今日は大事な会議の日!
こどもたちだけでこっそりひらかれる、『こども会議』がはじまります。
「今日のお題は、『おこられたときはどうしたらいいか?』です」
「わたしは、ごめんなさいってあやまるのがいいと思います」
「でも、コラーっていわれると、こわくてごめんなさいっていえなくなっちゃうんだよね」
「泣いちゃうのはどうかな?」
「笑ってごまかすのは?」
ああでもないこうでもないと、意見をたたかわせる子どもたち。
ところがだんだん話はそれて、パパやママが怒るとどんなふうになるか、お披露目大会に――!?
そのうち、どっちのパパやママが怖いかでけんかまではじまっちゃって、会議はしっちゃかめっちゃか!
おとなになって、親から怒られたときの気持ちなんて、すっかり忘れてしまいました。
怒ったときのママは、ほっぺがぷくーってふくらむ妖怪みたい!
いやいや、口から火を噴く大怪獣だ!
怒られているとき、こどもたちから親はこんなふうにみえているのかと思うと、ちょっと悪いなあとも思うけど、なんだかかわいくて、ほほ笑ましくもあり――
スーツ姿の子どもたちが真剣に会議をする姿がかわいくて、おとなも笑顔がこぼれてしまう、たのしい一冊です。
さて、なんとか議長が場をおさめ、議論は再開。
そして出された、おどろきの結論とは!?
満場一致の即可決!
ごめんなさいとすぐにあやまるより、効果あるかも?
あざとい? ずるい? それでもきっと、ママやパパだって大賛成!
ほんとはおとなに秘密の会議、こっそりのぞいてみてください。
(堀井拓馬 小説家)
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