丸や三角や四角、そして点や線。それぞれのキャラクターが個性豊かに描かれたおはなしです。子ども達も喜ぶ様な、表情豊かな愛らしいキャラクターが画面を自由に動き回ります。 読んでいて惹きつけられるのは、その形と密接な関係にあるそれぞれの性格。 例えばまんまるちゃん達。いつも陽気に転げ回って、自分達の形に満足していてちょっとうぬぼれやさん。周りの事など興味もなく自分達の世界で楽しく過ごし続けるのです。 それから見た目は似ている様で性格はまるで違う二人が一緒に暮らすおはなし、さんかくとしかく、まっすぐな線とぐにゃぐにゃな線の関係もそれぞれ絶妙でにやり。 すんなり通り過ごさせないのがさすが佐野洋子節。ちょっととげがある様にも見えますが、個性豊かな面々がいかに自分らしく生き生きとしながらも共存していけるか…という世界観を感じられて味わい深いのです。取るに足らない小さな者にもスポットが当たる、実は温くて広く大きな視点。 自由で意思の強い二人の作家、長新太と佐野洋子による夢のコラボレート絵本です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
まる、てん、せん、しかく、さんかく……。なにをしゃべっているのでしょう。耳をすますと、それぞれ自己主張しているようです。
佐野洋子さんが紡ぐ、形のおはなし。
題名が秀逸で、その言葉遊びがすごいです。
まんまるとまんまる、てんのはなし、さんかくとしかく、まっすぐなせんとぐにゃぐにゃのせん、
4つのお話が収められています。
自尊心の高いまる、カオスなてん、不満だらけのさんかく、動じないしかく、きちんとしたまっすぐ、だらしのないぐにゃぐにゃ。
それぞれの絶妙な距離感と心の動きがみどころでしょうか。
絵は長新太さんですが、意外に素直で的確な絵にビックリです。
やや抽象的なので、小学生以上でしょうか。 (レイラさん 50代・ママ )
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