新刊
世界の国からいただきます!

世界の国からいただきます!(徳間書店)

世界26か国の食べものを紹介した、楽しい大判絵本!

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

公開

ヒラP21さんの声

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なかなかよいと思う 耳が聞こえないって  投稿日:2009/03/18
わたしの妹は耳がきこえません
わたしの妹は耳がきこえません 作: ジーン=W=ピーターソン
絵: デボラ=レイ
訳: 土井 美代子

出版社: 偕成社
私の子どもの小学校は、聴覚特別支援学校の児童との交流があります。
私の知っている人にも耳の不自由な人がいます。
息子と二人で手話の講習会に参加しました。
私には身につかないけれど、息子は多少は会話ができるようです。

ただ、その子がどの様な生活をしているのかについて、良くは知りません。
この絵本を読んで、多少は耳の不自由な子の感覚について学ぶ事ができました。

そして、何より痛感するのは、障害児は、耳が不自由だからと言って内にこもらず、バイタリティをもっているということです。私たちが思うほど不自由ではないかも知れないのかも知れません。
エネルギーはあるのに、言いたいことが伝わらない歯がゆさもある香も知れません。
でも、彼たちの方が、自然でのびのびしているかも知れません。

この本は、理解とコミュニケーションの大切さを考えさせてくれる絵本です。
言葉で語ることより体で表現すること。自分たちに難しいことを、彼らはさらりとやっています。

読み聞かせには不向きかもしれませんが、親子で感じること。
とても重要なことだと思いました。
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なかなかよいと思う 楽しい「ないしょ」で明るくなれる  投稿日:2009/03/15
ないしょ!
ないしょ! 文: 後藤 竜二
絵: 長谷川 知子

出版社: 新日本出版社
ごく普通な女の子ののぞみちゃん。いろいろ「ないしょ」があるから、読んでいるとのぞみちゃんに親しみがわいてきます。
ページを開くたびに、いろいろな「ないしょ」が語られます。お父さん、お母さんも等身大で登場して、親近感が沸いてきます。
あんなこと、こんなこと、いろいろあるから楽しい。登場する「ないしょ」が、よくありそうで許せることばかり。あっけらかんとしているから暗くならない。
私も自分の幼い頃を思い出して、今では笑える「ないしょ」がいっぱい。
こんな家庭なら、一人で閉じ込めてしまって苦しむ「内緒」は生まれないかも。
親子で楽しみました
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 大変だねー  投稿日:2009/03/07
おおきな木
おおきな木 作・絵: シェル・シルヴァスタイン
訳: ほんだ きんいちろう

出版社: 篠崎書林
この絵本を読み終わって、
息子は「大変だねー」と言った。
奥さんも「大変だよねー」と言った。
二人の言う「大変」の意味は多分違う。
あてにされるのも大変、与え続けるのも大変。
私自身も「本当に大変だー」と思う。これじゃあ身が持たない。
木と子どもの話です。子どもは求め続けながら老いていく。木は与え続けながら老いていく。
モノクロームでシンプルな絵本なだけに、言葉がストレートに響いてくる。
多分、親は疑問も持たずに与え続けるのです。(親ってそうなの?)
子どもは与え続けられて当たり前と思うのです。(本当ですか?)
この本を読んで思ったことは、子どもに対して、「少しは木に感謝しろよ」ということと、「木だってこれじゃ奴隷じゃないか」ということでした。
子どもが成長した時に、木も少しは拒絶しなければ駄目だよ。だって、子どもはありがたく思ってないもん。
シンプルなだけに、考えることが一杯詰まっている絵本です。
特に一人っ子の家庭に向いている本かも。
参考になりました。 1人

なかなかよいと思う 世界一大切な僕の村  投稿日:2009/03/04
せかいいちうつくしいぼくの村
せかいいちうつくしいぼくの村 作: 小林 豊
出版社: ポプラ社
日本人作家の作品なのに、大陸的というのかアジア的というのか、戦争を背景にしていながら、のどかな絵本だと思った。
風習が違うからだろうか?牧歌的な生活の中に、戦争が見え隠れしているのだけれど、日本的な心情世界ではなく、のびやかに生活が描かれている。日本と全く違う異文化。
お兄さんが戦争に行って、幼いヤモに、市場での商売の手伝いの役が回ってきた。ヤモにとっては新鮮で感動的な一日。アフガニスタンの日常を知らない自分にとって、どうしても観光気分になってしまうのだけど、アフガニスタンの生活を自然体で伝えてくれて…。
「村は せんそうで はかいされ、いまは もう ありません。」のエンディング。膨らんできた観光気分が、いきなり崩壊するような仕立てになっていた。
それから振り返ると、絵本の中にさりげなく戦争が表現されているのだった。
小林豊さんはすごいと思いました。普通ならば、戦争とその悲惨さが前面に出てきて心に訴えるのでしょうが、その逆です。最後の一言のために絵本のストーリー全てがあると思いました。それを日本人が伝えている。
自分は、アフガニスタンで現在も続いている悲惨さを知ってはいるけれど、どんな国だったかは知りません。単純に戦争は知っているけれど、その国を知らないみたいな。
絵本を読んだ後、あとがきの《もっとパグマン村のことを知りたいひとへ》も読み聞かせの中に加えました。息子もしっかり聞いていました。この本が書かれた15年後も決して平和な国ではありません。
自分が説明できない国のことは、子どもと一緒に学ばなければいけないと思いました。
自分が大切にしていた村、自分の生活が破壊されなくなってしまったら、自分はどうするのだろう。そのことも親子で学ばなければいけないと思いました。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 素晴らしい叙情詩  投稿日:2009/03/03
月夜のみみずく
月夜のみみずく 作: ヨーレン
絵: ショーエンヘール
訳: 工藤 直子

