大人になって料理をするようになると・・・「たまねぎ」のその存在感の大きさを感じちゃいませんか?
刻んで炒めれば甘さが出てきてどんな料理だって引き立てちゃうし、体にもいい。
保存だってきくし、ありがたや、ありがたや、なのです。
長野ヒデ子さんの描いた、このたまねぎちゃんの絵本。
父さんと母さん、そしてこどものたまねぎちゃん。
たまねぎ家族はとっても可愛らしいのだけど、
しっかり乾燥して実がつまっていて、いかにも甘みがありそうな感じが伝わってきます。
それもそのはず、長野さんはどうやら大のたまねぎ好きらしい。
「たまねぎの底力を子どもと一緒に楽しみたい!」
という意気込みの声に表れていますよね。
いつもはひもにぶら下がって風にふかれているたまねぎ家族が、旅に出た。
すると子どもたちに出会って「こんにちは」。ところがみんな、たまねぎが嫌いだというのです!
そこで・・・。
確かにこんなに美味しそうな料理を次から次へと見せられたら、
子どもたちもみんなたまげちゃいます。
たまねぎが、あの大好きなハンバーグやカレーの中で大活躍していたなんて。
料理中に思わず口ずさみたくなる歌も出てきます。
楽しくて元気の出る絵本ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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