身近な食べものが動きだす、赤ちゃんから楽しめる大人気シリーズ「おいしいともだち」。 今回は、忍者姿のりんごくんが主人公です。
夜明け前、りんごの木からぴょんと勇ましく飛び降りたのは、なんと忍者りんごくん! 忍者走りで、「すた すた すた すた すたたたたた」と、そんなに急いでどこへ行くのか、 ぴょんぴょんうさぎに追われても、なんのなんのと「とん とん とん とーん」と勢いあまって真っ逆さま! 「ガシッ」とカラスにさらわれて、「ウームウームウーム」とこりゃたまらん。 そこで登場するのが、待ってましたのお馴染みの決めゼリフ。 「しんぱいごむよう!」 だって、だって、りんごくんは忍者ですもの。ご安心を。 最後の場面では、やっぱり美味しそう〜とにっこり笑顔になってしまいます。
楽しい言葉でテンポ良く進むお話と、忍者姿も愛らしいりんごくんのあっと驚く変身振り。 りんごくんは一体何に変身したのかな? 思わず笑みがこぼれる、とよたかずひこワールドをお楽しみくださいね。
(絵本ナビ編集部)
よあけまえ、木からとびおりたりんごくん。にんじゃすがたで、すたすたすたすた……いそいでいます。うさぎにおわれ、カラスにつかまっても……「しんぱい ごむよう!」。うさぎりんごになって最後にたどりついたのは、お弁当箱の中でした。さあ、みんなもいっしょに、「えんそくにしゅっぱーつ!」。
りんご忍者が自分の身を切っての目的達成、忍びの本懐を遂げるという、深読みすればとんでもない話ですが、展開がとても楽しい絵本です。
うさぎに追いかけられるスタートが伏線になっていたり、空から落ちたら台所だったり、イメージのひも付けが絶妙です。
りんご忍者がさがしていた刀の使い方も見事すぎるくらいでした。
遠足が楽しくなりますね。 (ヒラP21さん 60代・その他の方 )
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