一吠えでどんな動物も震え上がってしまうような声の持ち主のライオン。ある日、空から落ちてきた黄色い玉を飲み込んでからライオンの生活が一転し…。ライオンと、ライオンを取り巻く動物をユーモラスに描いた作品。
ある朝、ライオンのルルの前に、空からなにか光るものがぽたんと落ちてきました。食いしん坊のルルはそれを一口でペロンと飲み込んでしまいました。
ルルは、ひとほえで、どんな動物でも震えあがって逃げられなくなるのですが、その時出た声は、なんとニイ…でした。
変わってしまった声で、穴暮らしを始めたルルでしたが、新しい出会いのなかで、また違う生活が始まりました。変わってしまっても、ちゃんと生きていくことができると気づいたのは、そのことを認めてくれる存在があったからだと思います。
画面いっぱいに描かれたルルの姿がなんとも微笑ましく、そして、うさぎの行動の健気さ、ほのぼのとした絵に、慰められたような気がしました。
既成観念や、無駄な予備知識を取り払うと、もっと生き易くなるのかもしれません。 (おしんさん 40代・ママ 男の子23歳、女の子21歳、男の子18歳)
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