保育園のへやのすみ。 ひとりぼっちで立っているのは?
コッコさんです。 コッコさんは、なかなかみんなと遊べません。 お庭に出ても、やっぱりみんなと遊べません。
「ふたりずつ てを つなぎましょ」
さあ困りました、コッコさん。 誰と手をつなげばいいんでしょう。 でも、ごらんなさい。あそこにもひとりぼっちで立っている子がいますよ……。
なかなか上手にみんなの輪の中に入れなかったコッコさんが、同じようにもじもじしているアミちゃんに出会い、少しずつみんなと遊べるようになるまでのお話。春になればよく見る光景、だけどコッコさんは自分かな、それとも隣でもじもじしているあの子かな、そんな風に読んでみると、みるみる絵が動き出し、まわりのみんなの声まで聞こえてくるのです。
片山健さんが描くのは、小さな女の子の繊細で可愛らしい心情。ささいな出来事だけれど、それはとっても魅力的。なぜなら本人たちにとっては、決してささいな話ではないからですよね。「うれしい」気持ちが伝わってきます。コッコさんの他のお話はシリーズで読むことができますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
コッコさんは保育園で1人ぼっち。庭のすみにいて、なかなかみんなと遊べません。ある日先生が「さあ ふたりずつ てを つなぎましょう」といいました。コッコさんは困っていると、1人ぼっちの子が、もう1人いましたよ。手をつなぐと、うれしい気持ちになり、2人はどんどん仲よくなっていきました。引っ込み思案のコッコさんが、みんなと遊べるようになるまでのお話です。
コッコさんシリーズ、ハズレなし。
お兄ちゃんの小さい頃から時々読んではいましたが、コッコさん女の子なもんで。あまり親近感がないのか息子はあまりはまりませんでしたが。
娘はどハマりです。
ちょっと無愛想に描かれたコッコさんが、なんともよくふてくされている娘とダブります。
今回のコッコさんはお友達ができるまでです。
1人でいるもの同士が仲良くなる、シンプルなお話ですが、そのきっかけが服の色なとことか、仲良くなって終わりかと思いきや、喧嘩して、喧嘩するからこそ他の子とも遊べるようになって、そしてやっぱり2人の楽しさもあって、という本当に友達ってことの本質を描いている気がしました。
今、まさに仲良しのお友達と始終喧嘩しちゃー仲直りしている娘。喧嘩できるってことの大切さも噛み締めてくれたかな? (たっちママさん 40代・ママ 男の子7歳、女の子4歳)
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