せであったか? 答えはいいえであろう。幸せであったな雪山に見える牛女の影を慕うはずはない。そして村を飛び出し、その後、出世して帰ってくるが、村でりんごを虫にやられてしまう。ここでたたりだと言われる土俗的である。
母親の霊を慰めることで、死者に対する土俗性を発揮しています。最後は息子は裕福になり幸せになれるが土地とは切り離せない百姓である。
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自信を持っておすすめしたい 動物が先生だったのかも?   投稿日:2010/08/10
セロ弾きのゴーシュ
セロ弾きのゴーシュ 作: 宮沢 賢治
絵: 赤羽 末吉

出版社: 偕成社
賢治の話はどれも好きですが、音楽(ピアノ)を習っている姪っ子にはこの絵本が喜ぶだろうと思って、寝る前に読んであげました。途中まで読んでは眠り、途中まで読んでは眠り、全部の話が完結するまで3日もかかりました。

最初聞きにきた猫にはとってもひどいことをして、かっこうには少し悪いことをして、たぬきには普通で、最後のねずみにはパンまでやっている。この順番が反対だったら意地の悪い物語になったでしょうが、悪い→優しいで正解。ゴーシュが動物たちとどうかかわるかで、ゴーシュの優しさを感じます。そしてゴーシュは動物たちに音楽を教えているようで実は動物たちから音楽を教わっていたのかもしれませんね。
最後のページで、その場にいないかっこうに謝るところでなんともいえない気持ちいい余韻が残ります。
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自信を持っておすすめしたい 美しくて哀しくて笑って泣く童話です   投稿日:2010/08/10
おきなぐさ・いちょうの実
おきなぐさ・いちょうの実 作: 宮沢 賢治
絵: たかしたかこ

出版社: 偕成社
賢治は凄いと思いました。銀河鉄道の夜でもそうだけど物語にどこか死の予兆をいれながら、物語を哀しいようで澄明な文章で書いていると思いました。
このおきなぐさ・いちょうの実もそうです。
おきなぐさは花になっている間の表現は素晴らしいです。「まるで燃えあがってまっ赤な時もあります」って普通の作家だとここまで書けないと思います。賢治の心の奥には美しい無意識という井戸があって、それを壊れさせないように、詩や童話の物語に注ぎ込んでいるのだと思います。
いちょうの実も、いちょうのおっかさんから離れるいちょうの子供たちの心情を書いています。でもどこか哀しいような嬉しいような期待と不安と死の予兆みたいなものを感じるのですよね。
賢治は私の大好きな作家で、美しくて哀しくて笑いたいのだけど泣いてしまうような物語が多いので、小学生の低学年ではまだこの感覚わからないのだと思います。上級生になってから一人で読んだら賢治のよさがわかると思います。
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自信を持っておすすめしたい 人間のオモチャという言葉が胸にささった   投稿日:2010/07/21
さよなら動物園
さよなら動物園 作: 桂三枝
絵: 黒田 征太郎

出版社: アートン
桂三枝先生の落語絵本シリーズは環境をテーマにしていて、小さい子供さんはわかりにくいのじゃないかなと思います。読ますから環境がそろそろわかってきた9歳、10歳の子どもたちがいいんじゃないかなと思います。
舞台は閉鎖される前の動物園、情報仕入れ係りのチンパンジーがゴリラの関西弁で話かけてきてきます。深刻な話なのだけど、2頭が関西弁で話すので少しは場を和らげる効果はあったのでしょう。チンパンジーとゴリラの会話はむねをちくちくさします。そして決定的なのが、大文字に書かれている「人間のオモチャみたいじゃないですか」確かに私たちは動物の考えが言葉ではわかりません。動物園にいるのは他の国で捕獲した動物を飼育しています。もともとは野生だったものを研究のため子供に喜ばすためとつれてきています。
「人間のオモチャ」となっていますね。でもそれをどうすることもできないのですよね。
どうしたらいいでしょう。今後何回か姪っ子とお話して回答ができたいいなと思います。
シリアスな絵本だったけど、最後のおちもぴりりと効いているものの笑えます。
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自信を持っておすすめしたい どこかでじぶんの木があればさびしくないね   投稿日:2010/07/19
じぶんの木
じぶんの木 作: 最上 一平
絵: 松成 真理子

