どこからともなく現われて、みんなをほかほかにする親子のおふろやさんが登場する「ぽかぽかおふろシリーズ」。7冊目の本書は、家族の笑顔がたくさんのおふろです。
小さいおふろに、大きなおふろ。
ぽかぽか、ぽかぽかとおふろがわいています。かめさん夫婦が大事にたまごを抱いて、そろりそろそろ、おふろにとっぷ〜ん。
小さいかめさんたちも、よちよちよちよち、ぱちゃぱちゃ、ぱちゃぱちゃ、すーいすい。とっても気持ちよさそう。
ぽかぽかぽかぽか。ふあ〜。
そうそう、温かいおふろって気持ちいいですよね。
パカッ!
パカッ!
なんと、たまごがわれて、小さな赤ちゃんが生まれましたよ。
おふろにつかって気持ちいいな〜の表情や、お湯の中で遊ぶ楽しそうな子どもたち、たまごがわれて赤ちゃんが飛び出す瞬間など、たまらなく幸せな気持ちになります。
家族みんながぽかぽかになって帰っていったあと、地面がグラグラゆれて、出てきたのはなんと……!
シリーズのファンの方にはおなじみのラストシーンだけど、何度読んでもやっぱり、とびきりのユニークさ。子どもも大人も思わずほんわか温かい笑顔。おふろやさん、今度はどこに現われるのかなあ? 私たちの近くにも来てもらいたいですね。
(光森優子 編集者・ライター)
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