40年前に発売されて以来、今もずっと読み続けられている、かこさとしさんの人気絵本『どろぼうがっこう』。その続きのお話として『どろぼうがっこう ぜんいんだつごく』と2点同時に発売されたのが『どろぼうがっこう だいうんどうかい』。「ぜんいんだつごく」では、驚きの方法で見事にろうやから脱出することができたどろぼうがっこうの面々。今度はなんと運動会を開催しちゃいます!
どろぼうがっこうの運動会? 一体どんな競技が繰り広げられるのでしょう。
想像するだけで、ドキドキしてしまいますよね。
まずは我らがくまさか先生の開会のあいさつ、続いてどろぼうがっこうの応援歌。
「♪ われらの ほこりは どろぼうがっこう ♪」
そしていよいよ競技が始まります。
「ドルばこリレー」に「ニセさつわたし」。うーん、なんだか名前だけでもしびれます。
更には見物に来た村人たちとともに「あきす音頭」を楽しく踊った後に、お昼の時間です。
ところが。あれ、あれ、あれ?
「わしの弁当がない。」「おれのふくがないぞ。」
何が起きたのでしょう?
どろぼうがっこうの競技を村人たちが見学する、ちょっと不思議なこのお話。
でもやっぱり抜群に面白いのです。
次々に行われる競技の内容はもちろん、応援歌をうたいあげるどろぼうがっこうのみんなの誇り高い顔!
楽しそうに一緒になって「すきさえあれば ぬすみあい♪」なんて歌っちゃっている、人の良さそうな村の人々!
読み終わった後には、すっかり満足した気持ちになれちゃいます。
かこさん、続きのお話をつくってくれてありがとう!
思わず心からお礼を言いたくなってしまいました。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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