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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

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きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

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さみはさみ

ママ・50代・東京都、男の子16歳 男の子12歳

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さみはさみさんの声

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ふつうだと思う 絵は好きなのですが(親子とも)・・・   投稿日:2010/07/07
まっくろネリノ
まっくろネリノ 作: ヘルガ・ガルラー
訳: 矢川 澄子

出版社: 偕成社
よく行く児童館で息子が必ず本棚からひっぱりだすのがこの絵本だったので、そんなに好きならと思い購入しました。

でも、文章が少し多く、息子には内容はまだ理解できないようです。ということは、絵の美しさに惹かれて手に取っているのでしょう。

私の個人的な意見ですが、教訓を含んだ絵本は好きではないのです。絵本はもっと子供の秘めた想像力を引き出すような、奇想天外なものであって欲しいと思います。そんなわけで、人は体の色で仲間はずれを作ったりしてはいけない、とか、どんな人でも果たせる役割がある、というようなこの本の内容はあまり好きにはなれません。黒い色をした彼が仲間はずれにされているという設定も、現実の世界を単純に表し過ぎだと思います。

ネリノがもし、自分が色が黒いことを利用して、カラフルな兄たちを助けなかったら、いつまでも仲間に入れてもらえなかったのでしょうか。

にもかかわらず、息子はよく開いて見ています。読んでやると聞いていないのですが。もう少し大きくなって、息子自身が内容に共感するようになれば、私の感想も変わるかもしれません。
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自信を持っておすすめしたい めうしの返事が好きです   投稿日:2010/07/07
モーっていったのだあれ?
モーっていったのだあれ? 作: ハリエット・ツィーフェルト
絵: シムズ・ターバック
訳: はるみ こうへい

出版社: 童話館出版
童話館のぶっくくらぶで送られてきた本です。

購入時、息子は1歳でしたが、すぐに気に入り、すべての動物の鳴き声を真似していました。1ページごとに紙が半分になっていて、しかけがあるのもいいです。話の展開は、よくある絵本と同じで、いわゆる犯人探しです。繰り返しが多く、小さな子供にもわかりやすいでしょう。

親の目から見た感想ですが、最後にモーっと言っためうしが、あっさりと「ええ、そうよ」と答えるところがいいです。他の犯人探し系の絵本だと、犯人を見つけたところにもっとポイントが置かれているように思います。この絵本が素敵なのは、そのめうしのページをめくったら、あかんぼううしが「ぼくだってモーっていうよ」と主張するところではないかと思います。「見つけた!」という喜びのタイミングをガクっと後ろにずらされる衝撃があります。

余談ですが、息子はいつまでもロバの鳴き声が言えませんでした。そう言えば、日本ではロバの鳴き声はあまり馴染みがないですね。
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なかなかよいと思う あおむしのぬいぐるみが欲しいですね   投稿日:2010/07/07
ミニ版 はらぺこあおむし
ミニ版 はらぺこあおむし 作・絵: エリック・カール
訳: もり ひさし

出版社: 偕成社
あまりにも有名で、保育園にもあって、いつも読んでいる様子。それならわざわざ家で買わなくても・・・と初めは思っていました。でも、偶然長旅をする機会があり、そのためにミニ版を買ってみました。

内容や反応については多くの方がレビューされているので、サイズに関連して書きたいと思います。

小さくても息子は気にせず、いつも楽しく読んでいます。穴の部分は小さくてもいつも表と裏から確認しています。

後に図書館でビックブックを見つけ、それには穴を通るあおむしのぬいぐるみがあることを知りました。

穴をあおむしが通ると喜びが倍増しますね。どんなに小さくてもいいから、本に合ったサイズのあおむしのぬいぐるみがあったら良かったのに!と思いました。
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なかなかよいと思う ロシアの森の世界   投稿日:2010/07/06
ロシアのわらべうた
ロシアのわらべうた 絵: ユーリ・ワスネツォフ
訳: 田中 潔
編: コルネイ・チュコフスキー

