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どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

『世界一受けたい授業』で紹介!京大の動物博士監修の「答えのない問いに向き合う力」を育てる新感覚の絵本

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ヒラP21

その他の方・70代以上・千葉県

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自己紹介
子どもの通う小学校の読み聞かせをスタートに、絵本の世界に飛び込んだ私ですが、いつの間にか子どもは親離れ。
私だけが絵本の世界に残ってしまいました。
小学校、中学校での読み聞かせをベースに、障害者関連施設、高齢者福祉施設と新境地を開拓中です。

読み聞かせおすすめコーナー

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ヒラP21さんの声

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自信を持っておすすめしたい 祖国と戦争   投稿日:2010/08/24
大型絵本 ながいながい旅
大型絵本 ながいながい旅 作: イロン・ヴィークランド
絵: ローセ・ラーゲルクランツ
訳: 石井 登志子

出版社: 岩波書店
絵本作家イロン・ヴィークランドの自伝のような絵本です。
生まれた国が、様々な国の支配下におかれ亡命するという話は、日本人には少しわかりにくい世界かも知れません。
それだけ日本という祖国を持ち、沖縄は例外として、分割されたことも外部勢力に侵略されたこともない自分たちは恵まれているのだと思います。
この『ながいながい旅』の中で、イロンは戦争の荒波の中で振り回され、逃げまどいます。
そして親族や知り合いと出会ったり、友だちとなったり、そして離ればなれになったり。
エストニアという国に生まれた人たちの境遇が、とても辛いものだと知りました。
たどり着いたスウェーデンでの絵との出会い。
イロンの絵本の原点だと思いますが、イロンの他の絵本を読んだことがないので、今はこれ以上書けないのが残念です。
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自信を持っておすすめしたい 楽しい自己主張   投稿日:2010/08/24
なんでぼくだけこうなるの?
なんでぼくだけこうなるの? 作: ヤニコヴスキー・エーヴァ
絵: レーベル・ラースロー
訳: マンディ・ハシモト・レナ

出版社: 文溪堂
絵本と言って良いのか、文字がぎっしりつまった本なのですが、その言葉から絵が浮かんでくるような実に楽しい本だと思います。
小学校に入った主人公が、周りの両親やお姉さんやら近所の人の行動に対する疑問や自分の思いが軽快なタッチで連発されます。
子どもの視点からの観察力、分析力が素晴らしい。
(よく考えたら、描いているのは大人ですよね)
絵のタッチが軽すぎると言うか少しシニカルな感じがしましたが、読んでいるうちにこの主人公の思いに納得しました。
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自信を持っておすすめしたい 立派な環境教育の絵本です   投稿日:2010/08/24
てのなかのちきゅう
てのなかのちきゅう 作・絵: マイケル・フォアマン
訳: 原由子

出版社: 佑学社
女の子がお兄さんと海辺の潮だまりで砂や海藻や小さな生物をとってバケツにおさめます。
そして、その中に自分たちが生きている地球を見出します。
「手の中の地球」です。
潮だまりには油に汚れた鳥の羽が浮いていて、水をくもらせていきます。
そのようすに、二人は環境汚染を思い描くのです。
二人のできることは、汚れた羽や油や捨てられた空き缶を拾うことにしました。
「手の中の地球」は海に返すことにしました。
自分たちの地球が汚されていくのではたまりません。

立派な環境教育の絵本になっています。
風景に溶けていくような絵のタッチにもフォアマンさんの思いを感じます。
そして、大好きな原由子さんの訳であることも印象的な絵本です。
原さんも絵本出してましたよね。
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なかなかよいと思う フォアマン親子のほんわか絵本   投稿日:2010/08/22
あ、そ、ぼ
あ、そ、ぼ 作: ジャック・フォアマン
絵: マイケル・フォアマン
訳: さくま ゆみこ

出版社: 小学館
フォアマンが息子の文章と書いた絵本。
日本では梅田俊作さんが家族ごとで絵本を出していますが、絵本作家の家族ってコミュニケーション豊かなのでしょうね。
息子のジャック・フォアマンのいじめ体験の詩をもとにしているとのことですが、このジャックはこの絵本の犬でも、仲間にしてもらえない男の子でもないような気がします。
それでも引っ込み思案の子、積極的な子、いろいろな子がいて友だちなのだから、一緒に遊べるようにみんなで考えようという思いが伝わってきました。
父フォアマンが、息子フォアマンを前面に出して、絵が控え目なのが印象的です。
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自信を持っておすすめしたい スイッチって何のためにあるのだろう   投稿日:2010/08/22
夜のスイッチ
夜のスイッチ 作: レイ・ブラッドベリ
絵: マデリン・ゲキエア
訳: 北山克彦

出版社: 晶文社
男の子は夜を迎えるスイッチが嫌いでした。
しかし、本当は夜も好きでした。
この絵本はそんなお話です。

灯りを消すスイッチは、両親が闇を呼び寄せるためのスイッチ。
だから男の子は自分では消したくないのです。
そしてスイッチでできる闇も嫌いだから、自分でつけられる灯り、お父さんお母さんが消さない灯りは好きでした。

そんな男の子に「夜のスイッチ」は灯りを消すためのものではなく、夜を迎えるためのものだと教えてくれた女の子のダーク。
男の子はスイッチが嫌いではなくなるのですが、子どもの心理の深いところをついている絵本だと思います。

