新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

*すみれぐみ

ママ・30代・新潟県、1歳

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自己紹介
 2007年9月に誕生した、とうちゃんソックリの長男と、長男ソックリのとうちゃんと、テンションの上がりやすい老婆犬スノーボールの3人1匹家族です。
好きなもの
 あまり一貫性のない作家をナナメ読みすることが多いです。
多田智満子、芥川龍之介、太宰治、小林秀雄、赤瀬川源平、星新一、柳田国男・・・あと、暮らしの手帖をなめるように隅々まで読むのが、けっこう至福のときです。
 子供と笑うこと、食べること、くだらない海外ドラマを流して観ること、食べること、「あぁ、明日はなんにもない日だなぁ」と考える時間、食べること、寝ること、食べること。
あ、あと、食べるものを作ってもらうこと・・・。ははは。
たまに、手芸やお菓子作りもしますが、完成品はたいてい“山賊風”です。
ひとこと
 読み聞かせは、子供にとっては知らない世界だったり、知っているものだったり、子守歌だったり。
でも、母である私にも、未知の世界だったり、喜びだったり、なにより心の栄養剤だったりします。
なにしていいのかわからないときに、手元にいつも絵本があるような、そんなゆる〜い子育てを目指してます。

*すみれぐみさんの声

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なかなかよいと思う コミカルな語り口   投稿日:2010/08/27
とおいところへいきたいな
とおいところへいきたいな 作・絵: モーリス・センダック
訳: じんぐう てるお

出版社: 冨山房
 ママがぼくの話を聞いてくれない!
こうなったら家出してやる、遠いところへ!
・・・それって、どこ??
僕の話を聞いてくれる人のいるところ!
ここに集まったみんながみんな、同じことを思ってる。
・・・だけど。
それって、ここにいるみんなじゃないみたい。
それって、ここじゃないみたい・・・。

 大人目線で紐解くと、なんと単純でなんとささいな・・・と思うけれど、子どもにとっての時間は、一瞬一瞬がすべて。
そう考えると、ちょっと切なくなってくる。
 センダックの世界的代表作となった「かいじゅうたちのいるところ』と同じ空気感があるけれど、こちらのほうがずっとラフで肩の力が抜けた印象。
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自信を持っておすすめしたい 美しい一冊。   投稿日:2009/05/22
ビロードのうさぎ
ビロードのうさぎ 作: マージェリィ・W・ビアンコ
絵・訳: 酒井 駒子

出版社: ブロンズ新社
 とにかく、酒井駒子の絵の美しさがたまらない。

ピンク色のビロードの耳に、緑色の目をしたうさぎ。
華奢な少年。
そして、妖精。

 まるで、この絵の世界から生まれたお話であるかの如く、まったく違和感がない。
それどころか、完全に一体化している。

 お話のメインテーマを考えてみたけれど、「ほんものになるには、ということ」というには、行動できないおもちゃのぬいぐるみが主人公だと、他力本願、待っていれば奇跡が起こる的な感もあり、ちと違うのかしら?と思いました。
 これはもしかして、「信じるこころは奇跡を呼ぶ」ってことかな?
英国人作家のお話だし、宗教的な文化も精神面に反映されてるだろうし、クリスマスの本ということも加味すると・・・。
なんて、深読みしようとしてもいけませんよね。
 教訓めいた意味が隠されているとしても、それに気づかずに眺めているだけで楽しいのです。

 我が家の1歳8ヶ月の息子、もちろんお話の内容は理解できませんが、長い読み聞かせの間、最後までじいっと絵を見ていました。
ポップな原色を使ったのや、デフォルメされた登場人物の絵本もいいけれど、こういう美しい色彩の絵本は、できるだけたくさん本棚に並べてあげたいと思います。
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自信を持っておすすめしたい わたしも、キミのこと・・・   投稿日:2009/05/09
ぼく おかあさんのこと…
ぼく おかあさんのこと… 作: 酒井 駒子
出版社: 文溪堂
 ねぼすけだし・・・
 マンガ見せてくれないし・・・
 早く早くっていうくせに・・・
 けっこんできないっていうし・・・

