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春の風に浮かれて野原にやってきたかえる。きらきらと窓が光るくすのきだんちを見つけて、たずねてみますが…。 思いやりが心にしみるお話です。
「くすのきだんち」の作品が、魅力的な理由を久々に読んで考えてみました。
登場するキャラクターたちが可愛い。
色彩が綺麗。
お話が、優しさに溢れる内容。
そして何よりも団地の住人のコミュニケーションのあり方が、あったかいんだと思います。
昨今は、アパート・マンション・集合住宅とどれをとっても隣の住人の表札は見えてもお顔を知らないという乾いた人間関係です。
半世紀以上前の長屋のようなフレンドリーな空間が、このくすのきだんちにはありますね。
今回は入居を躊躇っていたかえるさんが、住人たちの親切に触れ入居を決めるというお話です。
ラストの歓迎パーティのページには、うらやましくてため息が出ました。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子12歳)
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