大人気の「999ひきシリーズ」、記念すべき第一弾!
春、かえるのお母さんが、田んぼに、999このたまごをうみました。
998このたまごはおたまじゃくしになったのに、おや、ひとつだけたまごのままです。
このたまごはいちばん最後にうんだ小さな子・・・じゃなくて、いちばん先にうんだお兄ちゃんのはず。いったいどうしたのかしら。
お母さんがたまごに耳をあてると「ぐー すー ぴー・・・。」ちいさな寝息が聞こえてきます。
「なんて おねぼうな お兄ちゃんでしょう」とあきれるお母さんですが、一月経ってもお兄ちゃんはたまごのまま。
とうとうお母さんは「いいかげんに おきなさあい!!」
さて、お母さんに怒られてようやくおたまじゃくしになったお兄ちゃん(大きい!)に、弟たちは大喜び。
のんびりやのお兄ちゃん(おたまじゃくし)と、ちびっこかえるたちはとっても仲良しなんですよ。
ところがある日、田んぼに、おたまじゃくしが好物の、へびがやってきて・・・!?
かえるや、田んぼの苗の緑色が目にやさしく、ほほえましいお話は、春の気分にぴったり。
長〜いへびが登場する、後半部分の「しかけ」を楽しみながら、ストーリーを味わってくださいね。
文章は、おもちゃ・遊びの研究家としてもご活躍で、児童文学作家の木村研さん。
絵はおなじみ、たくさんのヒット絵本をもつ自然派アーティスト、村上康成さん。シンプルな線のなかにも生き物の存在をのびのびととらえた絵は、見て幸せな気持ちになります。
『999ひきのきょうだいのおひっこし』『999ひきのきょうだいのはるですよ』『999ひきのきょうだいのおとうと』など、かわいいかえるのきょうだいシリーズは続々登場中です。合わせて読んでみてくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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