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あなたはこの木に似ているかもしれません。 あなたはこの少年に似ているかもしれません。 それともひょっとして、両方に似ているかもしれません。 あなたは木であり、また少年であるかもしれません。 あなたがこの物語の中に何を感じるかは、もちろんあなたの自由です。 それをあえて言葉にする必要もありません。 そのために物語というものがあるのです。 物語は人の心を映す自然の鏡のようなものなのです。 (村上春樹/訳者あとがきより)
いつでもそこにある木。成長し、変わっていく少年。それでも木は、少年に惜しみない愛を与え続けた・・・何度でも読み返したい、シルヴァスタインのロングセラー絵本。
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とても静かで優しい思いに満ちていると思いました。
母親である私はどうしてもリンゴの木に感情移入してしまいます。
大好きな少年と遊ぶリンゴの木は、まさに今の私です。
そして時間は流れます。
私の子供はやがて大きくなり、手を離れ、私の手の内から飛び立つでしょう。
もう私と遊んでほしいとは思わなくなり、もっと違うものが欲しくなることでしょう。
それでいいのです、それで普通なのですから。
それなのに、そういったことを考えるだけで胸が締め付けられるように切なくなってしまいます。
少年にせがまれるまま、無償の愛を変わらず与え続けるリンゴの木は、私の理想であり、現実でもあります。
そして疑いもするのです、このリンゴの木のようにいつまでも無償の愛を与えられるのかしら?と。
育児はまだスタートをきったばかり、先は全く見えません。
そんな私に色々な事を想像させ、切なくさせる絵本でもあります。 (アマアマ47さん 40代・ママ )
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