パパの新しい彼女はかわってる。すっごくカッコわるいんだ。 チューバなんてふいて、ヘンな詩を読んで・・・食べるものは野菜ばっか! なのに、今までのカノジョたちより一番長続きしてる。 そして・・・ あたしの機嫌が悪いとき、無理やり笑わそうとしたり、質問攻めにしたりしないで、ただしずかにしといてくれる。 あれこれ命令しないし、くどくどお説教もしない。それに、いつまでも怒っていない。 そして・・・いまんとこ、ちょっといいセンいってるかもね。
シングルのパパに新しい彼女が。娘から見た「パパのカノジョ」はカッコわるい、でもいいセンいってる? 子どもが親に望むことが見えてきます。大人にもぜひ読んで欲しい。 徐々に柔らかくなっていく「あたし」の表情にも注目!
離婚したパパとふたり暮らしの女の子が、パパの新しい彼女をきびしくチェック!? 典型的な母親、大人像とはちょっと違うパパのカノジョが、自分を理解しようとしてくれることに気づいて、だんだんと心を開いていきます。
友人に紹介された時は一瞬「えっ?」と思ってしまいました。
今まで私が子どもたちに読んできた絵本とはタイプが違っていたからです。
「それでも読んでみて!」という声に読んでみました。そして第一印象で決めてしまったことを後悔し、この絵本を紹介してくれた友人に心から感謝したいと思いました。
パパの新しい彼女は少し変。でもそれは自分というものを持っているからこそ。自分に自信があり、自分の生き方を貫こうとしている潔さがあるから。
だから「あたし」のことも、普通に受け入れてくれて、何気なく寄り添ってくれる。だから「あたし」の気持ちも変化していく。
その変化の過程がリアルであり、また子どもたちにこころの成長を促していく・・・そういう意味でとてもよい絵本だと思いました。
思春期の入り口にいる子にそっと手渡したい本です。 (若葉みどりさん 50代・ママ 男の子15歳)
|