出版社: 岩崎書店
むねにじーんとくるお話ですね。人には老いがきて病気になって死んでいく。それを絵本にすればこんなふうになっていくのですね。わたるのひいじいちゃんの伝じいも自然の摂理にはかなわない。でもじぶんの木というのがあれば、なんらかの救いがある気がしました。伝じいとわたるのような関係があったなら、親子で惨殺といったおぞましい事件がなくなるのにね。わたしもじぶんの木は一生探せないかもしれないけど、じぶんの木にまけないように頑張りたいです。
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自信を持っておすすめしたい おちならずに綺麗な川にしたいです   投稿日:2010/07/18
桂三枝の落語絵本シリーズ(1) 美しく青き道頓堀川
桂三枝の落語絵本シリーズ(1) 美しく青き道頓堀川 作: 桂三枝
絵: 黒田 征太郎

出版社: アートン
題名は美しく青きドナウをもじってつけられたものですね。この道頓堀川には阪神が優勝したときには人間がふってくるわ白い服をきたファーストフードのおじさんはふってくるは自転車は川底に沈んでいるわで、汚れた川のイメージしかありません。そこにカメがすんでいていろいろ環境批判や皮肉をいうのですが、最後には川が綺麗になっているのですよね。その前に大きなおちがあります。私たちはこの大きなおちになることなく、いろいろな魚やかめが普通にすめる川にしたいですね。
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なかなかよいと思う デパートは楽しいところ   投稿日:2010/07/16
デパートいきタイ
デパートいきタイ 作・絵: 長野 ヒデ子
出版社: 童心社
なんでも好奇心をもっているせとうちたいこさん今回はデパートにやってきました。○○たーい○○たーい。たいこさん探すのは姪っ子と同じぐらいでしたが、一度読み終わってから黄色のシャツきて、緑のずぼんをはいている男の子はどこと聞いたら、姪っ子すばやく探してくれました。さすが小学4年生小さい頃と違って探すのも早いねといったら、得意そうに笑っていました。他にもいろいろ探しあいっこをしてたのしみました。
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自信を持っておすすめしたい 子どもだけじゃなく私も感動した!   投稿日:2010/07/13
いのちのおはなし
いのちのおはなし 作: 日野原重明
絵: 村上 康成

出版社: 講談社
10歳の姪っ子に読んであげた絵本です。10歳の子どもたちの教室に95歳の日野原先生がいのちとはという簡単なようでいて難しい問題を子どもたちにお話します。最初に聴診器で心臓の音を聞かせて、自分たちそれぞれが生きていることを教えていのちとはとお話します。10歳の姪っ子は話の内容はわかったかどうかわかりませんが、わたし自身生きづらい人生を送ってきただけにこの絵本を読んだ後心地よさというかあります。
100年前に生きていた人は死んでいて、100年後に生きてはずの人はいなくて、今現在地球の上に立って心臓が動いている、息をしている、歩いている、今の瞬間を生きていることこそがいのちなのだなと思いました。
恥ずかしながら日野原先生今まで知らなかったので、子どもの絵本でこれだけ感動できるのなら、大人向けに書かれた本ならもっと感動するだろうと思って日野原先生の著書を読みたいです。
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自信を持っておすすめしたい パステルのタッチイ 大好き!!   投稿日:2010/06/22
はるをさがしに
はるをさがしに 作・絵: 亀岡 亜希子
出版社: 文溪堂
春になりオコジョのタッチイがくまさんを起こそうとするけど、あたりはまだ雪でなかなかくまさんは起きません。タッチイは自分でできる範囲のことでがんばるけど。。。心が暖かくなる話ですね。タッチイのくまさんを思う優しさ。そしてじょじょに冬から春にかわっていく風景。タッチイの身体の色の変化もこの話の重要ポイントです。

それにもう一つ、この絵本で気に入ったものはパステルで描かれたものですね。公民館活動で油絵教室というのがあって、参加していたした。だけど、べたべたした油絵よりもパステルの方が私にあっていたのでずっとパステルで描いていました。その同じパステルで、タッチイが花を持っている絵をみて、とっても好き。私もこういう絵描きたかったなぁと思いました。

この作品のポストカードがあれば欲しいですね。
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なかなかよいと思う ピーマンのお風呂に入る子だぁれ?   投稿日:2010/06/07
やさいのちいさなようせいたち
やさいのちいさなようせいたち 作: 早坂 優子
絵: 佐藤 直行

出版社: 視覚デザイン研究所
やさいの形にあったようせいたちが一ページごとに物語をつづります。特に気に入ったのがピーマンのようせいが気持ちよさそう。ピーマンを半分に切って、空洞部分をお風呂にするなんて、こどもが夢の中で想像するみたいで気持ちいい。もし世界中のこどもがピーマンのお風呂にはいるぐらい小さくなって、この絵本を読んだら、半分ぐらいの子供がピーマンをお風呂にするかもしれませんね。後の物語もやさいの特性をいかした話ばかりです。もし本屋か図書館で見つかったなら子どもさんに読んであげてください。
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