差別や制約に慣れてしまってはいけない
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投稿日:2019/11/30 |
私はフィギュアスケートを見るのが好きで、女性ならではの魅力が発揮できるスポーツだなと思っていたのですが、19世紀のイギリスでは「女性は弱く、運動競技に耐えられない」と考えられていたそうで、競技には参加できなかった、とあり、「そんなにも弱いと思われていたなんて」と、びっくりというよりショックでした。マッジ・サイアーズさんというスケーターが、男性を押しのけて入賞し、女子の部が生まれたというエピソードは、同じ女性として「お前らホンマそういうとこやぞ!!」と何かわからないけど「国際スケート連盟に勝った!」と誇らしく思う気持ちでいっぱいになりました(笑)
同じくフィギュアのクリスティ・ヤマグチさんは、リアルタイムで演技をテレビで見たこともあって興味深く読みました。キュートなお顔立ちと美しい演技は、それはそれは印象的で「ヤマグチさんて名前なのに、どうして日本代表じゃないの?」と残念に思った記憶があります。足のハンディのことは知らなかったので驚きでしたし、日系アメリカ人として、スケートで成功した彼女が、慈善事業に乗り出し、基金を立ち上げたという夢のあるストーリーは、スポーツから広がる可能性を感じてワクワクしました。もはや、前時代的な「弱くて耐えられない女性」のイメージはとっくに消え去って、強く美しく聡明なクリスティが全面に押し出されていました。
女だから、とはなかなか言われない時代にはなりましたが、気づかないうちに差別や制約に慣れてしまっているところは、まだまだ否めない世の中です。なんとなく窮屈だったり、なんか嫌だな、という感覚を否定せず、諦めず、私たちも引き続き生きていきたいものだわ、と思いましたし、そういう考え方を息子達にも伝えていきたいと思いました。
お話もさながら全編通してとても魅力的なのは、やはり可愛くてスタイリッシュなイラストで、絵だけ眺めてても楽しい一冊です。
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みんなが「うちの子に似てる!」って思っちゃいます
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投稿日:2019/11/29 |
あのたまらなく可愛い時期の赤ちゃんの表情や仕草を捉え、もっと見たい!!と思わせる絶妙なさじ加減で描かれる「に〜っこり」の姿がもうもうも〜う♡と世のママたちを悶えさせちゃう絵本です。
にっこりのシチュエーションには赤ちゃんも共感するみたいで、うちの1歳の息子は、毎回読み聞かせの時には、クマちゃんのぬいぐるみのシーンを指差しながら歓喜の雄叫びを上げます。
上の子が産まれた時にこの絵本と出会い、「あれ?うちの子に似てる!」と思ってたんですが、下の子と読んでる時に「おや?この子にも似てる?」と思ったんです。そして、ママ友が「この絵本の赤ちゃん、なんだかうちの子に似てるんよね」と言ってるのを聞き、何だか腑に落ちました。つまりは赤ちゃんみんなの可愛らしさエッセンスが盛り盛りの作品ということなのかなと。
絵本の中の赤ちゃんを見て、一緒にに〜っこり笑う我が子が3倍増しに可愛く思える絵本ですが、ママが恋しくなってしまうお話なので、パパやばぁばが読んであげる時は、近くにママが居ることを確認してからにすることを強くおススメします(笑)
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うしろうしろ!と大騒ぎです笑
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投稿日:2019/11/29 |
うちゅうじんは「いない!?」じゃなくて、「いる!!」だと思うんですよこの本(笑)
7歳の息子と読んでいたのですが、1歳も混ざってきて「こいぇ!(これ!)」と指差して大騒ぎ。お兄ちゃんも「うしろ!うしろだよ!!」と2人してうるさいうるさい。みんなで大笑いしながら読みました。楽しい絵本です。
最後の宇宙語で「ほんとにもう!」って怒っている宇宙人の絵がとっても可愛くて、うちの息子どもはたいそう気に入ったらしく、宇宙語発音で読むコンテストをするなど、すぐ読み終わっちゃうかなと思っていた割に、長いこと楽しんでいました。
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もったいないも遊び心で
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投稿日:2019/11/29 |
モノがなくて困るという経験のない今時の子に「もったいない」って伝わるんかな?と思いつつ、寝る前の息子に読み聞かせてみたところ、ちょっぴりこわい雰囲気のおばあさんの絵に身構えながら、黙ってページに見入っていました。いきなり「もったいないばあさんが くるよ」ですからね(笑)
読み終えた夜は反応も薄く、私もまぁそんなもんかなと軽く考えて、そのまま寝てしまいました。
翌朝ダイニングテーブルに、短くなった鉛筆が3本、テープでぐるぐる巻きになって転がっていました。「これって?」と尋ねると「うん、本当は色鉛筆がいいんだけど、短くて使えなくなったのは黒い鉛筆しかなくて」と言いながら、3本鉛筆で3重線を書きながら遊んでいました。あれ?真似してみた?その後、朝食で食べたみかんの皮をティッシュで包んで「これ、乾燥させといて。お風呂に入れたいから」と持ってきました。、、、完全にハマってるよこれは。やりましたよ。みかんの皮のお風呂。