 ぼくが、おかあさんに対してのかわいらしい苦情を、つらつらと申し立てている。
思わずウチの息子と“ぼく”を重ねてしまう
どんなに他愛ないことであっても、「大嫌い」っていう言葉は、親子にとってはトドメを刺すのに充分なひと言。
 そしてなんといっても、ぼくが閉めたドアを見つめるおかあさんの、見えない表情。
この場面いっぱいに、とっても切ない雰囲気があふれてる。
すごいなあ、酒井駒子の画力って。
はっきりいって、もう芸術です。

 このテのお話ってけっこうあるけど、やっぱり手にとって読んでみたくなってしまう。
そして、思わずその優しいラストにきゅーんときてしまうのだ。
 息子よ、私もキミのこと・・・大好きだとも!
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自信を持っておすすめしたい このゆとりを忘れぬように。   投稿日:2009/05/09
おでかけのまえに
おでかけのまえに 作: 筒井 頼子
絵: 林 明子

出版社: 福音館書店
 手を出して欲しくないとき、汚して欲しくない物、触って欲しくない場所・・・。
大人の都合のわるいこと、それが、子どもの大好きなことなのだ!

 この絵本は、それをとってもわかりやすく描いていて、感情移入しやすい。
ある一点を除いては・・・。
それは、(多分)8割は目を三角にして怒る、大人の顔がどこにも見あたらないってところ。
 ついつい、子どもの好奇心を忘れて、「もうっ!」ってなってしまう自分を、ちょっと反省。
 だって、せっかくのおでかけだもの。
一旦怒り顔になってしまったら、なかなか眉間のシワは伸びてくれない。
玄関の鍵を閉めたら、行き先は美味しい空気とまぶしい緑。
ぷんぷんしてたら、もったいないもんね。
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自信を持っておすすめしたい 正直、全然わかんない。   投稿日:2009/05/09
ちへいせんのみえるところ
ちへいせんのみえるところ 作・絵: 長 新太
出版社: ビリケン出版
 地平線から、どんどん関連性のないものが飛び出してくる。
出ました。
出ました!
出ました・・・?

 脈絡のなさ、奇想天外さ、ナンセンスさ、ぜ〜んぶ長新太の得意技。
つまり、長新太をぎゅぎゅっと凝縮してある一冊なのかな。

 とにかく、ほんっとに、意味不明。

 ・・・なのに、なんで評価が五つ星かって?
・・・長新太信奉者なんだもの。
いいじゃないですか。
・・・ダメですか?

 これを読み聞かせする立場としては、ほんとうに悩ましい。
もしかして、読み聞かせするよりも、子どもたちが頭の中で反芻した方が楽しいのかも知れない。
現役の子ども時代に、出会ってみたかった。
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自信を持っておすすめしたい ウマい!   投稿日:2009/04/27
ことばあそびうた
ことばあそびうた 作: 谷川 俊太郎
絵: 瀬川 康男

出版社: 福音館書店
 谷川俊太郎の絶妙な語呂合わせが、思わず唸らせます。
瀬川康夫の挿絵もいいし、全体のボリューム感もちょうどいい。
 ただし!
あくまで大人の私が楽しめたのであって、1歳半の息子は、まったくスルー!
ちょっと・・・というか、かなり早かったようです(^^;)
言葉遊びが楽しくなってきた年頃のお子さんとなら、きっと楽しめるはず。
 しかし!
「まだウチの子には、ちょっと早いかしら・・・」なんて思っているあなた!
お子さんがもう少しおしゃべりになるまで、読み聞かせの滑舌の訓練本として、一人で楽しむのもいいかもよ♪
・・・なんていうくらい、この本はきっと長く楽しめること請け合いです。
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なかなかよいと思う 一冊目には、かないませんが。   投稿日:2009/04/27
ことばあそびうた・また
ことばあそびうた・また 作: 谷川 俊太郎
絵: 瀬川 康男

出版社: 福音館書店
 一冊目の「ことばあそびうた」にハマったので、続編があると聞いて、期待満々で購入したけれど、ちょっと外れてしまいました。
 いえ、決して悪くはないのです。
一冊目と同様、とても楽しい本なのですが、それほど違いが感じられません。
なので、「続編」と考えず、「どちらか一冊」と考えて選ぶとよいかなぁと思います。
 相変わらず、瀬川康夫の挿絵は眺めるだけでも面白いし、谷川俊太郎の言葉遊びも健在。
お好きな一冊を選んでみてはいかがでしょうか?
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自信を持っておすすめしたい うまれるときが、満ちたとき。   投稿日:2009/04/11
おへそのあな
おへそのあな 作: 長谷川 義史
出版社: BL出版
 出産直後、以前からやってみようと思っていた読み聞かせのために注文した、購入第一弾の中の一冊、でも結局は「自分のための一冊」になった、大好きな絵本。
見せます、読ませます、泣かせます。


