ことりが1わ。
とんぼが2ひき。
見つけたらどうやって数えるでしょう。
そう、まずは指を使って数えますよね。
あめが3こ、ちょうちょが4ひき。
むしが5ひきに、はこが6こ。
あれ、5本の指じゃ足りなくなったら・・・?
今度はもう片方の手も使って。
こんな風に「ものを数える」ということを、五味太郎さんが美しくてわかりやすい絵で教えてくれます。実際に数えるものの絵と、その数を表す指、丸に置き換えて表す数、数字、そして数え方。それらを同時に見せてくれることで、感覚的に「数」というものの理解を深めてくれるのではないでしょうか。
さらに0という数、10という数。
ポイントとなる数の概念についても、さりげなく伝えてくれます。
そうやって数をかぞえる楽しみを見つけたら、今度は11〜100までの大きな数字の数え方にも挑戦してみましょう。すぐにわからなくても大丈夫。きっと、たくさん並んでいる物の絵と、整理された数の様子が目に焼きついていくはずです。
1979年に刊行された『玉川こども・きょういく百科 かずとかたち』から誕生したこの絵本。
ものの数え方や計算に苦手意識を持つ前に。はじめて触れる「数」の絵本にぴったりな一冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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