もったいないという言葉は「捨てる前にひとひねり♪まだ楽しめるよ!」というメッセージとなって、1年男子のハートに魅力たっぷりに伝わっていました。遊び心たっぷりのリサイクルを一緒に楽しみたいなと思いました。
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親もまたひとりではないと思える作品
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投稿日:2019/11/29 |
おぎゃあと生まれたその日から、こんなメモをお父さんが書いていたと知ったら、「パパったら気が早いよ!」と息子くんは笑ってしまうかもしれません。この本を読んだ7歳の息子も「おもしろいなぁ。赤ちゃんが生まれたのがよほど嬉しかったんだね」と笑うので、「あなたのお父さんもそうだったわよ」と彼の生まれた日のことを話して聞かせると、とても幸せそうにニコニコしていました。
私自身、初めての出産の時は、人間の形をした子がお腹から出てきたことが不思議で、「やだ私ホントに人間を産んでしまったのかしら!」と半信半疑でした。というわけで、奥さんのお腹から出てきた赤ちゃんと遭遇する作者オリバーさん(お父さん)の立場を想像すると、確かに「宇宙のここです」から説明したくなる気持ちはとてもよくわかります(笑)
この愛おしい命を、大切に育てよう。一緒にあんなこともこんなことも楽しもう。いろいろと思い描くことが溢れてきますが、やはり一番考えるのは「自分がいなくなっても生きて幸せになれる子に育てたい」ということです。
オリバーさんが「ぼくがそばにいなくても」と書いているシーンは、うっかり涙ぐんでしまいましたが、この本を何度か読んでいるうちに、「そうだよ、いろんな人を頼ったらいいし、自分が助けられる人を助けたらいい」という視点にも気付けました。親もまた、この地球のみんなと長い長い時間をつむぐ一部なのだと思えてきて、「ああ、私はひとりではないのだなぁ」と何だか守られているようなホッとするような、いつの間にかそんな気持ちに浸っていました。
とても素敵な一冊です。
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友達がいたら、怖がりさんも冒険できるんですよね!
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投稿日:2019/02/19 |
たまには街中の喧騒を離れて自然の中へ、だなんて、すっかり都会っ子じゃないの、と出だしから息子とニヤニヤしてしまいました。かつてのエリオットは、大好きなカップケーキを買うのも一苦労だったのに。
可愛らしいものが好きな息子は、水玉のエリオットもちっちゃなねずみくんも大好き。最近、仲良しのお友達と一緒に同じ小学校へ行けることが分かり、安心して入学を心待ちにするようになりました。その姿は、6歳にしてはでっかい図体をしているくせに、怖がりで引っ込み思案で、でも新しい世界に興味津々で、ちいさなエリオットそのもの。
お友達って偉大ですね〜。
新しい世界への冒険へ旅立つ勇気を与えてくれたり、ワクワクを増幅してくれる存在なんですよね。エリオットのように、さらに新しい仲間と出逢って、仲良くなって、また新しい冒険が始まるかもしれません。
もし、どこかへ迷い込んでしまっても、本当の息子を理解し、待っていてくれるような、そんなねずみくんが見つかるといいなぁと願ってしまいました。
ページをめくると「うわー!」とため息の出るような美しい秋の大自然の風景に、ちょこんと可愛らしいエリオットとねずみくんが描かれていて、それが
不思議とマッチしていて、ここにもエリオットワールドが広がって行きます。
それにしても、アップルパイの美味しそうな絵本でした(笑)
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寝かしつける側になってしまったけれど。
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投稿日:2018/11/06 |
子どもの頃は、天井の模様が動いたり、お布団の膨らみが人みたくムクって起き上がったり、、、しました、、よね?(笑)
私は怖くてそのまま目をつぶってしまう子でしたが、この本の男の子は、不思議体験に飛び込んで、夢の中(?)を存分に楽しんでいましたね。羨ましかったです。
お母さんに布団を掛けられ寝かしつけられた時の男の子の表情がなんとも言えず可愛らしくて、「そうそう、こんな顔するする!」と笑ってしまいました。
魅惑的に光るビー玉の惑星や、迷子の恐竜ちゃんたちのキュンとさせられる泣き顔、ポストの艶めかしくユーモラスな足さばき、ページをめくるごとに、緻密で美しいのりたけさんのワールドへ、あっという間に引きずり込まれてしまいます。
息子が窓の外に何かを見つけたら、起きて一緒に見られるといいなぁ。
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可愛らしいツピくんに息子は夢中です
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投稿日:2018/01/10 |
白と黒のシャープなボディに、赤のマフラーがとっても似合う今回の主人公は、シジュウカラのツピくん。地上100かい海に100かい地下に100かい、さすがにもう無いだろうと思っていたら、じゃじゃーん、空に100かいだてのいえができたー!