出版社: 偕成社
知り合いに紹介されて、探してきました。

ロシア語の原文は詩のようにリズムがある文なんだと思います。日本語訳もすばらしく、日本語もちゃんとリズムがとれます。

見開き1ページあるいは1ページで一つのわらべ歌という構成です。絵で話の展開を追えるわけではありません。息子はまだ2歳なので、ずっと同じ絵を眺めながら一つの歌を聴くというのは難しいようでした。絵は一見暗い印象を受けますが、力強くインパクトがあり、優れていると思います。息子も絵は細部まで鑑賞していました。

わらべ歌の内容は、多くが動物をモチーフにしたもので、想像の世界のお話です。でも、大人の硬い頭ではとても想像もつかない内容です。ただ、登場する動物、人物ともにロシア文化そのもので、ヴァスネツォフの絵もまたしかりなので、日本の子供の心にしっくりくるかどうかは分かりません。私は息子にむしろそんな異文化の根底を流れるものを感じて欲しいので、もう少し大きくなったらまた読んでみたいと思っています。
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自信を持っておすすめしたい ただ単に楽しみたい   投稿日:2010/07/06
おおきなかぶ ロシアの昔話
おおきなかぶ ロシアの昔話 再話: A・トルストイ
訳: 内田 莉莎子
画: 佐藤 忠良

出版社: 福音館書店
私自身が小さい頃に好きだった絵本です。とってあったはずなのに実家を探しても見つからず、息子用に購入しました。

無駄が一切ない絵がすばらしいです。日本人が描いたのに、妙にロシアっぽいところも素敵です。ただ一点、ロシアのかぶはこんなじゃないんですけどね。

この話を、「みんなで協力すれば一人でできないことを成し遂げることができる」などというつまらない(失礼!)教訓だと思って読まないでほしいです。

こんな馬鹿げたおおきさのかぶを育ててしまうところからして、おかしいんです。しかも、抜けなかった時に、自分より力持ちを呼んで来るならまだしも、皆、自分より小さく、非力な者を呼んで来る。ねずみなんて、やる気があるのかないのか、猫のしっぽにじぶんのしっぽを巻き付けています。抜いた後、これを皆で食べたなんて野暮なことが書かれていないところがいいんです。「おかしなお話」なんです。それで充分じゃないですか。

さて、購入時、息子は1歳でしたが、この絵本を読むと、一生懸命「うんとこしょ、どっこいしょ」と引っ張っていました。これを読むと元気になります。元気が出るすばらしい内容のお話だからじゃなくて、それが、このおかしなお話の力なんだと思います。

繰り返しが多いけど、無駄な言葉がない。ストーリーのある絵本を楽しむる最初の1冊になると思います。
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なかなかよいと思う どこか日本画のような美しい絵です   投稿日:2010/07/06
いっしょにいたらたのしいね
いっしょにいたらたのしいね 作: パズ・ロディロ
絵: ジョゼフ・ウィルコン
訳: 久山 太市

出版社: 評論社
図書館で見かけて、絵の美しさに惹かれて借りました。

初めて見る絵本を「これ読もう」と言って私が開くと、嫌がって、いつも読んでいるお気に入りの絵本を持ってきて「こっち読む!」という息子。そういういつもの最初の反応が分かっていたので、さりげなく私一人で眺めてから、他の本と一緒に置いておきました。

すると、後から一人でそうっと開いていました。そして、絵の中のコトリとサカナをそうっと触っていました。

漢字も使ってあって、2歳の息子にはまだ早いかもしれません。しかし、話の内容は複雑ではなく、お互い友達のいなかったコトリとサカナが出会って友達になり、互いの世界を見たくなった両者が、魔法の力を借りて友達を訪ねるのだけど、行き違いになるというもの。肝心の友達のいないその世界は、聞いていたほど楽しい場所ではなかったけれど、最後は無事に再会し、二人で一緒に旅にでることにします。きっとこれからは二人一緒で楽しめるのだな、と想像して終わります。