夜に遊ぶ子どもたちが出てきます。
ひきこもり君の心のスイッチとしても読みとることができました。
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自信を持っておすすめしたい さまよいつづける魂たち   投稿日:2010/08/22
とうろうながし
とうろうながし 作: 松谷 みよ子
絵: 丸木 俊

出版社: 偕成社
広島に原爆が落とされた日。
8月6日のとうろう流しのお話です。
母親となってひさびさに広島を訪れた女性は、こどもととろうを流します。
おじさんはあの原爆で亡くなり、両親も原爆症で亡くなったのでしょうか。
平和を祈り魂たちの冥福を祈るのですが、流されたとうろうが海から戻ってきて、さまよい続ける魂たちの姿を目にします。
何年たっても、あの原爆は過去形ではないという強いメッセージを感じました。
今日、環境を考えて回収されるので、流されたとうろうは海をさまようことはありません。
魂たちはどうしているのでしょうか。

松谷さんの平和への祈り、丸木さんの鎮魂の祈りが凝縮された絵本だと思います。
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自信を持っておすすめしたい オールズバーグならではの作品です   投稿日:2010/08/22
いまいましい石
いまいましい石 作・絵: クリス・ヴァン・オールズバーグ
訳: 村上 春樹

出版社: 河出書房新社
航海日記に描かれた不気味な出来事。
淡々とした文章とさりげない絵で通していることが、かえって話の不気味さを強調しているように感じました。
Wretchedをいまいましいと訳したこともなにかあるかもしれません。

航海していて、立ち寄った地図にない島。
土産代りに船に持ち込んだのが「不幸を呼ぶ石」。
放射能のような石の発するエネルギーで猿になってしまった船員たち。
14枚の光景の中に、とんでもない物語を凝縮してしまったのは見事だと思いました。
余韻を残したハッピーエンドですが、怖いまま終わっていたらちょっと子どもには薦められないかも。
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なかなかよいと思う 素晴らしくて幻想的な絵が印象的です   投稿日:2010/08/22
モーリッツと空とぶ船
モーリッツと空とぶ船 作・絵: ディーター・ヴィースミュラー
出版社: 徳間書店
ヴィースミュラーが息子のために描いた絵本だそうです。
イラストレーターの本領発揮といった感じで、絵のタッチが幻想的ですこしメロウな色調なのが印象に残りました。
空飛ぶ船と海賊というパターンと、お話があらすじ的で新鮮味と深みが少ないのが少し残念です。
他に作品が見当たらないので、絵本作家としての道が歩まなかったのでしょうか。
冒険好きの子どもにはウケル絵本だと思います。
参考になりました。 0人

自信を持っておすすめしたい 本当の勇気   投稿日:2010/08/20
ヤクーバとライオン(1)勇気
ヤクーバとライオン(1)勇気 作・絵: ティエリー・デデュー
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
大胆に描かれた野太い絵は、どちらかといえば劇画調。
話も男性的な太さを感じる絵本です。
勇者として認められるためには、ライオンを倒さなければならない。
しかし、傷ついて倒れそうになっているライオンに追い打ちをかけて良いのか?
絵のないページで語られる、ヤクーバへのライオンの心が印象的です。
読み方を変えれば、少年ヤクーバの葛藤する心象風景でもあります。
ヤクーバは弱ったライオンを殺さずに帰ります。
ここに私は二つの意味を感じました。
ライオンに立ち向かわなかった少年の優しさと、弱ったライオンを放置したところは少年の意志の消極さ。
答えは次の巻に譲るとして、仲間からさげすまれ牛の番をするようになったヤクーバの姿を、勇気として受け入れるのには少し抵抗がありました。
村はライオンに襲われることがなくなりましたが、少年の勇気を認めてくれるのは読者しかなさそうです。
誰からも認められなくても、自分を通す強さ。
この絵本からはそんなメッセージも伝わってきます。
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自信を持っておすすめしたい 信じることと気高さ   投稿日:2010/08/20
ヤクーバとライオン(2)信頼
ヤクーバとライオン(2)信頼 作・絵: ティエリー・デデュー
訳: 柳田邦男

出版社: 講談社
1巻の「勇気」といい、2巻の「信頼」といい、少し難しいような気がするのですが、とても深みのある本だと思いました。
そして、1巻でヤクーバがライオンを介抱することまでしなかった理由が2巻でわかります。
お互いは男と野生の王者としてのプライドを尊重したのです。
だから、ヤクーバが飢えたライオンに牛の肉を届けた時、ライオンは立ち去ることを決意した。
ひもじくても、施しを受けてはいけないのです。

一番関心がある場所を先に書いてしまいましたが、2巻の圧巻はヤクーバとライオンのキブウェの闘いです。
ライオンはライオン一族のために闘わなければならない。
ヤクーバは人間のために闘わなければならない。
でも、お互いを傷つけないように自分を抑えます。
これほど難しいことはないでしょう。
間違って、傷をつけたら信頼は壊れてしまうかもしれない。
闘っているときでも相手を信じること。
子どもに伝えることは難しいかもしれませんが、大人にしてもこれほど相手を認めることはできないでしょう。

2巻の「信頼」は、とても崇高な絵本だと思いました。
参考になりました。 2人

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