おなかいっぱいひまわりの種を食べたくて、お空のたくさんの仲間たちに協力してもらいながら、一粒の種を大きなひまわりに育てます。
数字や記号にしか興味がなく、絵本を読んでも文字ばかり追う息子、不安でいっぱいの新米母な私。そんな時に出会った、いわいとしおさんの100かいだてシリーズ。息子が目をキラキラさせて毎晩読んで読んでとせがむ夢の絵本でした。可愛らしい絵の中に、息子の大好きな数字がいっぱい散りばめられているんですもの。しかも100個も!(笑)
数字をおいかけるうちに、いつしか、登場するキャラクターへの愛着がわき、「かわいいねぇ」とニコニコしながら眺めるようになりました。今回のツピくんは特に可愛いと夢中になっています。ありがたやありがたや。
このシリーズが終わらないことを願うばかりです。
幼稚園の長〜い夏休みにも飽きてきたころ、そらの100かいだて刊行イベントがあるとのことで、息子を連れて展覧会を見に行ってきました。
原画もさながら、いわいとしおさんが、ご自身の娘さんのために作ったダンボールのおもちゃの数々、見ていてため息がでる可愛らしさに、「ああ、こういう愛情いっぱいなお父さんが描いた絵本なんだなぁ」とジーンとしてしまいました。
ボール紙に描いたツピくんを切り抜いて、ツピくんとお話したり、庭にやって来るシジュウカラのためにヒマワリの種を用意しておき、「ツピくん!」と声をかけたりして、ツピくんとの日々を楽しんでいる息子。これからも100かいだてのお話が手放せそうにありません。
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ワンワンちゃんのような大人でいたいと思います
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投稿日:2017/11/30 |
ほっかむりをして、分かりやすく悪いことをするノラネコたち。意外とカラフルな手拭いがオシャレだったりします。どのページにも細部に渡り可愛らしいイラストが盛沢山で、何度見返しても楽しめます。
顔を手で覆いながら「ダメだよそんなこと勝手にやったら!」と泣きそうになりながらノラネコぐんだんの悪さを見守る息子が可愛くて、何度も一緒に読みました。
それにしても、パン工場で、あんなに適当に材料を混ぜて、パンやきがまもお約束の「ドッカーン!!」で爆発したのに、巨大なパンはホカホカと美味しそう。ノラネコたち、見よう見まねのくせに、実は多才な面々なのかも、、、と私はにらんでいます。
何よりも素敵なのは、悪いことをしたノラネコたちに、しっかりと反省をうながすワンワンちゃんのお説教。「わるいことをしたとおもいますか」というセリフは、大人が読んでもウフフっと笑ってしまうあたたかさです(読み聞かせを隣で聞いていた夫もクスクス笑っていました)。私もこんな風に我が家のノラネコぐんだんを見守って行けたらなぁと思いました。
悪いことをしても、ちゃんとつぐなうチャンスを与え、容赦なくお仕事をさせるワンワンちゃん。飄々とそれをこなして「では!」と適当に去ろうとするノラネコぐんだん。今度はどんなことをしでかしてくれるのか、とっても楽しみです。
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我が子をそっと抱きしめたくなる本です
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投稿日:2017/08/22 |
ふわっとさりげなく心を包んで、シンプルに愛を伝えてくれます。読み終えると、体が温かくなり、我が子を抱きしめてその体温を伝えたくなりました。
余計なものをそぎ落として行くと、私たちの気持ちってそうなんだよな〜、って心から共感してしまう、優しい優しいメッセージでした。その優しい言葉に寄りそうイラストも、とっても素敵です。
子供たちの何かに夢中になっている姿というのは、胸が締め付けられるほどいとおしく、こんなひたむきでピュアな彼らの世界を守らなくてはな、と思います。そんな、子供たちの「まさにそれ!」という一番可愛らしい瞬間を切り取ったように描かれたようなイラストも、世界中のお母さんたちのハートを捕らえて離さない理由なのでしょうね。
ホントは息子に読んであげたいのですが、まだ何度読んでも泣いてしまうので(笑)
もう少し1人で読み慣れた後、膝に乗せて、ときどきほっぺをくっつけたりしながら、読み聞かせしたいと思います。
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