巣を作る場所を探してボストン上空を飛んでいた、かものマラードさんとマラードおくさん。チャールズ川の中洲が気に入り、水辺の茂みに巣を作りました。 巣に産んだたまごから8羽のひなが生まれ、マラードおくさんの子育てがはじまります。 ひなが大きくなると、ボストンの公園の池に移り住むことに。 チャールズ川から公園の池まで、仲良しのおまわりさんの助けも借りて、マラードおくさんと8羽のひなたちが大行進です。
かもの一家が、川から公園へ引越しです。かもたちは1列になって町の中を歩き出しました。さあ、たいへん!おまわりさんは自動車をとめて交通整理。パトカーまで出動です。
十数年前、マラードさん一家が引っ越しをしたボストンの公園に行ったことがあります。白鳥のボートが浮かんでいて、絵本の通りでした。また、ドイツのいたときは、こういったかもさん親子の行列を何回も目にしました。まさに「かもさんおとおり」でした。でも新聞やニュースで取り上げられることはありません。つまり普通のことなのです。
マラードさん夫婦やこがも達1匹1匹の表情がそれぞれ自己主張していて微笑ましい限りです。アメリカで1941年に出版されていますから、65年間も読み継がれている絵本です。
ハラハラドキドキしたり、嬉しくなったり、ほっとしたりする楽しいお話し、そして絵。大事にしていきたいものです。 (こぶた文庫さん 50代・せんせい )
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