派手さはないけれど、すうっと引き寄せられるような静かな絵です。絵本にはめずらしく金色が使ってあるのですが、嫌みな感じはなく、屏風絵のような印象もあります。それを目一杯活かす大型の作りも良いと思います。

息子は話はあまり聞いていませんでしたが、とにかく絵をじっと見つめていました。

「友達っていいね」というような教訓というかメッセージを与える絵本は、あまり私の趣味ではないのですが、この本の場合は、子供に媚びない本物の絵が、かなりのプラスポイントとなりました。非日常の世界にいつの間にか引き込まれてしまいます。

大きさと金色の印刷のためか、少し高価ですが、購入しようと思っています。
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自信を持っておすすめしたい ストーリー絵本への最初の一歩   投稿日:2010/07/06
うずらちゃんのかくれんぼ
うずらちゃんのかくれんぼ 作: きもと ももこ
出版社: 福音館書店
2歳になったばかりの息子が図書館で見つけ、保育園で読んだことがあったらしく、「あ!これ読む」と持ってきました。すでに知っていたらしく、「もーいーかい、まーだだよ」などと読んでくれました。

これまでは、読み聞かせる親が語りかける口調の絵本(うちにある絵本の中から例を挙げると、『おつきさまこんばんは』、『くっついた』など)や、会話だけで成り立っている絵本(例えば『ぞうくんのさんぽ』『こんにちは』など)が息子の絵本の主流でした。そろそろストーリーのある絵本、つまり第三者が状況を語っている絵本を楽しめるようになるかな、と思っていたところだったのです。

そんな絵本の最初の一歩にするにはぴったりの絵本だと思います。ページあたりの字数が少なく、絵もくっきり、子供が知っているかくれんぼのかけ声、木から落ちるなどの分かりやすいハプニング、最後は不安に襲われるけど、お母さんが現れて安心するという内容。状況説明と会話のバランスもちょうど良いです。

息子は会話の真似だけではなく、場面が変わる説明もすぐにできるようになりました。

個人的には、そんな息子のような時期に向いているのが、この本と、もう一つは『おおきなかぶ』だと思っています。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 男の友情ですね   投稿日:2010/07/06
セルコ
セルコ 作: 内田 莉莎子
絵: ワレンチン・ゴルディチューク

出版社: 福音館書店
息子にと思って図書館で借りて読みました。

ウクライナの話で、絵からも文化背景が感じられます。

感動したのは、いぬとおおかみの「男の」友情。歳を取って飼い主から追い出されたいぬが、おおかみの手助けでもとの家に戻れる、いぬはおおかみにそのお礼をする、というあまり複雑には見えない内容なのですが・・・。

いぬが家に戻れるよう、おおかみが提案したことは、飼い主の人間を騙すこと。いぬがお返しをしようと思っておおかみを結婚式の宴にこっそり呼んだのも、飼い主に隠れて。おおかみが酔って歌い出したために、いぬはおおかみを大急ぎで追い出しますが、ここでも、いぬがおおかみを退治したと人間に思わせるのです。

綺麗ごとじゃないのです。

犬は生きるために必死なんです。そんな中で、信頼できる友がいる。おおかみも愉快です。人間にばれるからやめときゃいいのに、我慢できずに歌い出す。

2歳になったばかりの息子は話の細部はまだ理解していないように見えますが、おおかみが歌い出すところ、人間から逃げるところが大好きです。そして、寝る前に「むかしむかしやって。いぬとおおかみやって!」とせがみます。熱い汗臭いこの話に、魅力を感じているのでしょう。

いぬとおおかみからは、嬉しいことがあっても悲しいことがあっても友達とウォッカをあおる、そんなスラヴの男を感じます。うちの息子はどんな男になるのかな。
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