大きな椅子をかかえてきた男の子。
いろんなかたちの椅子を縦にならべて、なにがはじまるのかな?と思ったら・・・
「バスなのね」
男の子はいちばん前の椅子にすわり、ハンドルをにぎります。
「はっしゃしまーす ブッブー」
バス停についたら、キキー、ストップ!
りんごをもったうさぎや、本をもったくまがのってきます。
動物がのったり、おりたり。
「はっしゃしまーす バスってたのしい」
おっと、おおきなカーブにさしかかりましたよ。
あっ、うさぎの手からりんごがコロコロコロ・・・どうなる!?
子どものイメージが膨らむ、小さな3冊シリーズ『ふねなのね』『バスなのね』『おうちなのね』の中の1冊。
イラストレーションのユニット100%ORANGEさんが描く、味のある線とカラフルな色がおしゃれ。
『バスなのね』はメインカラーの黄色がとってもポップなビタミンカラーで、わくわくしちゃいます。
シンプルで、遊び心があふれていて、ごっこ遊びを描いたファーストブックとしてピカイチ!
「カーブします ごちゅういください」って、バスの運転手さんが言うの、かっこいいですよね。まねしたくなる気持ち、わかるなあ。
だから「バスってたのしい」よね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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