 産まれてきたら、なんて言おう。
 どんなことを、してあげようかな。
 みんなで一緒に、いろんな景色に会いたいね。

 そう、こんなふうに、未知との遭遇を家族全員が待っていた。
そしてとうとう、ある満月の次の日、ぷっくりふくれた赤いお花が花開く。

 こんにちは、あかちゃん!


 何度も繰り返し読んで、ようやく涙なしでも読めるようになった頃、1歳の息子が頻繁に「読んで」と運んでくる姿を見て、また感涙・・・。
そんなわけで、我が家のヘビーローテーション本となって、やっと気がついた仕掛けがあった。

 冒頭では、あかちゃんの覗き穴だったお母さんの「おへそのあな」、それが後半で、お月さまとリンクしていた。

 花のつぼみが膨らんでいき、お母さんのお腹も膨らんでいく。
 十月十日が満ち始め、夜空の月が満ちたとき・・・。

 すべてが一気に開花する!

 これに気がついたとき、再びこの絵本のステキな仕掛けに完全に脱帽。
長谷川義史のすごい手腕にまんまとはめられ、さんざん泣かされた一人として、すべての親になった人へオススメしたい。
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自信を持っておすすめしたい おこりんぼのママたちへ。   投稿日:2009/04/04
おこりんぼママ
おこりんぼママ 作: ユッタ・バウアー
訳: 橋本 香折

出版社: 小学館
 ドイツの作家の絵本なんて、なかなかめずらしい、と思って手にした一冊。
とってもシンプルで、どことなくシュール。
ヨーロピアン・アニメ風とでもいおうか、まるでショートショートを観ているかのような絵本。

 ペンギンのママに怒鳴られたショックで、ボクは体がバラバラになってとんでいってしまった。
一生懸命、「体」をかき集めようにも、足も目もお腹もおしりも、み〜んなバラバラ、ちりぢり。
 そこへ、やってきた。
大きな船に乗ってボクの体をかき集め、ていねいに縫いつけながら。
 それは、誰?
そう、ママです。

 子どもに対して、「また感情的になってしまった・・・」と落ち込むことの多いママたちへの黄色信号。
 待って待って!
怒ってしまって心がくしゃくしゃになっているのは、自分だけじゃないよ!
心を平らにしたいのなら、あちこちに飛んでっちゃった愛しい我が子の体を集めて、元通りにしなくちゃ。
そう、一緒にね。
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なかなかよいと思う 一線を画した乗り物絵本。   投稿日:2009/04/04
クレーンクレーン
クレーンクレーン 作: 竹下 文子
絵: 鈴木 まもる

出版社: 偕成社
 本屋さんで、息子が手にして話さなかった一冊。
「よくあるクルマ絵本だろう」と、深く考えずに買ってしまったのだけど・・・。

 絵のタッチがソフトで、数ある乗り物絵本の多くとは、ちょっと違った趣がある。
(恐らく)水彩なのだけれど限りなく詳細に描かれていて、黒い線でハッキリと描かれているのがチョット苦手な私でも、思わず隅から隅まで見入ってしまった。

 そして、この絵本の小さな楽しみ方。
1ページ目の男の子の周りにまとわりついている犬・ネコ・(多分)2羽のハトが、ページをめくる度に変わる場面の、どこかに隠れている、それを見つけるのだ。

 これを繰り返し繰り返しやっているうちに、ふと「どこかで体験したような・・・」と感じて、思い出した。
安野光雅の「旅の絵本」に通じるものがあるのだ。
この作者(絵=鈴木まもる)、きっと幼い頃にすり切れるほど読んだのか、今も大ファンに違いない。
同じく、子どもの頃、穴が開くほど繰り返し読んだ(見た)私にとっては、どこか懐かしくも新鮮な乗り物絵本である。
(もちろん、クルママニアの息子のバイブル的存在であることは、言うまでもない。)

 いわゆる図鑑的な乗り物の本に飽きてしまったお母さん、これならちょっとオススメです。
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