谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語
優しいきもちを育む絵本
大好きなお友だちを思いやる。誰かのことを思って行動をする。たとえそれが上手くいかなかったとしても、きっと誰かが見ていてくれるよ。
少しずつ芽生えた優しい気持ちを、そっと育んでくれる。そんな絵本を集めてみました。
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食べる物のない雪のある日。1つのかぶが、うさぎからろばへ、ろばからやぎへと、友達への思いやりの心をのせて届けられていきます。ぐるぐる話の傑作です。何度も読むうちに、友だちを思うやさしい気持ちが、自然と子どもたちに伝わると嬉しいですね。
動物たちが、いすの上に置いてあるものを「どうぞならばいただこう」と食べてしまうのもかわいくて楽しいのですが、全部食べてしまっては悪いというので持ってきたものを置いていくという、「思いやり」が心を和ませてくれます。最後のオチもよくできていて思わず笑みがこぼれます。ほのぼのとした絵もさることながら、シンプルでテンポがよくやさしい言い回しの文章が素晴らしく、親が何度読んでも飽きの来ない名作です。
ネズミが「テンの友達って、ぼくじゃないのかも」と悩みます。考えれば考えるほど、どんどん不安だけがふくらんで自信を無くしてしまったネズミ。じゃあ、テンのいう友達って一体だれなの?ネズミはテンを探しに森の中へ。いろいろな森の動物たちに出会います。大好きだからこそ心配になってしまう、温かい友情のお話です。
30数年の歳月、つくり続けられ、読まれ親しまれてきた、どんくまさんシリーズの最初の作品。どんくまさんはお友達を探しに町まで出てきますが、うさぎの町でやることなすこと裏目に出てしまって・・・。不器用だけどやさしくて、出会ったらほっとする・・・永遠の友達です。
夜の間だけ起きているダルトリーのことを誰も知らないように、ダルトリーが知らないところではあの子が・・・。この絵本の中には、小さな優しい気遣いにあふれていて、そのさり気なさにしびれてしまうのです。最後のシーンを見ながら、これから始まるであろう物語を想像すると、幸せな気持ちにあふれてきます。
「あーん。おうちが わかんないよう。」と女の子。「ね。なみだをふきな。いっしょに さがしてあげるよ。」とこぎつね。おんなのこは無事おうちに帰りつきますが、こんどはかえりみちに、こぎつねがまいごになってしまいます。こぎつねの次はこぐま、次はこうさぎ。そして最後は・・・?思いやりが次々つながって、最後は、みんな笑顔。
大人気「ティラノサウルス」シリーズ13冊目。
どんなにわかりあえないとおもっていた間柄でも、おもいやりの気持ちがめばえたとき、やさしいきもちをいだいたときに、がらりと世界が変わります。思い合うことのあたたかさを描く感動の物語。
正直になろうとすればするほど、友だちを傷つけてしまうことになり、リピーは、混乱します。単なる正直ではなく、まず相手の気持ちを思いやること。大切なメッセージが伝わる一冊です。
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