お兄ちゃんのチャーリーは、いつも妹ローラの面倒を見ています。
「じかんになったらベッドへつれていってね」
なんてパパとママは簡単に言って出かけちゃうけど、それってすごく大変なことなんです。
妹ローラは夜遅くまで遊ぶのが大好き。
落書きしたり、フラフープをしたり、ペチャクチャ喋ってばかりで、いつまでも寝ようとしません。
「ねるじかんだよ」とチャーリーが言っても、
「いやだ!あたしまだねむたくないもん。ベッドになんか、ぜったいはいらないからね!」
チャーリーはローラを寝かしつけるべく、いいアイデアを思いつきました。それは…?
チャーリーが歯磨きや、お風呂をすすめるたびに、あれやあこれやの作り話をする妹ローラ。
妹のイマジナリーフレンドたちを決して否定せず、ちゃんと付き合ってあげる心優しいお兄ちゃんのチャーリーに、誰もが「こんなお兄ちゃんがいたらいいのに!」と思うこと受けあい。
想像力と空想力で兄妹の夜はまるで楽しい夜の動物園!
どうして子どもって、寝る直前まで、あんなに手に負えないほどに元気なのでしょう。そんなわんぱくな子どもは万国共通らしいです。
早く寝なさい!と叱るだけじゃなく、寝るその瞬間まで、子ども達が楽しく夢見心地で過ごせるように、大人も、お兄ちゃんのチャーリーから学ぶことがあるのかも?
同じく、「チャーリーとローラ」シリーズの『ぜったいたべないからね』『ぜったいがっこうにはいかないからね』『ぜったいひとつだからね』も合わせてどうぞ!
(福田亜紀子 元絵本編集者)
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