出版社: 偕成社
初めてみみずく探しに連れて行ってもらえた心の震え。お父さんに対する無条件の信頼。大自然に対するとても純粋な受容力。少女のとても繊細で無垢な心が、透明感のある詩に溢れています。

詩の中に、親子の会話、心のときめき、みみずくとであったときの感動が、盛り込まれていて、物語以上に饒舌な物語だと思います。

お父さんの言葉、心が伝わってきます。
この少女の一生の宝物になるような話だと感じました。
私は、子どもにこのような宝物を私損ねたかもしれない。

読み聞かせが終わったあと、心地よい余韻に浸ることができました。
詩と絵のコラボレーションが素晴らしく、読んでいてウットリしてしまう絵本です。

説明などは不要な、感じる絵本だと思います。
参考になりました。 2人

なかなかよいと思う 笑い声がポイントかな?  投稿日:2009/03/02
いろはにほへと
いろはにほへと 作: 今江 祥智
絵: 長谷川 義史

出版社: BL出版
かっちゃんが習いたての「いろはにほへと」を繰り返し口にしながら歩いていると、侍にぶつかってしまった。
それから、「いろはにほへと」がお題目のように生き生きとしてくる。最後は、「いろはにほへと」が国を救うというスケールの大きさです。
リズミカルで、ユーモアがあって、絵が面白い。
良い本を見つけたと、読み聞かせに望んだが、読んでいて苦戦しました。
笑う場面がたびたび出てきて、リズムを持たせる重要なポイントなのに、うまく笑えない。口先だけで「わっはっは」とやっても、面白さがイマイチ子ども達に届かない。
楽しそうに笑わなければ駄目ですよね。
私の次にお母さんが「わらっちゃった」の読み聞かせをした。笑い声が楽しそうで、子ども達が惹き付けられているのが良く判った。
絵本の読み聞かせには、笑い方の練習が必要?

本の内容はとても良いと思うので、練習してからまたチャレンジしたいと思いました。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 絵本は教科書  投稿日:2009/02/22
おとなりさん
おとなりさん 作: きしら まゆこ
絵: 高畠 純

出版社: BL出版
読み聞かせをしていて、絵本は教科書だと実感します。絵本はいろいろなことを教えてくれる。読み聞かせをする自分にとっても同様です。もっと早く読み聞かせを始めていれば、息子の成長にもっと向き合えたのに…。

この、「おとなりさん」はさしあたってコミュニケーションの初級教科書です。
一人暮らしに物足りなくなって、おとなりが気になるにわとりさん。引っ越してきたのはふくろうさん。どうにかしてお知り合いになりたい。生活時間の違う二人が、あれこれして見つけた方法は伝言板。めでたし、めでたし。

でも、このおじさんはもう少し意地悪です。

おとなりが気になるにわとりさん。どうしてあきらめなかったのかな?
となりにどんな人が住んでいるか、知らない人って多くない? 大人って、そんなところがある。伝言板があったら、本当は仲良くできるのかもしれないのに。
となりどうしのやりとりが、ケータイだったりすること多くない? やっぱり、顔を合わせることが大事だったりするんじゃないかな?

