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いじめに打ち勝ち、赦した、銀の羽とは! いつもお荷物扱いのちびガラスは、「月まで飛んで行けたら、遊んでやるよ」という、仲間のいじわるな一言で、月にむかって飛び立ってしまいます……。 本当の勇気とは何か、という根元的な問いを、銀色の大きな箔とカラスの黒の絶妙なコントラストで、美しく幻想的に描いた絵本。
まるで「みにくいあひるのこ」のようでした。
しかしこのチビガラスは「勇敢」でした。
みんなの仲間になるために
つきまで飛ぶなんて全くみじめなシーンです。
「いじめ」「なかまはずれ」
チビガラスは自分が置かれてる立場を知っているように見えました。
だから、無理だとわかっていてつきまで飛んだんだと思います。
最後にはみんなにその勇敢さを認められ
一緒に遊ぶようになります。
が、しかし私はこのいじわるな仲間を許せないし
チビガラスだって心に負った傷口は一生消えないと思います。
いじめはこんなに簡単に許せる訳がありません。
唯一救いは、いじわるをした側のカラスの心情が
描かれているところです。
これがないと幼児にはキツイ内容だと思います。 (事務員さん 30代・ママ 女の子6歳、女の子3歳)
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