おばさんの家のめんどりは働きもの。「うちのめんどりは毎日、必ず卵を産んでくれるからね」とご自慢です。棚には卵が36個。それを売りに町へ向かう途中、おばさんはたいくつしのぎに卵の数を数えては、お金の勘定を始めました。
36個の卵をかごに入れ、卵とお金の勘定にふけるおばさんの空想がゆかいなお話。売ったお金でめんどりを2羽買い、3羽に増えためんどりがまた卵を産むと……。夢はどんどんふくらみ、めんどりの数は6羽になり、そのうち子羊を手に入れ、ぶた、乳牛も仲間入り。実直なおばさんの素直な夢が次から次へと映し出され、人生のサクセス・ストーリー成就を期待させるのですが……。おばさんの人間味がたっぷり描かれた1943年初版の米国の古典絵本です。ふっくらしたおばさんの表情にご注目を。 ――(ブラウンあすか)
めんどりの産んだ卵を売りに出かけたおばさんは、道すがら、売ったお金の使いみちで、 楽しい空想にふけりますが、現実は……。「とらぬたぬきの皮算用」を絵本化したもの。 ユーモアにあふれた美しい石版画が魅力です。
毎日たまごを産んでくれるにわとり、たまごを町まで売りにいく間にこのたまごを売ったお金でひよこをかって・・またたまごを産まして、そのお金で・・と段々夢は広がって、大金持ちにもなって素敵な人に求婚されて結婚して牧場を持って・・と本当に幸せいっぱいで歩いていたんです。でもハプニングは突然やってきた!おばさん・・ころんで、持っていた卵を売るまえに割ってしまったのです。
こんなに欲深いおばさんだから怒るのか!と思ったら、パッと切り替え『私には毎日卵を産んでくれるにわとりがいるから十分幸せだ』と言うのです。
うわ・・なんてすごいおばさんなんだろう?と思っていたけど最後で今の幸せをちゃんとわかっているから安心して子どもにも読んで聞かせれる楽しいお話だと思います。 (とむままさん 40代・ママ 男の子10歳、女の子8歳)
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