にわとりさんは、ふくろうさんにサングラスを贈ります。やっぱり会いたいからです。

子どもに語りながら、学ばなければいけないのは大人のほうかもしれませんね。
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なかなかよいと思う 男どうし  投稿日:2009/02/19
かかし
かかし 作: シド・フライシュマン
絵: ピーター・シス
訳: 小池 昌代

出版社: ゴブリン書房
映画のような絵本である。言葉少なでありながら、映画のシーンのように心にしみこんでくる。
かかしと老人と若者。この絵本の良さは、男どうしの心のふれあいだと思う。

老人が顔のないかかしを作った。少し不気味である。一人暮らしの老人は、かかしに語りかけながら、顔を作り、靴や軍手を与え、服を着せ、かかしを自分の家族のように作り上げていく。家族に先立たれ一人ぼっちの老人は、かかしを相手に、実は自分と対話しているのである。

若者が現れる。老人の仕事を一つ一つ手伝い始める。若者も家族を失った一人者である。
老人の注文に一つ一つ応える若者に、老人は心を許し、かかしに着させたものをひとつずつ若者に与えていく。老人は一人ぼっちではなくなった。

老人は若者と、言葉少なに話ながら実に自分の思いを伝えていると思った。ハーモニカのメロディを通しての心の通い合いも素晴らしい。最後のシーンで、老人が若者に「チェッカーゲームでもどうだい」というところは、絶妙である。

絵本としては、言葉少なで地味かもしれない。
ただ、饒舌で説明口調の絵本より、心に響いてくるのである。

息子と、一緒に感じたい絵本である。
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自信を持っておすすめしたい 本読みしながら涙腺が…  投稿日:2009/02/16
なっちゃんとぼく
なっちゃんとぼく 作: 梅田 俊作 梅田 佳子
絵: 梅田 俊作 梅田 佳子

出版社: 岩崎書店
6年生の朝の読み聞かせ。
読み終わったら、クラス中がシーンとして僕を見つめていた。この感動は初めての体験。(ヤッターと思った)
6年生の読み聞かせって、本選びも難しいし、読んでいる途中の反応がまちまちで、読んでいる時不安なんだよね。

この本、息子と同じ6年生の読み聞かせに選びたかった本でもあり、とても不安な本でもありました。
幼稚園の時に交通事故にあって意識不明のまま寝たきりのお姉ちゃん。
ひとりマラソン大会に飛び入りで頑張るゆうすけ。お姉ちゃんとの心の会話がとても素晴らしい。このなっちゃんを中心に、家族愛が展開されます。
ただ、躊躇したのは、寝たきりのなっちゃんの初潮が重要なポイントになっていることです。思春期をむかえる6年生にどの様に取られるだろう。しかも、男の読み聞かせ。
心配だったので、読み聞かせサークルの女性リーダーに相談しました。実際に読んでもらって、大丈夫とお許しが出た作品だったのです。

この絵本の中で、なっちゃんが初潮をむかえた日にお父さんの言った言葉があります。
「あきらめないぞ、生きつづけるぞ、なっちゃんはそういっているんだね。おとうさんはなっちゃんからまたひとつ、大きな力をもらったぞ。ありがとうなっちゃん。」
この一言を伝えたかった。これは、梅田俊作さんの言葉であり、自分が息子に伝えたいメッセージでもあります。

読み聞かせをしながら、この所で泣きたくなってしまう。

物語は、片づけられたマラソン大会のゴールで、お父さんとお兄さんが待っているところで終わります。ゆうすけは、友達にはげまされながらゴールイン。

私が教室を出るまで静かだった6年生のみんなに、この話がどのように受け止められたかは分からないけど、きっと私の思いの何かをつかんでくれたことと思います。
「卒業する君たち、がんばれ!」

ちなみに、この話は実話を基にしています。
参考になりました。 2人

自信を持っておすすめしたい 第一級の環境保護絵本です  投稿日:2009/02/11
森の木
森の木 作・絵: 川端誠
出版社: リブロポート
この絵本、物語が絵に囲まれて、いかにも著者の思いが前面に出ている。
それでいて、その文字が絵の一部であるかのように、周りを囲む絵の細やかさと調和していて、素晴らしい。

話は、木の精の話。
木の精が、村人たちと共存していたときは、自然はみんなのものだった。森のめぐみを分かち合い、自然のめぐみ以上のものを欲しなかった。
この均衡を破ったのは、人の欲望である。そして、村人たちの素朴な生活を崩していく権力である。
権力は住民を引き離し、利益を上げるために欲望のまま商人や学者の協力者と手を結ぶ。
温室が作られ季節がなくなる。人工的に環境が変えられていく。
温暖化。無理に育てた木の中に魔物が生まれる。そして、商人や学者や権力に逆襲し、村人さえも土地から追いやってしまう。
最後は環境破壊…。(経済破壊でもある)。

この絵本、今そのものではないか!
この現代そのものを、著者はモクという木の精を通して語りかける。決して主張や説教でないところにこの本の重さと不気味さがある。

読み聞かせをしながら、この絵本は大人のための絵本だと思った。読み聞かせが終わって、子どもに説明できる大人になって欲しい。そんな絵本だと思った。

最後に、崩壊した土地から再生の芽が生まれているところが救いである。
参考になりました。 0人

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